最近、調査機関EVTankとイーヴィ・エコノミックリサーチ所は、「中国のリチウムイオン電池業界の発展に関する報告書(2024)」を共同で公表した。白書によると、2023年に全世界のリチウムイオン電池の総出荷量は1,202.6ギガワット時であり、前年比25.6%の増加となり、2022年に比べて増加率が大幅に下降していることが示された。
智能通信財務APPによると、最近、調査機関EVTankとイーヴィ・エコノミックリサーチ所は、「中国のリチウムイオン電池業界の発展に関する報告書(2024)」を共同で公表した。白書によると、2023年に全世界のリチウムイオン電池の総出荷量は1,202.6ギガワット時であり、前年比25.6%の増加となり、2022年に比べて増加率が大幅に下降していることが示された。出荷構成を見ると、2023年には、全世界の自動車動力用電池(EV LIB)の出荷量は865.2ギガワット時で、前年比26.5%の増加となり、エネルギー貯蔵用電池(ESS LIB)は224.2ギガワット時で、前年比40.7%の増加となり、小型電池(SMALL LIB)は113.2ギガワット時で、前年比0.9%減少した。
中国市場においては、EVTankのデータによると、2023年には、中国のリチウムイオン電池の出荷量は887.4ギガワット時に達し、前年比34.3%増加し、全世界のリチウムイオン電池の総出荷量の73.8%を占め、出荷量の割合は引き続き増加する見通しとなっている。 EVTankは、白書でも述べているように、欧米のリチウムイオン電池工場の建設が進み、中国のリチウムイオン電池の出荷割合は徐々に低下すると予測している。
今後については、EVTankの「中国のリチウムイオン電池材料産業発展白書(2024)」は、2025年と2030年に世界のリチウムイオン電池の出荷量がそれぞれ1,926.0 GWhおよび5,004.3 GWhに達すると予測している。この予測はEVTankが2023年初に発表した「中国のリチウムイオン電池材料産業発展白書(2023)」と比較して、一部の技術が初期予想を上回って実用化された液体流量電池、ナトリウムイオン電池などのいくつかの領域では、一部の回路を置き換える可能性のあるものを考慮して、出荷量の予測を下げたものである。また、EVTankは、2023年における世界経済の不況も、従来の電池市場である消費電子製品、小規模電力などにも影響を及ぼすと述べている。