日経平均は反落。前日比105.99円安(-0.27%)の39055.35円(出来高概算10億1000万株)で前場の取引を終えている。
23日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は66.69ドル高の42906.95ドル、ナスダックは192.29ポイント高の19764.88で取引を終了した。消費者信頼感指数の悪化を警戒し、寄り付き後、まちまち。連邦準備制度理事会(FRB)の速いペースでの利下げ期待の後退で長期金利上昇に連れダウは下落。サンタクロースラリーを期待したハイテクの買いにナスダックは底堅く推移し、終盤にかけ上げ幅を拡大し、相場全体を押し上げ。クリスマスの祭日を控えて参加者が限定的な中、ダウもプラス圏を回復し終了した。
米国市場の上昇などを受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。日経平均は前日比プラス圏でスタートしたが、買い一巡後は失速し一時39000円を割り込む場面も見られた。欧米投資家の多くがクリスマス休暇入りしていることで商いは閑散。方向感に乏しい展開となり、39000円水準でのもみ合いとなった。
日経平均採用銘柄では、ホンダ<7267>との経営統合に向けた協議入りを発表した日産自<7201>は売られた。フジクラ<5803>、古河電工<5801>、住友電工<5802>など電線株の一角も弱い。また、IHI<7013>、日本製鋼所<5631>など防衛関連銘柄の一角も売られた。このほか、ルネサスエレクトロニクス<6723>、TDK<6762>、アルプスアルパイン<6770>などが売られた。
一方、1.1兆円の自社株買いの取得枠設定を受けてホンダが大幅高となったほか、SUBARU<7270>、三菱自<7211>、マツダ<7261>など自動車株の一角も上昇。このほか、しずおかFG<5831>、りそなHD<8308>、三井住友<8316>、あおぞら銀行<8304>などの銀行株も上昇した。
業種別では、非鉄金属、サービス、情報・通信、精密機器、電気機器などが下落した一方、電気・ガス、輸送用機器、海運業、鉄鋼、銀行などが上昇した。
今晩の海外市場では、英国、フランス、米国市場はクリスマス休暇前で短縮取引となっていることから後場の商いは前日よりも閑散となろう。為替も1ドル157円台で小動き推移となっており、後場の日経平均は39000円を挟んだ小動きが続く公算が大きい。