■成長戦略
1. 中期経営戦略「SANYEI 2025」の進捗が順調
三栄コーポレーション<8119>は、中期経営戦略「SANYEI 2025」(2024年3月期〜2026年3月期)を推進中である。最終年度の定量目標は、売上高で500億円、経常利益で20億円であり、初年度はその目標に向けて順調に増益を果たす結果となった。“守り”の重点施策である「事業ポートフォリオの見直し(低採算事業の整理促進)」に関しては、2023年4月のゼリックコーポレーションの本社への吸収合併や、2024年2月のエッセンコーポレーションの解散・事業承継など成果が出ている。進行期は「BIRKENSTOCK」専門店の契約終了に伴うセレクトショップ事業が課題となる。“攻め”の重点施策では、「海外売上高の拡充」は欧州・中国の景気低迷の影響もあり伸び悩んだものの、「EC事業の拡大」と「サステナブルビジネスの推進」に関しては、いずれも商品ラインナップが充実し、成長に向けたマーケティングの基盤が整備されてきており、進捗が順調である。
2. フットウェアのセレクトショップ事業の課題
子会社ベネクシーの業績改善は重要な課題である。2024年9月までに「BIRKENSTOCK」専門店からセレクトショップである「BENEXY」「Quorinest」「OrthoFeet」に変更する予定であり、現在はその最終段階にある。2024年3月の段階では、小売店舗24店舗中、「BIRKENSTOCK」専門店は2店舗のみであり、その他の22店舗は他業態である(「BENEXY」4店舗、「Quorinest」18店舗)。業態変更後のセレクトショップの魅力を作るために、自社ブランドの開発や複数ブランドの調達を継続的に行っている。
期待のブランドとして、足の健康を科学した米国発のフットウェアブランド「OrthoFeet」がある。2023年12月に子会社ベネクシーは、米Orthofeetと日本国内独占輸入販売契約を締結し販売を開始した。主力商品は、最先端の技術と解剖学的インソールを採用したスニーカーである。立ったまま屈まずに履けるハンズフリー機能と独自開発のインソールやフィッティングをカスタマイズできるパーツの同梱など足病学に基づく設計により、履く時も履いた後もストレスフリーな感触が得られる。高度な足の生体力学に配慮されているため、本国米国では、足の繊細な悩みを抱える層や医師や立ち仕事に携わる層から高い支持を得ている。日本においても、主力商品のKITA/YARIが「FOOT HEALTH AWARDS 2024」の美容/健康部門で最優秀賞を受賞した。販売チャネルとしては、セレクトショップの「BENEXY」及び一部の「Quorinest」、そして「BENEXY ONLINE SHOP」からスタートし、現在は「OrthoFeet」専門のポップアップストアを全国で展開している。
3. 成長ドライバー:EC事業の拡大
中期経営計画の成長ドライバーの1つとして「EC事業の拡大」がある。2024年3月期のEC事業売上高は5,250百万円である。コロナ禍の巣ごもり需要を取り込みインテリアショップ「MINT」がけん引した。巣ごもり需要の一段落により、売上の伸びが鈍化したこともあり、さらなる拡大策を順次展開している。2025年3月期は、エクステリア等への商品の拡大を行い、今後は観葉植物などの取り扱いも開始する計画だ。また一定規模のEC向けインフラを運営しているため、写真撮影、商品ページ作成、受発注処理、決済など様々なフルフィルメント機能の業務受託も開始しており、新たなビジネスモデルとして注目される。また、ECが28ブランド34のショップで行われてことを生かし、様々なリソースやノウハウを共通化・統合化する取り組み(面展開)も強化していく。2025年3月期のEC売上高は前期比14.3%増の6,000百万円を計画している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
■增长战略
1。中期经营战略 “SANYEI 2025” 进展顺利
三荣株式会社(8119)正在推进中期经营战略 “SANYEI 2025”(2024/3年至2026/3)。最后一年的量化目标是500亿日元的销售额和20亿日元的普通收入,第一年利润稳步增长,朝着该目标迈进。关于作为 “保护” 的优先措施的 “业务组合审查(促进低利润业务的整合)”,已经取得了成果,例如在2024/4年吸收并与泽里克公司总部合并,以及埃森公司在2024/2年的解散和业务继承。在进展期间,与 “BIRKENSTOCK” 专卖店合同终止相关的精选商店业务将成为问题。在 “激进” 的优先措施方面,“扩大海外销售” 表现缓慢,部分原因是欧洲和中国的经济不景气,但在 “欧共体业务扩张” 和 “促进可持续业务” 方面,产品阵容有所增强,增长的营销基础已经建立,进展顺利。
2。鞋类精选商店业务中的问题
改善子公司本溪的业绩是一个重要问题。计划在2024/9年之前从 “BIRKENSTOCK” 专卖店改为 “BENEXY”、“Quorinest” 和 “OrthoMeet”,它们是精选门店,目前正处于最后阶段。在2024/3年阶段,在24家零售门店中,只有2家 “BIRKENSTOCK” 专卖店,其他22家门店属于其他业务类别(4家 “BENEXY” 门店,18家 “Quorinest” 门店)。我们不断发展自有品牌并采购多个品牌,以便在业务类型发生变化后为精选商店创造吸引力。
作为一个预期的品牌,有一个美国鞋类品牌 “OrthoFeet”,它对足部健康进行了科学研究。2023/12年,子公司本溪与美国Orthofeet签署了日本境内的独家进口和销售协议,并开始销售。主要产品是使用尖端技术和解剖学鞋垫的运动鞋。借助可在站立时佩戴的免提功能以及基于足部疗法的设计,例如捆绑独立开发的鞋垫和可定制配件的部件,可以在穿着期间和之后获得无压力的感觉。由于考虑了先进的足部生物力学,因此它得到了美国敏感足部问题患者、医生和参与站立工作的人士的大力支持。即使在日本,主要产品KITA/YARI也获得了 “2024年足部健康奖” 美容/健康类别的一等奖。作为销售渠道,它从精选商店 “BENEXY”、一些 “Quorinest” 和 “BENEXY ONLINE SHOP” 开始,目前,全国范围内正在开发专门销售 “OrthoFeet” 的快闪店。
3.增长动力:欧共体业务扩张
“欧共体业务扩张” 是中期管理计划的增长驱动力之一。截至2024/3财年,欧共体的业务销售额为52.5亿日元。室内装修店 “MINT” 率先捕捉了因 COVID-19 疫情而产生的筑巢需求。由于筑巢需求的下滑,销售增长也有所放缓,并且正在逐步制定进一步的扩张措施。在截至2025/3的财年中,产品将扩展到外部等,并计划在未来开始经营观叶植物。此外,由于其运营固定规模的EC基础设施,因此摄影、产品页面创建、订单处理和结算等各种履行职能的业务外包也已开始,它作为一种新的商业模式引起了人们的关注。此外,利用正在28个品牌和34家商店进行EC这一事实,还将加强标准化和整合各种资源和专门知识的工作(表面开发)。截至2025/3财年的欧共体销售额计划比上一财年增长14.3%,达到60亿日元。
(由 FISCO 客座分析师角田秀夫撰写)