エヌビディア決算速報、今後の株価や将来性を解説
エヌビディア(NVIDIA)は、アメリカに本社を置くテクノロジー企業であり、特にグラフィックス処理ユニット(GPU)の設計と製造で広く知られている。高性能なGPUを開発し、ビデオゲーム、クラウド&データインフラ、自動運転技術などの多岐にわたる分野で利用されています。特にGeForceシリーズは、ゲーミング市場で高い人気を誇っている。
財務的には、エヌビディアは収益性が高く、継続的な成長を遂げています。特に、AIとデータセンター分野での需要の増加が収益に大きく貢献している。また、研究開発への投資を惜しまず、次世代技術の開発に力を入れていることも大きな特徴である。
エヌビディア【決算速報】
エヌビディアが2月26日引け後に2025年度11-1月期(4Q)決算を発表した。株価は時間外取引で小幅に下落後2%近く上昇する局面もあったが、その後再び下落しおよそ1%安で終了した。方向感の乏しいながらも小幅安となったのは、4Q実績と1Q売上高ガイダンスは市場予想を上振れしたが、上振れ率にサプライズはなく(過去数四半期より小幅)、1Q粗利益率が予想を下振れしたためとみられる。
●決算発表の注目点●
1)最新AI半導体Blackwellの動向
2)DeepSeekの影響
3)半導体輸出規制と中国売上
4)粗利益率の低下について
ジェンセン・フアンCEO
「ブラックウェルの需要は非常に高い。推論AIが新たなスケーリングの法則をもたらし、トレーニングに使う計算力を増やせばモデルがより賢くなり、長時間の思考に計算力をかければ答えの精度がさらに向上する。」
「ブラックウェルAIスーパーコンピュータの大規模生産を順調に拡大し、初四半期で数十億ドルの売上高を達成した。エージェントAIと物理AIが次のAIの波を引き起こし、大規模な産業に革命をもたらす中、AIは驚異的なスピードで進化を続けている。」
決算発表直後は時間外で株価が上昇したものの下げに転じている。ただ、下値では買いも入り、その後は売買が交錯している。現時点(7:00 JST)で株価が2%以上上昇している。利益を拡大するなら、関連するレバレッジ型ETFを今すぐチェック>>
決算の主な注目点
1)最新AI半導体Blackwellの動向
●売上高:Blackwellの売上高は4Qに110億ドルに達した。1QにはBlackwell の大幅な成長が見込まれる。
●生産:経営陣は決算説明会で、Blackwellの増産は4Qに開始され、強い需要を背景に売上高は予想を上回ったとコメント。同時に「Blackwellの生産はフル稼働しており、供給を急速に増やしている」とコメント。
●顧客:経営陣は「顧客の採用は拡大している」とした。 $Microsoft (MSFT.US)$ のAzureや $Alphabet-A (GOOGL.US)$ 傘下のGCP、 $Amazon (AMZN.US)$ のAWS、 $Oracle (ORCL.US)$ のOCIでBlackwellを最初に立ち上げ、世界中のクラウドにGB200システムを導入した。xAI(未上場、 $Tesla (TSLA.US)$ のイーロン・マスクCEOがCEO)は、次世代のGrok AIモデルのトレーニングと推論にGB200を採用している。
●需要:ジェンセン・フアンCEOはアナリストの質問に対し、「需要が非常に強く、顧客はBlackwellシステムを手に入れるのを待ちきれないため、(我々は)今後も規模を拡大する必要がある。」とコメント。決算説明会の最後の締めくくりでは、「Blackwellの需要は並外れている。AIは知覚と生成AIを超えて推論へと進化している。
●次世代製品:「今年後半にBlackwell Ultraを実行する予定なのか?」のアナリスト質問に対し、ジェンセン・フアンCEOは次の回答した。
「Blackwell Ultraは年後半だ。ご存じの通り、最初のBlackwellはトラブルに見舞われた。もちろん、完全に回復した。次世代製品は1年ペースで更新され、新しいネットワークや新しいメモリ、そしてもちろん新しいプロセッサを搭載したBlackwell Ultraがオンラインになる予定だ。HopperからBlackwellへの移行は非常に困難な移行だったが、次の移行はうまくいく。(Blackwellから)Blackwell Ultraへの移行もうまくいく。その後のものはVera Rubinとなる。その移行に向けて準備を進めている。Blackwell Ultra、Vera Rubinは本当にエキサイティングな新製品だ。ぜひGTC(3月17日~21日)にお越しください。」
●推論向け:「テスト時間のスケーリングと、OpenAIのo3、DeepSeek-R1、Grok 3などの新しい推論モデルによって、推論の需要が加速している」と、業界動向に触れたうえ、「BlackwellはAI推論用に設計されている」とし、「事前トレーニングや事後トレーニングからクラウド、オンプレミス、エンタープライズにわたる推論まで、AI市場全体に対応している」と強調。
(AIモデルの構築・採用拡大に伴い、トレニンーグより推論への需要が高まっている。エヌビディアの最初のAI製品はトレニンーグが得意でAI投資ブームの最初段階で多大な恩恵を受けた。推論における優勢性に関する懸念もあったなか、エヌビディアはこれから推論に対する需要が高まる環境下でも恩恵を受けると、経営陣は強調した。)
2)DeepSeekの影響
「DeepSeekが考案したイノベーションによって、需要に対する見方は変わったか?」の質問に対し、フアンCEOは「データセンターがどれだけの設備投資を行っているか、我々はかなり良い見通しを持っている」とし、直接回答を避けながら、需要見通しは変わっていないと示唆した。
同時に長期的なシグナルについて、ソフトウェアがCPU上で動作するコーディングからGPUや加速コンピューティング上で動作する機会学習およびAIベースのソフトウェアに変わった事実と関係している。したがって、これはソフトウェアの未来であり、かなり良い感覚を持っている」としたうえ、「我々はまだ消費者向けAIと検索、そして消費者向け生成AIや広告、レコメンデーションなど、ソフトウェアの初期の段階にしか取り組んでいない」と示したうえ、「次の波が来ている。企業向けAIエージェントやロボット工学向け物理AI、そしてさまざまな国・地域が独自のエコシステム向けにAIを構築する中でのソブリンAI、これらはまだ始まったばかりだ」と強調した。
3)半導体輸出規制と中国売上
経営陣のコメント:「データセンターの総収益に占める割合で見ると、中国でのデータセンターの売上は、輸出規制開始時の水準を大きく下回っている。規制に変更がない限り、中国への出荷はほぼ現在の比率を維持する見通しと考えている。中国のデータセンターソリューション市場は依然として非常に競争が激しい。当社は、お客様にサービスを提供しながら、輸出規制を遵守し続ける。」
4)粗利益率の低下について
経営陣は決算説明会で、Blackwellの納入が最初段階にあるためにより、粗利益率は予想通り、前四半期比で低下したと説明。今後のついては、「生産が本格化すれば、コストと粗利益率は改善できる。そのため、今年後半に粗利益率は70%台半ばになると予想している」とコメントした。
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