25日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は続落、クリスマス休暇で商い閑散続く
・欧米市場など休場のため、主要通貨の為替取引は動意薄の状態が続く
・値下がり寄与トップはコナミ<9766>、同2位は第一三共<4568>
■日経平均は続落、クリスマス休暇で商い閑散続く
日経平均は続落。前日比46.29円安(-0.12%)の38990.56円(出来高概算9億株)で前場の取引を終えている。
24日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は390.08ドル高の43297.03ドル、ナスダックは266.25ポイント高の20031.13で取引を終了した。長期金利の上昇を警戒し、寄り付き後、まちまち。クリスマス祭日の前日で短縮取引となる中、ハイテクが引き続き買われ、株式相場を押し上げた。24日から年末にかけてのクリスマスラリーを期待した買いも手伝い、終盤にかけて、上げ幅を拡大し終了。
米国株高を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。日経平均は39100円台でスタートした後は、昨日同様、クリスマス休暇に伴う参加者減少が影響して、上げ幅を縮小し39000円台を割り込む場面も。ただ、商い閑散のため売り圧力も強まらなかったことから、日経平均は39000円水準でのもみ合いに。前場のプライム市場の売買代金は僅か1.5兆円ほどに留まった。
日経平均採用銘柄では、コンコルディア<7186>、ふくおか<8354>など地銀株の一角や、SOMPOホールディングス<8630>、MS&AD<8725>など金融株が売られた。富士電機<6504>、日本製鋼所<5631>などが下落した。このほか、ヤマハ<7951>、スズキ<7269>、楽天グループ<4755>、京王電鉄<9008>、東急不HD<3289>などがさえない。
一方、ホンダ<7267>との経営統合協議が引き続き材料視されて、日産自<7201>、三菱自動車<7211>が買われたほか、フジクラ<5803>は反発。また、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクグループ<9984>、アドバンテスト<6857>など値がさ株の一角もしっかり。このほか、川崎重<7012>、太陽誘電<6976>、日本製鉄<5401>、アルプスアルパイン<6770>などが買われた。
業種別では、電気・ガス、その他製品、保険、銀行、食料品などが下落した一方、鉄鋼、鉱業の2セクターのみ上昇した。
今晩の海外時間では、主要な欧米市場がクリスマス休暇のため休場となっていることから、後場は前場以上の商い閑散となろう。為替も1ドル157円台でほとんど動きはなく、手掛かり材料に欠ける地合いとなっている。昨日のプライム市場の売買代金は3兆943億円と今年最低を記録したが、本日はこの水準を下回る公算が大きい。
■欧米市場など休場のため、主要通貨の為替取引は動意薄の状態が続く
25日午前の東京市場で米ドル・円は157円台前半で推移。本日は欧米諸国などがクリスマス休場のため、ドル・円を含めた主要通貨の為替取引は動意薄の状態が続いている。
ここまでのレンジは157円04銭から157円34銭。ユーロ・ドルは下げ渋り、1.0396ドルから1.0411ドルで推移。ユーロ・円は強含み、163円26銭から163円74銭まで反発。
■後場のチェック銘柄
・ゼネラル・オイスター<3224>、GMOアドパートナーズ<4784>など、3銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはコナミ<9766>、同2位は第一三共<4568>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・特になし
【要人発言】
・関係筋
「来年度予算案の積算金利2.0%へ」
<国内>
・植田日銀総裁講演(経団連)
・14:00 10月景気動向指数・先行改定値(速報値:108.6)
<海外>
・欧米、オセアニア、ブラジル、南アフリカなどの市場はクリスマス休場