■エヌビディア不発で指数は小動き
今週の日経平均は週間で283.48円高(+0.74%)の38647.75円と上昇。NYダウが連日で史上最高値を更新したなか、注目された米半導体メーカーのエヌビディアの決算は市場予想の平均は上回る内容となったものの、一部の高い期待感には届かなかったことなどから株価は下落。エヌビディア決算が起爆剤とならなかったことから、ナスダックやフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は方向感に欠ける展開に。一方、アドバンテスト<6857>や東京エレクトロン<8035>など半導体株が底堅い動きを見せたことから日経平均はしっかりとした展開に。8月30日は、月末最終営業日だったことで月末需給に絡んだ買い観測などもあり、75日移動平均線水準で取引を終えた。終値ベースでの月足チャートでは長い下影(下ヒゲ)を残し陰線となった。
なお、8月第3週の投資主体別売買動向によると、外国人投資家は現物を4089億円売り越したほか、TOPIX先物を1442億円買い越し、225先物は2492億円買い越したことから、合計155億円の小幅売り越しとなった。一方、個人投資家は現物を291億円売り越すなど合計で565億の小幅売り越し。なお、信託が現物を1362億円買い越した。
■75日線突破を試す展開に
8月30日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は前日比228.03ドル高(+0.55%)の41563.08ドル、ナスダックは同197.20ポイント高(+1.13%)の17713.63、S&P500は同56.44ポイント高(+1.01%)の5648.40で取引を終了した。大証ナイト・セッションの日経225先物は、通常取引終値比350円高の39060円で取引を終えた。
為替も1ドル=146円台まで円安ドル高が進行しており、週初の日経平均は75日移動平均線を突破し39000円台に乗せる公算が大きい。価格帯別売買高で商いが非常に多かった38000円台を一気に上回ることで、市場の目線は一段上の40000円が意識されそうだ。
ギャップアップスタート後、プライム市場の売買代金に注目したい。プライム市場の売買代金は、MSCIリバランスが入った8月30日を除くと4兆円に届いておらず、「閑散に売り無し」といった地合いだ。8月上旬の乱高下で70ポイント台まで急騰した日経平均VIは21ポイント台まで低下しており、市場は落ち着きを取り戻しつつある。ただ、9月17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)、19-20日の日本銀行の金融政策決定会合、9月末の自民党総裁選といった重要イベントを控えていることから、日米金融政策と日本の政治・政策の方向性が明確になるまで腰の据わった投資資金流入は難しいとの見方もある。
■米雇用関連の経済指標では円高加速の可能性も
来週の注目は、米雇用関連の経済指標となる。7月31日のFOMC声明文では、2年ほど使用していた「インフレのリスクにより注意を払う」という表現をやめて、「雇用とインフレの双方のリスクに注意を払う」との表現に変わった。今後は、インフレだけではなく雇用にも注意するという米連邦準備制度理事会(FRB)の意思表示である。そして、ジャクソンホール会議での講演でパウエルFRB議長は、「強い労働市場を支えるためにできることを何でもする」と語った。つまり来週の米雇用関連の経済指標が市場予想を大きく下回る内容となった場合、雇用を刺激するために9月FOMCでの0.50%利下げを実施する可能性がある。
9月FOMCを含め年内3回のFOMCが予定されているなか、市場は年内4回(1.0%)の利下げ実施を織り込んでいる。来週の米雇用関連の内容次第では9月FOMCでの0.5%利下げが強く意識されて、8月5日につけた1ドル=141円台を意識した円高ドル安が進む可能性はある。今週末のPCEデフレータが程よい数字だったことでいったん大幅利下げ観測は後退したが、FRBが最も重要視する雇用関連の結果次第で、市場のマインドは簡単に変わるだろう。
仮に141円台水準まで円高に振れた場合、円高メリット銘柄には追い風となりそうだが、日経平均は円安メリット銘柄の存在感が大きいことから先物主導で指数は下に動く展開となろう。一方、横ばい推移の25日移動平均線や200日移動平均線が37000円台前半に並んでいることから、8月上旬のような強烈な下落は回避されると想定。
■週末に米雇用統計
来週は、国内では、9月2日に4-6月設備投資、3日に8月マネタリーベース、5日に7月毎月勤労統計-現金給与総額、6日に7月景気動向指数(速報値)などが予定されている。
海外では、2日に中・8月財新製造業購買担当者景気指数(PMI)、トルコ・8月製造業PMI、4-6月国内総生産(GDP)、3日に米・8月製造業PMI(改定値)、8月ISM製造業景気指数、4日に豪・4-6月GDP、中・8月財新サービス業/総合PMI、米・7月貿易収支、製造業新規受注、JOLTS求人件数、耐久財受注(確報値)、カナダ・カナダ銀行(中央銀行)が政策金利発表、5日に英・8月建設業PMI、欧・7月ユーロ圏小売売上高、米・8月ADP全米雇用報告、週次新規失業保険申請件数、8月サービス業/総合PMI(改定値)、ISM非製造業景気指数、週次原油在庫、6日に欧・4-6月ユーロ圏GDP(確定値)、米・8月雇用統計などが予定されている。
由于英伟达未能引发指数大幅波动
本周日经平均上涨了283.48日元(+0.74%),报价为38647.75日元。纳斯达克指数和费城半导体股指数(SOX指数)由于英伟达财报未能产生爆发性效果,出现了缺乏方向感的走势。另一方面,半导体股如Advantest <6857>和东京电子<8035>表现出坚实的动向。8月30日是本月最后一个营业日,因此有购买股票的预测,收盘价在75日均线水平下结束了交易。根据收盘价的月线图,留下了一个长长的下影线,成为阴线。
根据8月第3周的投资主体交易动向,外国投资者除了净卖出4089亿元的实物股票,还净买入了1442亿元的TOPIX期货和2492亿元的225期货,因此总体上是轻微的卖出155亿元。另一方面,个人投资者净卖出291亿元的实物股票,合计卖出565亿元。另外,信托基金净买入了1362亿元的实物股票。
交易日的美国股市上涨。道琼斯指数上涨228.03点(+0.55%),报41563.08点,纳斯达克上涨197.20点(+1.13%),报17713.63点,标普500指数上涨56.44点(+1.01%),报5648.40点。日经225指数期货在夜间交易中以比正常交易结束价高350日元收盘,报39060日元。
汇率方面,美元兑日元的汇率持续走高,一周初的日经平均突破了75日移动均线,有很大的可能性达到39000日元。通过迅速超过交易量非常大的38000日元水平,市场目光转向更高的40000日元的水平。
关注Gap Up Start后,主板市场的交易金额。主板市场的交易金额在除去进入MSCI重新平衡的8月30日后,还未达到4万亿元,市场交投状况相对较为清淡。日经平均波动指数在8月初的剧烈波动上升到70多点的水平,已经下降到了21点的水平,市场正在恢复平静。但是,考虑到9月17-18日的美联储公开市场委员会(FOMC),9月19-20日的日本银行货币政策决定会议,9月底的自民党总裁选举等重要事件,投资资金难以保持稳定,直到美国和日本的货币政策以及日本的政治和政策方向变得明确起来。
在Gap Up Start后,值得关注主板市场的交易金额。截至目前,主板市场的交易额尚未达到4万日元,除了8月30日的MSCI再平衡日之外,市场交投相对较为清淡。 8月初,在日经平均波动指数(VI)从70多点激增到21点范围内,市场正在恢复平静。但是,鉴于即将到来的9月17-18日美联储公开市场委员会(FOMC)会议,9月19-20日日本央行货币政策会议,以及9月底的自民党总裁选举等重要事件,投资资金的流入预计将难以持续,直到美国和日本的货币政策和日本的政治和政策方向变得明确为止。
关于美国就业相关的经济指标,还存在日元升值加速的可能性。
下周关注的是美国的就业相关经济指标。在7月31日的FOMC声明中,美联储决定放弃使用了两年的“要关注通胀风险”这一表达方式,改成了“要关注就业和通胀双重风险”的表达方式。这意味着未来美联储将不仅关注通胀,还将关注就业。而在杰克逊霍尔会议上,鲍威尔美联储主席表示,“我们将竭尽所能来支持强劲的劳动力市场”。也就是说,如果下周美国的就业相关经济指标大幅低于市场预期,为了刺激就业,9月份FOMC有可能会降息0.50%。
在包括9月FOMC在内的今年内共有3次FOMC会议,市场已经预计今年内将实施4次(1.0%)降息。如果下周的美国就业相关数据内容决定了9月FOMC将降息0.5%,那么将会引起市场对8月5日1美元=141日元的关注,进而导致日元走高美元贬值。尽管本周末的PCE通缩指数数据还算可观,但市场的大幅降息预期已经有所减退。然而,由于美联储最重视就业相关的结果,市场情绪很容易发生变化。
如果日元兑美元汇率回落到141日元水平,那么将会对受益于日元升值的股票产生推动作用,但由于日经平均指数受益于日元贬值的股票的存在感较高,所以指数可能会受到期货主导下行的影响。另一方面,由于25日均线和200日均线都在37000日元水平前半部分持平,所以只是持平无涨跌的走势也会减少像8月上旬那样的剧烈下跌的可能性。
■周末美国就业统计
下周国内的预定内容包括:9月2日的第二季度设备投资,9月3日的8月货币基础,9月5日的7月劳动力统计-现金工资总额,9月6日的7月经济动向指数(速报值)等等。
在海外,预定内容包括:9月2日的中国8月财新制造业采购经理人指数(PMI),土耳其8月制造业PMI,第二季度国内生产总值(GDP),9月3日的美国8月制造业PMI(修正值),8月ISM制造业景气指数,9月4日的澳大利亚第二季度GDP, 中国8月财新服务业/综合PMI,美国7月贸易收支,制造业新订单,JOLTS求职空缺,耐久品订单(最终值),加拿大-加拿大银行(央行)公布政策利率,9月5日的英国8月建筑业PMI,欧元区7月零售销售额,美国8月ADP全国就业报告,每周初次申请失业救济人数,8月服务业/综合PMI(修正值),ISM非制造业景气指数,每周原油库存,9月6日的欧元区第二季度GDP(最终值),美国8月就业统计等等。