■今後の見通し
c) 教育格差を是正する教育ソリューション事業の積極的展開
城南進学研究社<4720>はBtoBtoCのビジネスモデルとなる教育ソリューション事業の積極的な展開による収益性の向上を目指している。「城南コベッツ」のFC展開はもとより、乳幼児向けでは前述したくぼた式育児法の保育園・幼稚園等への導入や、「キッズブレインパーク」「りんご塾」のFC展開、小中学生向けではオンライン学習教材「デキタス」やオンライン英会話レッスン「Prime Talk」、高校生向けでは「総合型・学校推薦型選抜対策」映像講座の提供などに注力する。
また、2023年10月に新たな取り組みとして「みんなにまなびをプロジェクト」を発足した。教育の地域格差や経済格差を解消し、あらゆる人に教育機会を提供するというコンセプトのもと、「安価」「オンライン」の要素を併せ持つ教育サービスを乳幼児から高校生向けに提供するプロジェクトである。その第1弾として、2023年10月にデジタル学習のポータルサイト「みんなのまなびライブラリー」をリリースした。法人企業・団体を顧客対象とし、福利厚生サービスの1つとしての活用を想定している。経済的な問題や地理的な問題で、塾や習いごとに通えない従業員の子どもたちが、同サービスを通じて自宅で簡単に学びにアクセスできるため、「教育格差解消」につながるソリューションとして普及拡大に取り組む。
コンテンツとしては幼児を対象とした「キッズ育脳ワーク」、小中学生を対象とした「デキタス」、高校生・高卒生を対象とした「デキタス・コミュ」及び「推薦対策映像講座 スピードマスター版」、大学生・社会人を対象とした「TOEIC対策講座」の5つのサービスを揃えており、通常価格よりも安価な料金※で提供するほか、保護者向けに育児や教育に役立つ講演会も定期的に開催する。複数の企業が導入しているが、売上規模としてはまだ小さい。
※導入企業は一定のID数ごとに定められた利用料金を同社に支払う格好で、契約期間内で月額按分して売上計上する。
d) 攻めの収益構造改革
2021年3月期以降、不採算教室のてこ入れや整理統合による固定費削減、並びにRPAツールの導入などによる業務効率改善などに取り組み、収益体質を筋肉質なものに変えてきたが、2025年3月期以降も攻めの収益構造改革を継続する。主な施策として、社内のみならず関連会社・業務提携先との間でLTV及びシナジーを最大化する運営体制の構築に取り組む。シナジー最大化に向けては、アライアンス先との協業による事業拡大に取り組む。具体的には、明光ネットワークジャパンと「りんご塾」などの児童乳幼児教育ブランドの相互展開、並びにその他の共同開発及び相互提供などの検討も進める。また、2022年11月に業務資本提携を締結した学研ホールディングス<9470>とは、メタバースを用いたオンライン自習室の試運営を実施したほか、(株)学研ココファン・ナーサリーが運営する学童保育施設「Gakkenアフタースクール八王子」(東京都八王子市)にて「りんご塾」を2024年1月より開講し、同社においては学研グループの教材を導入した。2025年3月期以降の協業についても協議を進めながら検討していく。
もう1つの施策として、不採算事業のてこ入れ及び生産性の高い本部組織の構築を推進していく。不採算となっている教室の整理統合や商品の整理を進めていくほか、子会社の合併等を含めた管理業務の合理化やDX推進による本社業務のさらなる効率化を図る。非連結子会社で英語が学べる認可外保育園を1園運営していたCheer Plus(株)を2024年3月末で解散したこともその一環である。なお、過年度に貸倒引当金を計上済みのため、Cheer Plus解散に伴う2025年3月期の連結業績への影響は軽微である。
e) 理念経営を具現化する人財の育成
次世代リーダーの育成及び人的資本への投資戦略を策定すべく、2023年3月に「理念経営人財育成委員会」を発足した。経営者と従業員とのコミュニケーションの活性化を通して、次世代リーダーの育成を促進し、「クレド(行動指針)経営」に基づいた人財育成を図ることで、企業価値の向上を目指す。人財投資の一環として、アルバイト講師の人財育成を強化するための組織「iconet(アイコネット)」を2023年に発足したほか、2025年4月より従来の年功序列制から成果主義に軸足を置いた新人事制度もスタートする予定で、エンゲージメントの向上並びに組織の活性化につながると期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
■未来展望
积极推进教育解决方案业务以纠正教育差距
城南进学研究社(4720)旨在通过积极推进教育解决方案业务的BtoBtoC商业模式,提高收益能力。公司注重城南科备的加盟以及在乳幼儿教育方面针对市场广泛,例如引入Kubota Early Education Method至托儿所、幼儿园等场所,以及KIDS BRAIN PARK、Ringo Juku等加盟服务面向小学生和中学生,提供“DEKITA”在线学习材料和“Prime Talk”在线英语课程,以及针对高校学生推出综合性和学校推荐类型选拔的影像课程等业务。
此外,他们还在2023年10月启动了名为"让每个人都能学习的项目"的新计划。基于提供"价格实惠"和"在线学习"的双重要素,乳幼儿到高中生均能获得教育服务,旨在消除教育地区差异和经济差异。作为该计划的第一个项目,他们发布了数字学习门户网站"每个人的学习库"。他们的客户主要是法人企业和团体,旨在将其作为福利服务之一使用。通过该服务,由于经济和地理问题,无法参加塾或学习服务的员工子女可以在家里轻松获得学习机会,这有助于消除"教育差距"。
他们提供了针对幼儿、小学生和中学生,以及大学生和社会人等5种服务,包括面向幼儿的"KIDS育脑工作"、面向小学生和中学生的"DEKITA"、面向高中生和进修生的"DEKITA COMMU"和"推荐选拔影像课程速度大师版",以及面向大学生和社会人的"TOEIC课程"。除此之外,他们还定期举办有助于父母育儿和教育的讲座,并以比正常价格更优惠的费用向顾客提供这些服务。虽然已经有多家公司推行了该服务,但其销售规模仍然相对较小。
* 使用该公司的服务的企业将支付一定数量的使用费,按月分配收入。
e)使用基本理念实现收益构造的改革
从2021年财年以来,他们一直在着手削减不良学生人数、整合固定成本、应用RPA工具来提高业务效率等措施来使其收益结构更强壮。但他们仍将在2025年财年以后继续进行收益构造的变革。在主要的举措方面,他们将致力于建立一种运营体制,旨在最大限度地实现LTV和协同效应,不仅是企业内部,而且是与关联公司、业务合作伙伴之间。为了最大化协作效应,他们将努力通过与联盟伙伴的共同合作来扩大业务。具体而言,他们将与Meiko Network Japan合作,共同推广儿童和婴幼儿教育品牌,例如Ring Juku,并致力于共同开发和相互提供等其他项目。此外,他们还与学习材料提供商学研控股(9470)在2022年11月签署了业务资本联营协议,在学童保育机构"Gakken After School Hachioji"(位于东京八王子市)开设了Ring Juku,该公司将引入学研集团的学习材料。他们也将继续推进这些合作伙伴关系。
作为另一个举措,他们将推进弃用的业务,并建设高生产力的总部结构。他们将继续整理不良的教室和产品,以及优化管理业务,包括合并子公司等,通过推进DX,从而提高总部业务的效率。在2024年3月末,他们解散了Cheer Plus,这也是其中之一。
推进基本理念经营并培养人才
为制定下一代领导者的培养和对人力资本的投资策略,于2023年3月成立了“理念经营人才培养委员会”。通过促进企业价值以基于“行动指南管理”的人才培养来活化企业家和员工之间的沟通,增进下一代领导者的培养。作为人才投资的一部分,于2023年成立了非全职讲师的组织“iconet(艾科奈特)”,计划从2025年4月起启动颇具成效的新人事制度以取代以前的年功序列制度,预计将提高参与程度并促进组织的活力。
(撰写:FISCO客座分析师佐藤让)