マイクロストラテジーは現在、株主の承認を求めており、Aクラス株を現在の3.3億株から103.3億株に増加させることを計画しています。会社は文書の中で、ビットコインの取得速度は「最初の予想よりもはるかに速い」と述べています。
暗号資産の巨頭であるマイクロストラテジーは、最近、株式の増発を通じてビットコインの保有を続ける計画を発表しました。
月曜日の晩にSECに提出した初期委託書によると、マイクロストラテジーは株主の承認を求めており、Aクラス普通株と優先株の授権株数を増加させようとしています。これは、ソフトウェア製造業者からビットコインの蓄積者へと転身したこの会社に、より多くの資金支援を提供するものです。
MSTRは大幅に株式を増発する予定です
木曜日、ビットコイン価格は約2.6%下落しました。一方で、イーサリアム、Solana、ドージコインなどのその他の暗号資産の複合指数も約3%下落しました。
Arbelos Marketsの流動性提供者の取引主管であるショーン・マクナルティは次のように述べています：
「マーケットはマイクロストラテジーのビットコイン購入行動に対して前向きな姿勢を持っており、これは以前のマーケット上昇の最大の理由です。今はマイクロストラテジーの動向に注目することが私の日常業務の一部となっています。」
一部のトレーダーは、今後数日間のマーケットの変動に対して懸念を示しています。記録的な430億ドルの未決済契約がDeribitデリバティブ取引所で満期を迎え、その中には139.5億ドルのビットコインオプションと37.7億ドルのイーサリアムオプションが含まれています。マクナールは予測します：
「マーケットメイカーはヘッジや短期ビットコインポジションを解除する可能性があり、これがマーケットに激しい変動をもたらす可能性があります。」
マイクロストラテジーの野望
マイクロストラテジーは文書の中で、同社のビットコイン取得のスピードは「当初の予想よりもはるかに早い」と指摘しています。
昨年10月末に株式と債券の増発で210億ドルの資金を調達する計画を発表して以来、マイクロストラテジーは積極的なビットコイン取得を開始しました。これまでのところ、マイクロストラテジーはこの計画に基づいて約130億ドルの株式と30億ドルの転換社債を発行しており、これらの資金はすべてビットコイン購入に充てられています。
現在、マイクロストラテジーはグローバルで最大の企業ビットコイン保有者となっており、約43.9万枚のビットコインを保有し、時価総額は約420億ドルで、世界のビットコイン総量の2%以上を占めています。
注目すべきは、マイクロストラテジーの今後の株式増発が、既存の株主の持株比率をさらに希薄化する可能性があることです。現在、同社は約2.23億株のAクラス普通株を発行しており、完全希薄化後の株式数は約2.6億株です。今回の増発計画が順調に実施されれば、マイクロストラテジーの来年の浮動株数は3.3億株の認可上限に近くなる可能性があります。
マイクロストラテジーのCEOであるマイケル・セイラーは、長年にわたりビットコイン投資を推進することで知られています。分析によれば、今回の大幅な株式発行数の増加計画は、マイクロストラテジーをビットコイン市場の「絶対的リーダー」へと成長させようとする彼の野心を示しています。
