日経平均は7日続落。前日比291.83円安(-0.81%)の35867.33円(出来高概算8億4000万株)で前場の取引を終えている。
10日の米国市場はまちまち。ダウ平均は92.63ドル安(-0.23%)の40736.96ドル、ナスダックは141.28ポイント高(+0.84%)の17025.88、S&P500は24.47ポイント高(+0.45%)の5495.52で取引を終了した。ソフトランディング期待を受けた買いが続き、寄り付き後、上昇。しかし、金融セクターの下落や原油価格の下落でエネルギーセクターが弱く、ダウは下落に転じ終日売られた。長期金利低下でハイテクは終日堅調に推移しまちまちで終了。
米国株が高安まちまちも、為替の円高推移が嫌気されて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。日経平均は36000円台を割り込んだ後は、35800円水準で下げ渋ったが、中川順子日銀審議委員が今後の利上げ実施を示唆したことで、為替は一時1ドル141円49銭と約8カ月ぶりの円高水準まで上昇。自動車株など輸出関連銘柄が弱い動きを見せた。
日経平均採用銘柄では、原油価格の下落を受けて、INPEX<1605>、出光興産<5019>、ENEOSホールディングス<5020>と資源関連の一角が売られたほか、為替の円高進行が嫌気されて、三菱自<7211>、SUBARU<7270>、日産自<7201>、いすゞ自<7202>、日野自<7205>など自動車株がさえない。このほか、東急不動産HD<3289>、サッポロHD<2501>、アマダ<6113>、イオン<8267>などが売られた。
一方、国内証券会社が目標株価を引き上げたことから富士通<6702>が上昇し年初来高値を更新したほか、ナスダック上昇を受けて、ソシオネクスト<6526>、東京エレクトロン<8035>など半導体株の一角が上昇。このほか、ヤマトHD<9064>、フジクラ<5803>、信越化<4063>、ニトリHD<9843>、ソフトバンクグループ<9984>、キーエンス<6861>などが買われた。
全業種が下落するなか、鉱業、電気・ガス業、石油・石炭製品、鉄鋼、輸送用機器の下げが目立った。
中川審議委員は、午前中に秋田市で開催された金融経済懇談会で、経済・物価が見通しに沿って推移すれば「金融緩和の度合いを調整していくことになる」などと話した。9月上旬、高田創審議委員が金沢市での金融経済懇談会で講演し「経済・物価の見通しがある程度実現していけば、それに応じて(金融緩和の度合いを)段階的に調整していく」との基本姿勢を強調していたことから、ほぼその流れを踏襲した内容だが、市場は「利上げに前向き」と捉えたもよう。後場の日経平均は、為替を睨んでの展開となるが、同時に行われていた米大統領選挙のテレビ討論会の内容なども見極める必要もあろう。後場の株式市場、為替市場、金利市場は荒い値動きを見せる可能性も。
日經平均連續第7個下跌。收於35867.33日元(下跌291.83日元或-0.81%),成交量約爲8.4億股,上午交易結束。
美國市場在10日表現不一。道瓊斯指數收盤下跌92.63點(-0.23%)至40736.96點,納斯達克上漲141.28點(+ 0.84%)至17025.88點,標準普爾500指數上漲24.47點(+ 0.45%)至5495.52點。買盤持續受到軟着陸預期的推動,在開盤後上漲。然而,金融板塊下跌以及原油價格下跌使得能源板塊疲軟,道指轉爲下跌並持續下跌。受長期利率下降的影響,科技股整日表現強勁並收盤漲跌互現。
美國股市漲跌互現,但受到日元升值的抑制,東京市場開始交易時出現賣盤優勢。日經平均指數在跌破36000日元關口後,穩步下跌至35800日元水平,但隨着日本銀行審議委員會的中川順子表示未來將加息,日元一度上升至約141.49日元兌1美元,達到約8個月來的高位。汽車股等出口相關品種表現疲弱。
在日經指數的成分股中,受到原油價格下跌的影響,INPEX<1605>,Idemitsu Kosan<5019>,ENEOS Holdings<5020>等資源相關股票下跌;同時,受到日元升值的影響,三菱自<7211>,斯巴魯<7270>,日產汽車<7201>,五十鈴<7202>,日野自動車<7205>等汽車股票的表現疲弱。此外,東急不動產HD<3289>,札幌HD<2501>,amada<6113>,ion<8267>等個股也受到拋售壓力。
另一方面,由於國內證券公司上調目標股價,富士通<6702>上漲並刷新年內高位,受納斯達克上漲的影響,SOCIONEXT<6526>,東京電子<8035>等半導體股上漲。此外,YAMATO HD<9064>,Fujikura<5803>,Shin-Etsu Chemical<4063>,Nitori HD<9843>,SoftBank Group<9984>,Keyence<6861>等也受到買盤的影響。
在所有行業中,礦業、電力/燃氣業、石油/煤炭製品、鋼鐵、運輸設備出現下跌。
在上午的金融經濟座談會上,審議委員中川在秋田市表示,如果經濟和物價按預期發展,「將根據需要調整貨幣寬鬆程度」,市場則認爲「對加息持積極態度」。日經平均指數下半場將受到匯率的影響,同時還需要評估同時進行的美國總統選舉的電視辯論的內容等。下半場的股票市場、匯率市場和利率市場可能會出現劇烈波動。