信用取引とは
信用取引には、お客様が買付けに必要な資金を証券会社から借りて株式を購入する「信用買い」と、売付けに必要な株式を証券会社から借りて株式を売却する「信用売り(空売り)」の2つがあります。
- 信用買い:口座内の現金や株式等を担保に、証券会社から資金を借りて株式を買うことです。
- 信用売り(空売り):口座内の現金や株式等を担保に、証券会社から株式を借りて売り建て、決済期日までに買い戻して株式を返却し、その差額で利益を狙う取引です。
信用取引もバックテストが可能です。
- 「最大買付」を選択した場合:約定金額は初期資金を超えます。この超過分は証券会社から借りることになり、毎日の取引終了後に金利が発生します。(金利=借りた資金×買方金利/365)
- 「現金買付」を選択した場合:約定金額が初期資金を超えることはなく、金利は発生しません。
- 「空売り可能」を選択した場合:取引終了後に保有している空売り建玉に対して貸株料が発生します。(貸株料=約定金額×貸株料(年利)÷365)
金利&保証金
信用取引の金利、貸株料、委託保証金率、空売り可能数量等は対象銘柄によって異なります。ここで表示するデータはバックテスト開始時のデータで、実際に適用される金利等はアプリ上の取引明細でご確認いただけます。
上記のデータは常に変動しており、バックテストの設定期間によって「最大買付」や「空売り可能」の数値は異なります。また、バックテスト口座では初期資金を単一通貨でしか設定できず、戦略に他通貨での購入が含まれる場合は金利が発生します。例えば、バックテスト口座の初期資金の設定額が100万米ドルで、戦略に米国株と香港株の購入が含まれる場合、香港株を購入するための資金は借り入れとなり、香港ドルで金利が発生します。一方、米国株の購入資金は口座内の米ドル残高から直接引かれるため、金利は発生しません。
強制決済
バックテストで信用取引を行うと、口座のレバレッジが高まるため、建玉の株価変動が口座の資産に与える影響は大きくなります。不利な価格変動が発生し、初期資金(委託保証金)が最低委託保証金率(維持率)を下回ると、強制決済が行われます。
例えば、アップル(US.AAPL)の委託保証金率が40%、最低委託保証金率が30%と仮定します。バックテスト口座の初期資金(委託保証金)が40万米ドルであれば、アップルの株式を100万米ドル分購入できます(400,000 USD ÷ 40% = 1,000,000 USD)。購入時の口座の委託保証金は40万米ドル、建玉評価額は100万米ドル、証券会社から借り入れる資金は60万米ドルとなります。株価が10%下落するとその評価損分は委託保証金から差し引かれ、委託保証金は30万米ドルに減少します(400,000 USD - 1,000,000 USDの10% = 300,000 USD)。これにより委託保証金は30%の最低委託保証金率を下回り、強制決済が行われます。