エービーシー・マート<2670.T>は堅調な収益の上積みが続いている。25年2月期第3四半期(24年9−11月)決算を受けて9日は売りが先行したものの、悪材料はない。
靴専門店大手の同社の9−11月業績は、営業利益が前年同期比14%増の140億円だった。単体ベースの粗利益率が同0.3ポイント改善するなど、円安でも収益性を落としていない。セールでの値付けの精度が改善しているもようだ。
25年2月期通期の営業利益の見通しは前期比11%増の618億円で、配当は期末37円(従来予想33円)に見直している(年間70円、前期分割換算66円)。利益面の増額修正がなかったものの、来期の成長継続確度が高まった。
株価は決算発表後の需給のブレで値下がりしたが、穏やかに切り上がる75日線の近辺で下げ渋った。押し目買いの好機と判断したい。韓国の政情不安の影響も限定的とみられる。(鈴木草太)
保有期間:3カ月
目標株価:3800円
損切りライン:3000円
◎注目株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。
提供:ウエルスアドバイザー社