島津製作所は、世界最大規模のデザインの祭典「ミラノデザインウィーク2024」で出品した「WONDER POWDER」を10月11～15日までAXIS Gallery（東京都港区）で展示します。この作品は、1,000以上の作品から「没入型の体験を生み出す創造力で人々を刺激し、巻き込むプロジェクト」を評価するFuorisalone Awardのインタラクション部門において、Special Mentionを受賞しました。

本展示は、島津製作所の主力技術であるクロマトグラフィーから着想を得た、体験型のサイエンスアートです。当社とデザインスタジオwe+が2022年4月から取り組むリサーチプロジェクト「WONDER POWDER」の研究成果の一部となります。ミラノデザインウィークでの展示を再現し、会期中にはプロジェクトを担当した社員らによるトークセッションも開催します。展示作品は、来場者自身が自由にケースを回転させることができます。アクリルに水とともに封入された様々な素材の粉末がケース内で描く美しいグラデーションを楽しんでいただけます。

「WONDER POWDER」は、島津製作所の認知度とともに科学技術一般に対する興味を高めてもらう活動の一環です。当社の分析計測技術をアート・デザインで発信し、世界のデザインリーダーから評価してもらうことにより、島津ブランドのグローバルな認知度とデザイン技術の向上を狙います。国内外の優れた技術者・デザイナーの採用にもつなげ、開発力とデザイン力の強化で事業発展を図ってまいります。

写真：ミラノデザインウィークで展示した「WONDER POWDER」の作品

展示概要

ミラノデザインウィークについて

ミラノ市で開催される、世界最大規模の国際家具見本市「ミラノサローネ（Salone del Mobile.Milano）」と、同時開催の「フォーリサローネ（Fuorisalone）」を合わせた総称。全世界から数多くの企業やデザイナーが参加し、数多くの最新デザインが展示が行われる。

we+について

リサーチと実験に立脚した手法で、新たな視点と価値をかたちにするコンテンポラリーデザインスタジオ。林登志也と安藤北斗により2013年に設立。利便性や合理性が求められる現代社会において、見落されがちな多様な価値観を大切にしながら、自然環境や社会環境と親密な共存関係を築くオルタナティブなデザインの可能性を探究している。デザイナー、エンジニア、リサーチャー、ライターといった多彩なバックグラウンドやスキルを持つメンバーが集い、日々の研究から生まれた自主プロジェクトを国内外で発表。そこから得られた知見を生かし、R&Dやインスタレーション等のコミッションワーク、ブランディング、プロダクト開発、空間デザイン、グラフィックデザインなど、さまざまな企業や組織のプロジェクトを手がけている。

関連情報
デザインスタジオwe＋　プレスリリース

2024/3/12 お知らせ
アートとサイエンスの融合をテーマにした体験型作品を展示
世界最大規模のデザインの祭典「ミラノデザインウィーク2024」に初出展