ウォーレン・バフェット氏は、米持ち株会社バークシャー・ハサウェイを率いる著名投資家。長期にわたる良好な運用実績に加え、投資哲学や投資に関する名言などがプロ・アマを問わない数多くの投資家からの尊敬を集めており、”オマハの賢人”、“投資の神様”とも呼ばれている。 彼の投資スタンスは、長期保有目的のバリュー投資。ただし、事業の将来的な成長性や資本効率、経営者の能力なども重視しているという。バークシャーが保有する株式は「バフェット銘柄」と呼ばれ、選好する投資家もいる。このため、同社の投資動向やバフェット氏の言動は、株価そのものへの影響力も持っているといえる。米国株ではアップルやコカ・コーラ、バンク・オブ・アメリカなどが代表的なバフェット銘柄。 日本株に関しては、バークシャーは2019年2月から5大商社株に投資している。バフェット氏が23年4月に来日した際、一部メディアのインタビューで5大商社を高評価し株を買い増していることを明かしたことから、5大商社株が高騰。さらに米国株以外で最大の投資先となった日本株に対しても追加投資の意欲を示したことが、海外投資家の日本株への呼び水となった。