■事業概要
ヤマタネ<9305>は、「物流(国内物流・国際業務)」「食品(コメ卸売販売・加工食品卸売販売)」「情報(メインフレームの技術支援やソフトウェアの開発・販売・サポート)」「不動産(オフィスビルを中心とした不動産賃貸)」と4つの事業を展開する総合サービス企業である。
グループ企業については、「物流」において、(株)ヤマタネロジスティクスが業界に先駆けて家電や飲食料品に特化して共同配送を開始するなど、多種多様な輸配送サービスを提供している。他にも、シンヨウ・ロジが、食品輸送に特化し、スーパーマーケットの配送センターの運営を展開し、(株)ヤマタネロジワークスが倉庫荷役業務、流通加工業務を担っている。「食品」では、総菜を中心に冷凍・冷蔵・常温保存の3カテゴリと、5つのオリジナルブランド、1,200の豊富な商品ラインナップを有するショクカイが、一日100万食以上の弁当・給食業界に特化した商品を全国の顧客に提供している。ショクカイは、産業給食業界のリーディングカンパニーである。「情報」では、(株)ヤマタネシステムソリューションズがメインフレームの技術支援のほか、システムの開発・構築・運用・保守等のトータルサービスを展開する。「不動産」では、山種不動産(株)が、不動産事業において関東のオフィスビル等の賃貸を中心に、不動産の売買と仲介を展開する。
1. 物流事業
物流事業の売上高は全体の37.8%(2024年3月期)を占め、国内物流が約85%、国際業務が約15%の構成となっている。最新設備を誇る物流センターのほか多数の拠点を首都圏・近畿圏に有し、沿岸部を軸に倉庫業を中心とする総合物流サービスを提供する。国内外を問わず保管・配送・流通加工及びそれらにかかわる全ての物流業務を引き受けており、実際の物流現場で長年にわたり培ったノウハウを基に、調達物流からリサイクル物流まで、包括的に物流業務を請け負う3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)業者として、ロジスティクス実態調査から実際の改善オペレーションまで幅広いサービスを提供する。共同配送では、集荷後、東京、横浜、神戸、大阪などの共配センターに集約・仕分けし、納品先に一括で配送する。家電や飲食料品の分野では業界に先駆けて共同配送を事業化しており、多くの企業に利用されている。実際に同社の取り扱い品目の大半は、飲食料品と輸入家電となっているようだ。国際物流においては、世界85カ国300都市の海外代理店と連携し、グローバルなネットワークを生かして、安全・確実な海上及び航空フォワーディングを実現している。海外引越は1984年から事業を展開しており、カスタムメイドのサービス提供により、日系・外資系企業や在日大使館などの顧客から高い評価を得ることで、Win-Winの関係を構築している。現在では170を超える国との間にネットワークを有する。
2. 食品事業
食品事業の売上高は全体の52.9%(2024年3月期)を占め、祖業であるコメ卸売販売業と、加工食品卸売業に大別される。1924年から現在まで100年間継続しているコメ卸売販売においては、その業歴と信頼で東北地方を中心とした全国の優良産地と取引関係を構築している。今後は生産者年齢の高齢化に伴い、稲作人口の減少が見込まれるが、顧客が求める「安全」「安心」「良食味」のコメを確保し、その安定供給を実現するために、引き続き生産地支援を含めた購買ルートの開拓を強化する。印西精米センターの生産拠点では、顧客のニーズに合わせた商品を製造しており、SQFやISO等の国際規格に基づいた製造管理を行う。商品の品質検査のみならず、原料受け入れ段階においても厳格な検査を実施し品質の安定化を図っている。確かな商品を提供するため、DNA検査装置を用いた検査を自社で実施している。2023年10月に子会社化したショクカイは、給食事業において、一日100万食以上の弁当・給食業界に特化した商品を全国の顧客に提供している、産業給食業界のリーディングカンパニーである。デリカ事業ではスーパーマーケット向けの総菜を提供する。商品の8割近くが自社開発の独自性のあるプライベートブランドで構成されているため、150社以上の仕入先と連携し、顧客が求める商品をいち早く市場に供給することができる。新たな取り組みとしては、ミールキット・冷凍弁当向け商品や高齢者施設に向けた商品の提案を実施した。2024年3月には、インターネット・ショッピングモール「楽天市場」にて、業務用冷凍食品専門「フーデリッシュ」としてオンラインショップを開設し、業務用商品のインターネット販売を始めた。
3. 情報事業
情報事業の売上高は全体の2.7%(2024年3月期)を占めている。グループ会社の(株)ヤマタネシステムソリューションズを主体にメインフレーム及びオープン系システムを取り巻く各種ソフトウェア、ハードウェア、ネットワーク等を対象として、豊富な経験と実績を持つエンジニアによる技術支援サービスを提供する。創業者である山崎種二が設立した証券会社が抱えていたシステム部隊をスピンアウトしたことが同事業の始まりだ。金融が前身ということもあって、前述したメインフレーム、汎用系ビジネスを中心に展開している。物流、流通、製造、金融などの業種向けにシステム開発サービスのほか、24時間365日対応の安心・安全なシステム運用・保守サービスを提供する。また、ハンディターミナルをレンタルできるサービス(ストックテイ君)を業界初・最大の規模で展開し、百貨店業界ではスタンダード化している。なお、現在はアプリへの切り替えを推進中だ。
4. 不動産事業
不動産事業の売上高は全体の6.6%(2024年3月期)を占める。グループ会社の山種不動産を主体に、茅場町、門前仲町、西新宿、池袋、高崎等に数多くのオフィスビルを展開しており、保有するオフィスビルでは賃貸に重点を置き、物流・商業施設、駐車場等を効率的に運営する。また、不動産の売買や仲介など不動産経営に関する業務を代行するプロパティマネジメントにも注力している。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
■業務概述
Yamatane <9305> 是一家綜合服務企業,開展 「物流(國內物流/國際業務)」、「食品(大米批發銷售/加工食品批發銷售)」、「信息(主機技術支持和軟件開發/銷售/支持)」 和 「房地產(以辦公樓爲中心的房地產租賃)」。
至於集團公司,在 「物流」 方面,Yamatane Logistics Co., Ltd. 提供各種各樣的運輸和配送服務,例如通過領先於行業的家用電器和食品和飲料開始聯合配送。此外,Shinyo Logistics專門從事食品運輸並發展超市配送中心業務,山種物流株式會社負責倉庫貨物裝卸業務和配送處理業務。至於 「食品」,Shokukai擁有3種冷凍/冷藏/室溫儲存(主要是配菜),5個原創品牌和1,200種豐富的產品陣容,提供便當和學校午餐行業的專業產品,每天向全國顧客提供超過100萬份餐食。食海是工業食品服務行業的領先公司。在 「信息」 中,除了大型機技術支持外,Yamatane System Solutions Co., Ltd. 還開發系統開發、構建、運營和維護等整體服務。在 「房地產」 方面,山種不動產株式會社以租賃關東地區的辦公樓等爲中心,發展房地產業務中的房地產銷售和經紀業務。
1。物流業務
物流業務的銷售額佔總銷售額的37.8%(截至2024/3的財年),國內物流約佔85%,國際業務約佔15%。除了擁有最新設備的物流中心外,它還在東京都市區和近畿地區擁有許多基地,並提供以沿海地區爲中心的倉儲業務爲中心的綜合物流服務。它負責倉儲/交付/配送處理以及與之相關的所有物流業務,無論是國內還是國際。作爲一家3PL(第三方物流)運營商,根據在實際物流現場多年積累的專業知識,全面開展從採購物流到回收物流的物流業務,它提供從物流實況調查到實際改善運營的廣泛服務。在聯合配送中,在提貨後,它們在東京、橫濱、神戶、大阪等地的共享配送中心進行合併和分類,然後批量運送到配送目的地。在家用電器和食品和飲料領域,聯合交付在行業之前實現了商業化,並被許多公司使用。實際上,該公司處理的大多數物品似乎是食品和飲料以及進口家用電器。在國際物流方面,我們正在與全球85個國家和300個城市的海外代理商合作,利用我們的全球網絡實現安全可靠的海運和空運服務。海外搬家自1984年開始營業,通過提供定製服務,我們獲得了日本和外國公司以及駐日本大使館等客戶的高度讚揚,建立了雙贏的關係。目前,它在170多個國家擁有網絡。
2。食品業務
食品業務的銷售額佔總銷售額的52.9%(截至2024/3財年),大致分爲大米批發銷售業務(母業務)和加工食品批發業務。在大米批發銷售方面,從1924年到現在持續了100年,基於我們的業務歷史和信任,我們與全國各地的優質產區(主要是東北地區)建立了業務關係。未來,隨着生產者年齡的增長,水稻種植人口預計將減少,但爲了確保客戶所需的 「安全」、「安全」 和 「美味」 的大米,並實現其穩定的供應,我們將繼續加強包括生產場地支持在內的購買路線的開發。在印西大米加工中心的生產基地,生產滿足客戶需求的產品,並根據SQF和ISO等國際標準進行製造管理。除了產品質量檢查外,還在原材料驗收階段進行嚴格的檢查,以穩定質量。爲了提供可靠的產品,使用DNA測試設備的測試是在內部進行的。Shokukai於2023/10年度成爲子公司,是工業午餐行業的領先公司,提供便當和學校午餐行業的專業產品,每天爲學校午餐業務的全國客戶提供超過100萬份餐食。熟食店爲超市提供配菜。由於將近80%的產品由內部開發的獨特自有品牌組成,因此可以與150多家供應商合作,快速向市場提供客戶所需的產品。作爲新的舉措,關於餐包和冷凍便當盒產品以及老年人設施產品的提案已付諸實施。2024/3年,在互聯網購物中心 「樂天市場」 開設了一家名爲 「Foodelish」 的在線商店,專門銷售商業用途的冷凍食品,並開始在網上銷售商業產品。
3.信息業務
信息業務的銷售額佔總銷售額的2.7%(截至2024/3的財政年度)。集團公司Yamatane System Solutions Co., Ltd. 主要由具有豐富經驗和成就的工程師爲大型機和開放系統周圍的各種軟件、硬件、網絡等提供技術支持服務。同一業務的起步是從創始人山崎健司創立的證券公司擁有的系統部門分拆出來的。金融也是前身,因此它主要發展上述大型機和通用業務。除了爲物流、配送、製造、金融等行業提供系統開發服務外,它還提供一年365天、每天24小時兼容的安全可靠的系統運營/維護服務。此外,一項服務(Stocktey-kun)在業內首次也是最大規模地開發了可以租用便捷終端的服務(Stocktey-kun),它已成爲百貨商店行業的標準。請注意,目前正在切換到應用程序。
4。房地產業務
房地產業務銷售額佔總銷售額的6.6%(截至2024/3的財政年度)。我們在茅場町、門前仲町、西新宿、池袋、高崎等地開發了許多辦公樓,主要是集團公司Yamatane Real Estate,我們擁有的辦公樓專注於租賃,可高效運營物流/商業設施、停車場等。我們還專注於物業管理,它代表房地產銷售和經紀等房地產管理行事。
(作者:FISCO 分析師村瀨智和)