■業績動向
1. 2024年3月期の連結業績概要
ハウスコム＜3275＞の2024年3月期の連結業績は、営業収益が前期比4.6%減の13,529百万円、営業利益が同27.5%増の502百万円、経常利益が同10.5%増の685百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同25.5%増の410百万円だった。同社は期初計画を営業収益14,288百万円、営業利益462百万円、経常利益646百万円、親会社株主に帰属する当期純利益389百万円としており、営業収益は未達となったものの、営業利益以下については超過達成した。特にコア事業である不動産関連事業の営業収益は同4.7%減の11,951百万円、セグメント利益が同8.8%増の2,378百万円と減収増益であった。営業収益減少の主因は、店舗の統廃合や働き方改革を推進したことなどで、一時的に仲介件数がグループ全体で同5.7%減となったことにあり、大きな懸念は不要だろう。一方、営業利益については、2024年3月期より事業規模の拡大よりも事業の質的向上や効率化に重点を置いた施策を開始していることに加え、店舗の統廃合、ITを駆使した店舗内業務の効率化を推し進めたことで期初計画よりも良化しての着地となった。また、主要子会社の1つである大阪ハウスコムで基幹システム活用やバックオフィス業務の本社移管が進み、特に収益性の改善が堅調であった。
セグメントごとの業績は、不動産関連事業では営業収益が前期比4.7%減の11,951百万円、セグメント利益が同8.8%増の2,378百万円だった。店舗の統廃合や働き方改革を推進したことなどで、一時的に仲介件数が伸び悩み営業収益は前年比で減収となった。セグメント利益については、地域内の転居需要取り込みの効率性の観点から店舗の統廃合を進めたことで、効率化と費用抑制が進み収益性が改善され、期初計画以上の増益となった。施工関連事業では営業収益が同3.7%減の1,577百万円、セグメント利益が同7.2%増の196百万円だった。住宅の資産価値を向上させるリフォームを中心とした施工を行うハウスコムコミュニケーションズ(株)の協力会社とのアライアンス強化や、施工の内製化が進んだことが収益性の向上に寄与した。
（執筆：フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹）
■業績動向
1. 2024年3月期綜合收益概述
截止2024年3月的財年，Housecom(3275)的聯營業績爲：營業收入爲13,529百萬元，同比減少4.6%；營業利潤爲502百萬元，同比增加27.5%；經常利潤爲685百萬元，同比增加10.5%；歸屬於母公司股東的淨利潤爲410百萬元，同比增加25.5%。公司計劃期初的營業收入爲14,288百萬元，營業利潤爲462百萬元，經常利潤爲646百萬元，歸屬於母公司股東的當期淨利潤爲389百萬元。雖然營業收入未達到計劃，但營業利潤等均創造了超額達成。特別是不動產相關業務的營業收入同4.7%減少至11,951百萬元，業務利潤同8.8%增加至2,378百萬元，收入減少盈利增加。營業收入減少的主要原因是因爲開展店鋪的整合和推進工作方式改革等，暫時造成了集團全體仲介數量同5.7%下降，大的擔憂應該是沒有必要的。而營業利潤方面，不僅擴大規模，2024年3月期間公司也開始了着重優化和提高效率的措施，通過店鋪整合、推進IT在店內業務中的效率提高等措施，營業利潤已經優於計劃。此外，主要子公司之一的大阪Housecom推進了關鍵系統的應用和總部轉移，特別是收益性的改善表現穩定。
按業務區分，不動產相關業務的營業收入同比下降4.7%，至11,951百萬元，業務利潤同8.8%增加至2,378百萬元。由於實施了店鋪的整合和推動工作方式改革等措施，不動產中介數量一度增長減少，營業收入同比減少。在店鋪整合方面，由於推進了區域內搬遷需求的挖掘，效率提高和成本控制已得到改善，業務利潤超過了計劃。施工相關業務的營業收入同比下降3.7%，爲1,577百萬元，業務利潤同比增長7.2%，爲196百萬元。由於推進以提高住宅資產價值爲中心的裝修施工，並加強了與Housecom Communications株式會社的聯盟合作，同時實施了施工內部化，這有助於提高收益率。
（作者：FISCO客員分析師永岡宏樹）
