2024年12月17日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、「D-Resilio連携基盤注1」「D-Resilio Viewer注2」を東京都のデジタルサイネージ災害時緊急配信業務に提供し、2024年10月より稼働開始しました。
デジタルサイネージ災害時緊急配信業務では、東京都が保有するシステムと連携、都内のデジタルサイネージに向けて災害情報を迅速に発信し、都民や都内を訪れる人々の避難行動につなげます。今回、NTTデータが提供する「D-Resilio連携基盤」「D-Resilio Viewer」を既存のデジタルサイネージシステムと連携することで、都内に設置されたデジタルサイネージへの一斉伝達を低コストかつ短納期で可能としました。
NTTデータは、今後も利用者からの意見を取り入れながらさまざまな団体と共創し、「D-Resilio連携基盤」「D-Resilio Viewer」のさらなる活用を推進し、ハイレジリエント社会の実現に貢献していきます。
背景
近年、自然災害の頻発化また激甚化により、人々の安全と安心を脅かす状況が続いています。このような環境下では、迅速かつ正確な情報提供が求められますが、これに対応するため、NTTデータは「D-Resilio連携基盤」「D-Resilio Viewer」を東京都が保有する既存のデジタルサイネージシステムと連携することで、都内のデジタルサイネージに災害情報を表示するシステムを開発しました。このシステムにより、災害時の情報提供手段として迅速性と正確性に加え、屋外にいる多くの都民や都内を訪れる人々の目に触れる可能性が高まることで、人々の避難行動や安全確保のための意思決定を支援します。
概要(特長)
- 「D-Resilio連携基盤」「D-Resilio Viewer」を既存のデジタルサイネージシステムと連携したことで、当該システムから都内のデジタルサイネージへの一斉伝達が低コストかつ短納期で可能となりました。東京都のケースでは、開発から約半年間で稼働開始することができました。
- 「D-Resilio連携基盤」では、Lアラート注3や、河川水位情報(一般財団法人河川情報センター提供)、ハザードマップ(国土交通省ハザードマップポータルサイト提供)ほかのさまざまな情報を効率的に、また迅速かつ正確に収集することができます。
- 「D-Resilio Viewer」では点在している情報をひとつの画面に集約・表示することが可能となります。この機能により広範囲にわたる現地の災害状況を同時に把握でき、それを基により正確な情報発信等の業務を実施することが可能となります。
図:デジタルサイネージへの情報伝達イメージ
今後について
「D-Resilio連携基盤」「D-Resilio Viewer」を活用することで、行政や民間が必要とする災害情報と、NTTデータが保持するデータを組み合わせて人々のアクションにつながるシステムを簡単に構築できます。このように、NTTデータでは、情報の組み合わせによる状況判断や行動変容を促すリスク情報の創出を通じて、防災業務のデジタル化や業際を超えた連携を推進します。また、さまざまな企業との共創や利用者の意見をサービスに反映させることで、実用的な防災業務のデジタル化に貢献し、これらのサービスをさらに成長させていきます。
NTTデータはハイレジリエント社会の実現に向けて、「D-Resilio連携基盤」「D-Resilio Viewer」を通して日本の防災事業を支援し、安全・安心な社会づくりに貢献していきます。
注釈
- 注1ハイレジリエントな社会を実現する「D-Resilio連携基盤」の提供を開始
- 注2「D-Resilio Viewer」は、「D-Resilio連携基盤」のコンテンツを個別システム対応や煩雑な申し込みなしで利用できるWebViewerです。これまで自治体や企業が個別にそれぞれのサービスから集めていた各種防災情報を集めて地図上に表示することで、各情報源からの情報収集負荷を低減できます。
- 注3Lアラートは、総務省および一般財団法人マルチメディア振興センターの登録商標です。(登録第6477130号)
- 「D-Resilio」「D-Resilio連携基盤」「D-Resilio Viewer」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
第一公共事業本部
危機管理ソリューション担当
小原、勝木、市川
TEL:050-5545-1866
E-mail:dresilio-contact@am.nttdata.co.jp