米FRBが利上げによる金融引き締めへと政策変更した2022年3月以降、日米の金利差拡大に合わせて円安が続いてきた。ここにきて、日銀は2016年1月から続けてきたマイナス金利の解除、FRBは利下げへと政策転換を行うとの観測が強まっており、円高に反転する可能性が出てきている。 一般的に、円高は資源、エネルギー、食品、SPA(製造小売り)など輸入依存型の産業が業績押し上げのメリットを得やすい。ただし、こうした企業も円安に振れた場合に備えて為替変動のリスクヘッジをしており、円安に振れた分の影響をそのまま受けることは少なくなっている。また、石油元売り業者は備蓄分の在庫評価が減るため、直近の決算ではマイナスの影響が出ることが少なくない。
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