4月生産者物価指数は予想以上に上昇し、インフレの強い粘着性をあらためて浮き彫りにした。
米労働省が発表する4月の生産者物価指数(PPI)は、前月比は0.5%増、市場予想の0.3%増を上回った。3月の0.1%減(0.2%増から下方修正)から加速した。前年同月比では2.2%上昇で、市場予想と一致、過去1年間で最高となった。前月が2.1%増から1.8%増に下方修正。予想上回る生産者物価指数により、米連邦準備制度理事会(FRB)は金利上昇を長く維持する傾向にあることが示唆される。
食品とエネルギーを除いた4月のコア生産者物価指数(コアPPI)は、前月比が0.5%%上昇、市場予想の0.2%増を大幅に上回った。前月が0.2%増から0.1%減に下方修正。前年同月比では2.4%上昇、市場予想の2.3%増を上回り、2023年8月以来の大幅増となった。
「今朝のインフレ率は予想を大幅に上回り、粘着性のインフレは行き詰まっているように見えた。しかし、先月の数値が下方修正されたことで、このレポートは、最初に見えたほどの上振れショックではなかったかもしれない」と、モルガン・スタンレーのEトレードのトレーディング&投資担当マネージング・ディレクター、Chris Larkin氏は語った。
サービス価格は生産者物価指数を押し上げ、0.6%上昇し、ヘッドライン上昇の約4分の3を占めた。BLSの報告によると、サービス価格の上昇は2023年7月以来、前月比で最大となった。ポートフォリオ管理がサービス・コストを押し上げ、前月比3.9%の上昇となった。
PPIは予想を上回ったが、米金融当局が重視する個人消費支出(PCE)価格指数の算出に用いられる主要カテゴリーは比較的落ち着きを示した。これは金融当局と市場関係者にとっては一息つける材料となる。外来医療費は0.1%低下し、航空運賃は3.8%下げた。4月のPCE価格指数は今月下旬に発表される。
予想上回るデータを受けて米10年債利回りは5月3日以来の高水準に上昇。為替市場はドル高の反応が見られ、一時156円台後半をつけた。
米国内製造業者の販売品目(約1万品目)について、価格を測定した指数(1982年=100)。指数の変化(前月比・前年比)の形で報じられることが多い。生産過程における3段階(原材料、中間財、完成財)についてそれぞれ測定しているが、一般的には完成財の数値が注目される。月ごとの変動の激しい食品とエネルギー関連を除いたコア部分の数字も発表され、基礎的なインフレを把握するために活用される。消費者物価指数(CPI)に比べると注目度がやや低いが、CPIよりも早く出ることが多いため、先行指標とて活用されることがある。
moomooニュース ー Sherry
出所:investing
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