12月10日の晩、14日間の取引停止を経て、友阿股份は深圳尚陽通科技股份有限公司(略称:尚陽通)の株式取得に関する最新情報を発表しました。取引停止前に発表された82.37%の株式取得計画とは異なり、友阿股份は蒋容、姜峰など37名の取引先から尚陽通の100%株式を発行株式の発行と現金支払いを通じて取得する予定です。
この情報の影響を受けてか、12月11日に友阿股份が復活取引を行い、株価は制限一杯の上昇を記録し、10.15%の上昇率を示し、最高封切り額は450.3億元、時価総額は514億元に達しました。
資料によると、友阿股份は湖南省における地域の百貨店小売りのリーダー企業です。主なビジネスは百貨店小売り、家電小売り、コンビニエンスストア小売り、不動産販売、ホテルダイニングです。一方、尚陽通は2014年に設立された高性能電力デバイスのチップ設計企業で、半導体業界に属し、友阿股份が属する小売業界の視点から見ると、この取引はクロスボーダーの買収となります。
尚陽通は2023年5月に科創板へのIPO申請を行いましたが、保薦機関である申万宏源が一方的に保薦撤回を行ったため、今年の7月にそのIPOは停止が発表されました。2023年4月28日を基準として、比較可能な企業のPERで計算すると、尚陽通の評価額は約105.65億元であり、取引停止前日には友阿股份の時価総額は47億元しかなかったため、この買収は「蛇が象を飲み込む」式の取引に該当します。
この買収の理由について、友阿股份は、この取引前の上場企業は百貨店小売を主要業務としているが、近年、消費習慣の変化やEC・即時小売などの新興業態の影響を受けて、従来の実体的経営モデルにおける競争が激化し、業務の業績が圧迫されているため、この買収は戦略的転換を目的としており、企業が電力半導体分野に参入し、第2の成長曲線を構築しようとしている旨を伝えています。
データによると、近年、友阿股份の売上高は減少し続けています。2018年から2023年までの友阿股份の売上高は72.42億、62.66億、23.29億、25.85億、18.13億、13.42億であり、当期純利益はそれぞれ4.54億、3.17億、1.39億、1.31億、3305.86万、4861.62万です。