米著名投資家バフェット氏が率いる$バークシャー・ハサウェイ クラスB (BRK.B.US)$は、23Q4(10-12月期)決算を発表した。
●EPS(1株当たり純利益)は 17.36ドル、予想が3.79ドル。
●売上高は933.76億ドル、予想が806.8億ドル。
10〜12月期には22億超の自社株買いを実施したものの、投資待機資金の積み上がりが鮮明だ。現金同等物と短期債の保有額は、12月末時点で1676億ドル。四半期ベースでは過去最高だった。
23年通期の株式売買動向では241億ドルの売り越しだった。342億ドルの買い越しだった22年から一転した。上場株ポートフォリオの半分を占める$アップル (AAPL.US)$については3年ぶりに一部保有株を売却。株高で一部利益確定に動いたようだ。
バフェット氏は同時に公表した「株主への手紙」の中で日本の5大商社への投資実績にも触れた。「適切に経営され評判の高い各社と連携し、世界各地で投資機会につながる可能性があることも恩恵だ」と説明。共同投資への期待を示した。
バークシャーは現在伊藤忠、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅の各社の株式を約9%ずつ保有している。バフェット氏は累計投資額は約1兆6000億円で、23年末時点で61%(約1兆3000億円)の含み益が出ていると説明した。
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出所:バークシャーIR、日本経済新聞