大日本印刷株式会社(DNP)は、XR(Extended Reality)技術でリアルとバーチャルの空間を融合して人々の体験価値を高める「XRコミュニケーション事業*1」を推進しています。今回、同事業に関連する情報サービスで、情報セキュリティマネジメントシステム(Information Security Management System:ISMS)の国際規格ISO/IEC 27001:2022(JIS Q 27001:2023)と、ISO/IEC27017:2015(JIS Q 27017:2016 )に基づくISMSクラウドセキュリティ認証に関する要求事項(認証基準)である、JIP-ISMS517-1.0の認証を取得しました。
この認証は、情報資産の保護とクラウド環境のデータ管理体制を確立するための厳格な基準を満たす企業に付与されるものです。DNPはメタバース空間など、XRコミュニケーション事業に関連するサービスを安全・安心に提供する活動をさらに推進していきます。
認証取得の背景と目的
近年、企業や自治体等向けクラウドサービスの増加にともない、安全・安心な個人情報の取り扱いや情報セキュリティ管理体制の構築および運用が求められています。
DNPも、XRコミュニケーション事業をはじめ、ユーザー情報などの各種データ保護のための情報セキュリティマネジメントを推進しています。その活動をさらに体系的に継続し、より安全・安心なサービスを提供していくため、各種認証の取得に至りました。
認証登録内容
組織名 | 大日本印刷株式会社 |
事業所名 | コンテンツ・XRコミュニケーション本部 |
登録範囲 | ・ISO/IEC27001(ISMS) ・ISO/IEC27017(ISMS-CLS) |
審査登録機関 | 日本検査キューエイ株式会社 |
登録番号 | ・ISO/IEC27001:2022(JIS Q 27001:2023)(ISMS):I505 ・ISO/IEC27017:2015(JIS Q 27017:2016)JIP-ISMS517-1.0(ISMS-CLS):U029 |
認証取得日 | 2024年11月14日 |
DNPが開発した「メタバース空間を利用したラーニングシステム」のイメージ
今後の展開
DNPは、XR技術でリアルとバーチャルの空間をシームレスにつなぎ、より自由で豊かなコミュニケーションを広げる「未来のあたりまえ」の構築を目指しています。メタバース空間でデジタル情報を管理・運用するクラウドサービスを起点とし、さまざまな領域でXRコミュニケーションが浸透する社会に向けて、より安全・安心に持続的に使えるサービスを提供していきます。
*1 DNPのXRコミュニケーション事業: あらゆる年齢・性別・言語等の人々が互いに分け隔てられることなく、リアルとバーチャル双方の空間を行き来できる新しい体験と経済圏を創出する「XRコミュニケーション事業」を2021年から展開しています。メタバースを活用した教育支援や自治体の地域活性化、「メタバース役所」等の行政サービスの向上、窓口業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)の支援を進めています。DNP独自の「P&I」(印刷と情報:Printing & Information)の強みである表現技術や、安全・安心に大量の情報を処理する能力やXR技術を活かし、多くのパートナーの強みなども掛け合わせて、多様な価値を創出します。
・DNPのXRに関する取り組みはこちら:
※記載された製品の仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。