ストキャスティクス(stochastics)は、RSI同様で相場の買われ過ぎ・売られ過ぎを判断する分析手法で、オシレーター系の指標です。KDJは、K・D・Jという3本のラインで構成されます。
ストキャスティクスは、n日以内の買われすぎ、売られすぎの状態を計算するものです。
まず、n日、n週等RSVを算出し、次にK、D,Jのをそれぞれ再計算します。
一般的にnは9日を使用します。
RSV(n日)=(終値n-安値n)/(高値n-安値n)×100
K=2/3×前日K+1/3×当日RSV
D=2/3×前日K+1/3×当日K
J=3×当日K-2×当日D
基本的には、「ボックス相場」で最も効果を発揮し、逆張りシグナルとして利用します。
K>90で買われ過ぎ、<10で売られ過ぎ;
D>80で買われ過ぎ、<20で売られ過ぎ;
J>90で、連続5日の場合は買われ過ぎて反転して下がる可能性が高く、連日<10の場合、売られ過ぎて底打ちの可能性が高くなります。
買いサイン:
KとDが20%以下まで下がり、K線が下からD線を抜いた際、ゴールデンクロスになるので買いシグナル。
Kが50以下で、連続二回D線を抜いてW底を形成すると株価は上がりやすくなります。
売りサイン:
KとDが80%以上まで上がり、K線が上からD線を抜いた際、デッドクロスになるので売りシグナル。
Kが50以上で、連続二回D線を抜いてM天井を形成すると株価は下がりやすくなります。
4.1 K、D、Jラインはモメンタム、RSI、移動平均を組み合わせたもので、短期・中期操作に適しています。
4.2 DはKに由来するため、Kよりも緩やかに変動します。
4.3 短期的な買われすぎや売られすぎはRSIよりも正確で、明確な売買シグナルを示すことができます。
4.4 株価の変動から、株価や市場全般の動向を判断することができ、参考性の高いテクニカル指標です。
4.5 この指標は出来高の少なすぎる銘柄には不向きですが、注目銘柄にはより正確です。
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