テスラ(Tesla Inc.)の第三四半期の納車台数は予想をわずかに上回ったが、報告書が水曜日に発表される前に市場の期待が高まっていたため、株価は上昇しなかった。
同社は第三四半期に462,890台の車を納車し、FactSetの平均予想462,000台をわずかに上回った。Model 3とModel Yがほとんどすべてのテスラの総納車台数を占め、これら2車種の合計納車台数は439,975台となった。
報告書が公表される前は、アナリストたちはテスラの納車見通しにかなり楽観的であり、これは前数四半期とは対照的で、ウォール街は需要に対してかなり悲観的であった時期だった。バークレイズ(Barclays)のアナリストは先週、投資家がすでにテスラの先の四半期の納車台数が予想を上回るだろうと予想しており、彼自身の見積もりである470,000台もテスラが公表した数字より高かった。
水曜日の午前時点での納車データの発表までに、テスラの株価は過去1ヶ月で20%以上上昇していた。同社の株価は水曜日に3.49%下落した。
テスラの四半期納車報告は実績の予告であり、財務報告は10月23日に公表される予定だ。
納車台数は需要の指標として使用できるが、すべての財務状況を反映するわけではない。投資家はテスラの利益率にも非常に関心が高く、これについては財務報告で明らかになる。最近の報告には利益率に圧力がかかっていることが示され、ドイツ銀行のアナリストは最近、テスラの「この年の残りの期間の利益率の動向は横ばいまたは下落する可能性がある」と予測している。
ドイツ銀行のアナリストチームは、輸入関税がヨーロッパと米国の納車台数に影響を与える可能性があるが、第四四半期に受ける影響は第三四半期よりも大きいと述べている。 「Cybertruckの販売台数の増加も総合パフォーマンスを水増しする。一方、より多くの納車量がもたらす原材料、物流、工場の効率は相殺効果をもたらす可能性がある」と述べた。
水曜日にテスラは生産データも公表し、第三四半期に469,796台の車を生産したことが明らかになり、これに対し第二四半期は410,831台だった。