ニュースリリース
2024年11月26日
- 経営・財務
米コープランド社とダイキンが合弁会社を設立
インバータ・スイングロータリー圧縮機を米国に展開
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空調業界の世界的なリーディングカンパニーであるCopeland社(本社:米国ミズーリ州セントルイス、以下、 コープランド社)とダイキン工業株式会社は、コープランド社を通じてダイキンのインバータ・スイングロータリー圧縮機の技術を米国の住宅用空調市場へ供給するための合弁会社を新たに設立します。ダイキンの先進的なインバータ・スイングロータリー圧縮機はコープランド社の製品ポートフォリオを拡充し、空調機のエネルギー消費量やコストの削減、信頼性の向上等に大きく貢献します。合弁会社は、規制当局の承認を得た後、2025年上期中に事業を開始する予定です。
本提携は、空調用圧縮機を製造・販売するコープランド社の、空調市場におけるリーダーシップと業界に関する深い専門知識、強固な技術サポートと、ダイキンの実績あるインバータ・スイングロータリー圧縮機の技術を活用したものです。両社が連携し、米国の住宅用空調メーカーに対し、固有の用途・ニーズに応じた最も効率的なソリューションを提供します。この協業は、米国において化石燃料を使用した暖房から省エネ性の高いヒートポンプへの移行を加速させるのと同時に、厳しい環境規制に対応する上で極めて重要な役割を果たします。
新たに米国に設立する合弁会社は、コープランド社が過半数を出資し、米国の住宅用空調市場におけるインバータ・スイングロータリー圧縮機の販売・製造を担います。第一段階として、ダイキンのインバータ・スイングロータリー圧縮機のテストサンプルをコープランド社の米国顧客に提供します。コープランド社が販売と技術サポートを提供することで、圧縮機の迅速な採用と評価を促進します。将来的には、高性能な圧縮機を安定供給するため、専用工場を米州に設立することを検討する予定です。
【コープランド社の製品ポートフォリオの拡大】
今回の合意により、コープランド社の米国の住宅用空調市場向け圧縮機の製品群が拡充され、業界が脱炭素化に向かい、暖房の電化が進む中、より幅広い顧客ニーズに対応できるようになります。
コープランド社 CEO ロス・シュースター (Ross B. Shuster) 氏のコメント
コープランド社の製品ポートフォリオをさらに拡大・補完することで、高いレベルの省エネ性、低GWP (地球温暖化係数)冷媒、暖房の電化を求めて市場が変化する中で、より多様なニーズに対応する幅広い圧縮機の技術を提供できるようになります。我々の確立された販売ネットワーク、顧客との関係性と高品質なサービスに、ダイキンのインバータ・スイングロータリー圧縮機の技術を加えることで、顧客がエネルギーとサステナビリティの両方の課題に対応する高効率な空調システムを設計・提供することをサポートします。
【ダイキンの米国ビジネス戦略の推進】
本提携はダイキンの戦略経営計画「FUSION25」に沿ったものであり、米国の住宅用空調市場におけるダイキンの技術の普及・拡大を目的とするものです。
連邦・州政府が環境政策を推進し、2031年までに省エネ規制のさらなる強化が計画される中、効率的でコスト効果の高い空調システムの需要はかつてないほどに高まっています。加えて、化石燃料を使用した暖房からヒートポンプへの移行が加速しており、エネルギー効率の高いソリューションの需要も増加しています。
インバータ技術は、空調機の運転状況に応じてモーターの速度を正確に制御することで、電力消費を最小限に抑え、きめ細かな温度制御を可能にし、環境と規制要件の両方を満たします。インバータ圧縮機は、米国でのエネルギー転換に不可欠な技術だと考えています。ダイキンは米国における環境規制の強化をチャンスと捉え、コープランド社と連携することで、ダイキンの強みである先進的なインバータ技術をより多くの人々に提供します。
ダイキン工業株式会社 代表取締役会長 兼 CEO 十河 政則のコメント
コープランド社の製品ポートフォリオをさらに拡大・補完することで、高いレベルの省エネ性、低GWP (地球温暖化係数)冷媒、暖房の電化を求めて市場が変化する中で、よりコープランド社と提携するにあたり、ダイキンはインバータ・スイングロータリー圧縮機の設計や生産において重要な役割を担います。コープランド社の販売・サービス力を組み合わせることで、米国住宅用空調市場にインバータ・スイングロータリー圧縮機を供給し、市場全体にインバータを広く普及させることをめざします。
【提携の主要な利点】
脱炭素化と持続可能なソリューションの提供
空調業界の脱炭素化と持続可能性に向けた取り組みが進む中、こうしたニーズに対応する信頼性の高い、高性能な製品を顧客に提供していきます。両社は、エネルギー効率とCO2削減の推進に取り組み、より持続可能な暖房ソリューションを求める規制の変化と市場の需要に応えます。
製品レンジの拡大
本協業を通じて米国の住宅用空調向けの高効率なインバータ・スイングロータリー圧縮機を提供し、米国顧客の多様なニーズに応えます。
将来的な拡大の可能性
本提携には米州地域に新しい製造工場を設立する計画も含まれています。需要の拡大や将来の市場変化に対応できる体制を整えていきます。
【省エネ性と脱炭素化の推進】
空調業界において、省エネ性、脱炭素化、および持続可能なソリューションがより一層重視される中で、コープランド社とダイキンの合意は時宜を得たものです。化石燃料を使用する暖房機器への依存度が低下する中、先進的なヒートポンプの需要が高まっています。インバータ・スイングロータリー圧縮機の技術は、信頼性、強力な応用力、優れた効率性で知られており、成長するヒートポンプ市場、特に脱炭素化と省エネ性が最優先される住宅用途に適しています。
【コープランド社について】
コープランド社は、持続可能な暖房、冷房、冷蔵、産業用ソリューションのリーディングカンパニーとして、商業、工業、冷蔵、住宅の顧客が炭素排出量を削減し、エネルギー効率を改善できるよう支援しています。コープランド社は、エネルギー転換を推進し、環境負荷の少ない低 GWP冷媒や自然冷媒の導入を加速し、効率的で持続可能なコールドチェーンを通じて世界で最も重要な商品を保護するイノベーションによって、気候変動、人口増加、電力需要、複雑なグローバルサプライチェーンなどの問題に取り組んでいます。コープランド社は 18,000 人を超える従業員を擁し、40 か国以上に拠点を置いています。グローバルなプレゼンスにより、世界中のどこにいても顧客にサービスを提供でき、規模とスピードをもって課題に対応できます。業界をリードするブランドと多様なポートフォリオは、世界中で 2 億件を超える導入で実証されたイノベーションとテクノロジーを提供します。コープランド社は、力を合わせて、現在および将来の世代の生活を向上させ、地球を保護する持続可能なソリューションを生み出しています。詳細については、copeland.comをご覧ください。
【ダイキンについて】
1924年に大阪で創業したダイキンは、世界に100以上の生産拠点を持ち、170以上の国と地域で事業を展開する空調のリーディングカンパニーです。生活に欠かせない社会インフラの役割を担う空調事業を通じて、さまざまな気候において室内の空気環境を改善することで、快適な空間を提供するとともに、人々の健康に貢献しています。一方で、世界の空調需要は2050年までに3倍になると予測されており、空調の使用に伴う電力需要の増大が大きな課題となっています。ダイキンのミッションは、安全・安心で快適・健康な空気環境を提供しながら、地球温暖化の影響を可能な限り抑制することです。「空気で答えを出す会社」を掲げるダイキンは、多様なニーズや文化に対応した商品・サービスを世界に提供していきます。詳細についてはdaikin.co.jpをご覧ください。
報道機関からのお問い合わせ先
ダイキン工業株式会社 コーポレートコミュニケーション室
本社〒530-0001 大阪市北区梅田一丁目13番1号(大阪梅田ツインタワーズ・サウス)TEL (06)6147-9923(ダイヤルイン)東京支社〒104-0028 東京都中央区八重洲二丁目2番1号(東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー)
TEL (03)3520-3100(ダイヤルイン)E-mailprg@daikin.co.jp
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