■株主還元策
ローランド<7944>は、事業活動により創出される付加価値の最大化とその適正な分配を通じて、すべてのステークホルダーの共感を得ながら持続的な企業価値の成長を図ることを基本方針としている。株主還元については、持続的かつ安定的な配当を行うとともに、株式市場動向や資本効率等を考慮した機動的な自己株式の取得も適宜行うことで、連結総還元性向は原則50%を目指し、成長投資資金の留保が必要な場合も、連結総還元性向は30%以上を目指すとしている。2024年12月期は1株当たり170.0円(配当性向55.4%)の配当を予想しており、株主還元の基本方針に基づき高い配当性向を維持している。なお、株主優待は実施していない。同社は最終消費者に対して製品を販売する企業ではあるものの、楽器という商品の性質上、株主優待を実施しても関係する人はごく一部であり、平等な利益還元という観点から実施しておらず、配当や自己株取得等によりすべての株主に平等に還元することを基本としている。同社は中期経営計画で成長方針を明確に打ち出し、安定配当を継続していることから、中長期的な株価向上に対する蓋然性は高いと弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
股东回报策略
罗兰德《7944》的基本方针是通过最大化业务活动所创造的附加价值并通过适当的分配来获得所有利益攸关方的共鸣,实现持续的企业价值增长。关于股东回报,除了进行持续而稳定的分红外,还会根据股票市场动向和资本效率等考虑采取机动性的自有股份收购,以原则性50%的综合回报率为目标,并在需要保留成长投资资金的情况下,也将综合回报率的目标提高至30%以上。预计2024年12月期将分红170.0日元/股(分红派息比率55.4%),并将保持高分红派息比率,以确保股东回报的基本方针。此外,该公司未实施股东优惠。尽管该公司是向最终消费者销售产品的企业,但由于乐器的特殊性质,受到股东优惠影响的人只是极少数,并且考虑到平等的利益回报原则,公司不实施股东优惠,而是从股息、自有股份收购等方面平等回报所有股东。该公司在中期经营计划中明确了增长方向,并继续保持稳健的股息支付,因此我们认为其具有中长期股价上涨的潜力。
(撰写者:富士客座分析师茂木稜司)