5月13日UBSは、FUTUの海外展開を楽観視、目標株価を70.00ドルから84.00ドルに引き上げた。
UBSはFUTUについて次のように指摘した。
24Q1決算プレビュー:UBSは、FUTUが5月末に2024年第1四半期決算を発表すると予想。UBSは、FUTUの第1四半期純利益が9億8,100万香港ドル(前年同期比18%減、前期比12%増)と予想、Visible Alphaのコンセンサスより4%下回る。前年比の減少要因は、(1)貸株サービスコストの増加、(2)海外事業の急速拡大による営業・マーケティング費用の増加。 第1四半期の売上高は26億香港ドル(前年同期比3%増、前期比9%増)と予想、Visible Alphaのコンセンサスとほぼ一致。
主要指標について:(1) 海外各市場での力強い成長により、第1四半期に約16万人の有料顧客獲得する見込む。(2) 顧客AUMは前四半期比小幅増。(3) 株式市場取引活発化により、取引手数料収入は前四半期比堅調に推移。 (4) 配管費の抑制が予想を上回る。
バリュエーション: UBSは、予想を上回る海外事業拡大、米利下げ観測後退、有効なコスト管理などを踏まえ、24年/25年/26年のEPSをそれぞれ12%/19%/14%引き上げ、5.0/5.6/6.4ドルとした。UBSは目標株価を70.00ドルから84ドルに引き上げ、12ヶ月先の予想PERを16倍とした。また、「買い」レーティングを維持。足元では、FUTUの12ヶ月先PERは13倍。
リスクは以下の通り。
(1) 海外事業の展開が予想を下回る(特に日本とマレーシア)
(2) 市況の悪化