フェイスブックやインスタグラムを運営する米 $メタ・プラットフォームズ (META.US)$ が29日発表した2024年10-12月期(第4四半期)決算で、1株利益、売上高とも予想を上回り、売上高が過去最高を記録した。広告事業における人工知能(AI)の改善が寄与した。
決算詳細
メタは25年1-3月期の売上高の伸びを8~15%と予想している。10-12月期の純利益は208億ドルで、これもアナリスト予想を上回った。
10-12月・第4四半期
●売上高は21%増の483.85億ドル、市場予想の469.77億ドルを上回る。
●EPS(1株当たり純利益)は8.02ドル 、市場予想の6.78ドルを上回る。
●純利益は49%増の208.38億ドル。
●広告は21%増の467.8億ドル、予想の456.5億ドルを上回る。
●アプリ関連は21%増の473.0億ドル、予想の460.8億ドルを上回る。
●リアリティ・ラボは10.8億ドル、予想の11.1億ドルを下回る。
●その他は5.19億ドル、予想の4.33億ドルを上回る。
●営業利益は233.7億ドル、予想の200.9億ドル上回る。
●営業利益率は48%、予想の42.6%上回る
●1日平均ファミリーサービス利用者数は33.5億人、予想の32.8億人を上回る
1-3月・第1四半期見通し
●2025年第1四半期の売上高は395-418億ドルになると予想。
通期見通し
●総経費は1140~1190億ドル、予想の1080億ドルを上回る。
●2025年通年の資本支出額は600-650億ドルになると予想。市場予想の524億ドルを上回る。
株価の動き
ただ、発表直後は時間外で株価は一時冴えない反応を示した。第1四半期の売上高見通しが予想を下回ったことや、市場が注目していた総経費および資本支出の見通しが予想以上であることが示されたことが嫌気されている。AIやその他の未来志向の製品への多額の投資を支えるために、デジタル広告事業を迅速に成長させることができるのかという疑問が生じている。
しかし、その後に株価は時間外で上昇に転じている。ザッカーバーグCEOの決算説明会が行われており、それに反応している模様。夜間取引では、2%超上昇している。

AI投資計画
同社が先週、AI投資の拡大計画を発表したことを受け、同社の株価は上昇した。25年の設備投資見通しは24年の見通しを約70%上回った。
大手米テクノロジー企業のAI投資計画に対する投資家の反応は分かれており、一部の戦略を前向きに評価する一方で、他社の戦略を批判している。メタは今週、中国AIスタートアップのディープシークの強力な機能を巡る懸念が浮上した際に、株価が上昇した数少ないテクノロジー企業の1社だった。
メタは、開発者が独自のアプリケーション作成に使用できるオープンソースモデル「Llama」や、自社アプリに組み込まれたAIチャットボットなど、一連のAI製品を運営している。また、研究開発プロジェクトにますます多くのコードを提供し始めるAIエンジニアを生み出す計画だ。
マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は25年にメタAIを、世界をリードするアシスタントにしたいと考えている。
決算説明会
CEOは「今年がわれわれにとって本当に大きな年になる。同社のAIモデルは多くの進歩を遂げるだろう。長期構想の大半が今年末までにかなり明確になる」と述べた。
「米新政権がイノベーションを解き放つだろう。新たな人員の伸びはAIプロジェクト向けとなる」などと述べていた。
また、中級エンジニアと同等の品質でコードを作成できるAIも登場する可能性がある。同CEOは「楽しい驚きをいくつか共有する」とも語っている。
出所:みんかぶ、Dow Jones
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