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更新-【指標速報】米3月小売売上高、予想外に伸び拡大 ドル円は154円台突破

Moomoo News ·  Apr 15 20:32

米商務省が発表する3月の米小売売上高前月比0.7%増市場予想の0.4%増を上回り、昨年9月以来の高水準を記録した。前期が0.6%増から0.9%増に上方修正。特に無店舗小売りが大きく伸びた。ガソリン価格の上昇でガソリンスタンドの売上高も大幅増。個人消費の力強さを示し、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待をさらに後退させる内容となった。

自動車、ガソリン、建築資材、外食を除くコア小売売上高前月比1.1%増市場予想の0.5%増を大幅に上回り、昨年1月来で最大となった。前期が0.3%増から0.6%増に上方修正され、第1四半期のGDPに寄与した可能性が高い。

エコノミストからは、今回の小売売上高統計は第2四半期に向けた個人消費が当初予想よりも堅調に推移する可能性を意味し、今年予想された消費の緩やかな減速がさらに遅れる可能性を示唆しているとの指摘も聞かれる。強い労働市場を背景に家計需要が支えられる状況が続けば、インフレが定着して金融当局による利下げ開始が一段と遅れる可能性がある。

予想を大きく上回るデータを受けて米債利回り上昇とともに、ドル買いが強まっている。米10年債利回りは発表前の4.58%台から4.62%台へ上昇。ドル円が一時154.38まで急上昇し、1990年6月以来約34年ぶりの水準となった。

米国内で販売されている小売業・サービス業の売上高を集計したもの。米国の個人消費の動向を表している。米国は個人消費がGDPの約7割を占めており、他の先進国より高い傾向にある。その為、個人消費の動向が景気全体に与える影響も大きいため、注目度の高い指標となっている。全体に占める売上高の割合が最も大きい「自動車及び同部品」部門は、販売店のセールなど景気と直接の関係がない要因による月ごとのブレが大きいこともあり、自動車を除いたコア部分の注目度が高い。

moomooニュース ー Sherry
出所:investing、MINKABU

Disclaimer: This content is for informational and educational purposes only and does not constitute a recommendation or endorsement of any specific investment or investment strategy. Read more
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