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11月の米生産者物価指数（ＰＰＩ）はエネルギーコストの低下が影響し、前月比で横ばいとなった。インフレ圧力が一部で弱っていることを示唆した。

米労働省が発表する米11月生産者物価指数(PPI)は、前月比0%増。市場予想は0.1%増。

PPI前年比0.9%増。市場予想は1.0%増。

11月の食品とエネルギーを除くコアPPIは、前月比0%増と、2021年１月以来の小幅な伸びにとどまった。予想は0.2%増。

コアPPI前年比2.0%増。予想は2.2%増。

インフレ圧力はここ数ヶ月、概して冷え込んでいる。火曜日に発表された消費者物価指数(CPI)では、住宅やその他のサービス部門のコストが上昇したため、月次の上昇率は上昇したものの、年率のインフレ率は低下した。これらのデータを合わせると、インフレ率は米連邦準備制度理事会（FRB）の目標である2％に向かって戻っているという認識を強めるものとなっている。

エコノミストはPPIを注視しているが、その理由のひとつは、特定の医療品目やポートフォリオ管理など、いくつかのカテゴリーがFRBが好むインフレ指標である個人消費支出を算出するために使用されるからである。

11月のPPIは軟調で、医師医療サービスと介護は横ばいだった。病院外来医療(Hospital outpatient care)、ポートフォリオ管理、航空旅客サービスはすべて減少した。

食品、エネルギー、貿易サービスを除いたPPIは0.1%上昇した。同指標は前年比2.5％増と、2021年2月以来最小の伸びとなった。

パウエルFRB議長と中央銀行の同僚たちは、2日間にわたる政策会議の締めくくりとなる水曜日午後に、基準金利を据え置き、新たな経済予測を発表すると予想されている。

利下げ観測
CMEのFedWatchツールによると、13日時点で３月利下げの確率は49.54％、５月利下げの確率は80.89％近く織り込まれている。

12日時点で３月利下げの確率は46.53％、５月利下げの確率は79.02％近く織り込まれている。

米国内製造業者の販売品目（約1万品目）について、価格を測定した指数（1982年＝100）。指数の変化（前月比・前年比）の形で報じられることが多い。生産過程における3段階（原材料、中間財、完成財）についてそれぞれ測定しているが、一般的には完成財の数値が注目される。月ごとの変動の激しい食品とエネルギー関連を除いたコア部分の数字も発表され、基礎的なインフレを把握するために活用される。消費者物価指数（CPI）に比べると注目度がやや低いが、CPIよりも早く出ることが多いため、先行指標とて活用されることがある。

米国内で販売されている小売業・サービス業の売上高を集計したもの。米国の個人消費の動向を表している。米国は個人消費がGDPの約7割を占めており、他の先進国より高い傾向にある。その為、個人消費の動向が景気全体に与える影響も大きいため、注目度の高い指標となっている。全体に占める売上高の割合が最も大きい「自動車及び同部品」部門は、販売店のセールなど景気と直接の関係がない要因による月ごとのブレが大きいこともあり、自動車を除いたコア部分の注目度が高い。

moomooニュース ー Zeber
出所：investing、MINKABU、Bloomberg、CME FedWatch
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