■八洲電機<3153>の業績動向
2025年3月期第1四半期(4月-6月)累計連結業績は、売上高が前年同期比6.7%減の10,670百万円、営業利益が同19.7%増の325百万円、経常利益が同19.3%増の356百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同5.4%増の205百万円と減収増益決算となった。
同社の事業は、プラント事業、産業・設備事業、交通事業の3つのセグメント構成となっている。
このうちプラント事業は、顧客の収益環境は良好とは言えないながら、顧客のカーボンニュートラル対応に関連する工事案件や保守案件を中心に好調に推移した。
産業・設備事業では、企業の設備投資意欲は強いものの、新型コロナウイルスの感染拡大によって延伸した工事の一巡などもあったほか、主要セットメーカーの生産調整の影響で売上高は減少した。さらに、交通事業は全般的に需要が拡大しているものの、前年同期に消化した大型案件分を補えず、減収を余儀なくされた。
今後に関しては、同社の技術に対するニーズが高まるなか、鉄鋼関係をはじめとしたプラント事業の顧客の事業構造変化への対応や、保守作業も合わせて受注は順調に推移するものと見られる。
産業・設備事業では、得意とする特殊空調の分野については引き合いが活発化している状態が続いている。さらに、成田国際空港の受変電施設、浄水場の水処理設備などを受注するなど、今後も幅広い分野で顧客を取り込めそうだ。
交通事業においては、第1四半期が小幅の赤字になったものの、これは受注の端境期で、元々下期偏重の受注スタイルであるため、後半の巻き返し期待は十分だ。この分野では、東武鉄道<9001>のN100系新型特急スペーシアXのトータルソリューションを提供した実績が光る。
2025年3月期の連結業績見通しは、売上高が前期比1.8%増の66,000百万円、営業利益が同18.1%増となる4,600百万円、経常利益が同16.9%増の4,700百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同27.9%増の3,400百万円となっている。配当については年32円と前期比4円の増配を見込んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)
■八州电机<3153>的业绩动向
2025年3月期第1季度(4月-6月)累计合并业绩显示,营业收入同比减少6.7%至10,670百万日元,营业利润同比增长19.7%至325百万日元,经常利润同比增长19.3%至356百万日元,归属于母公司股东的季度净利润同比增长5.4%至205百万日元,实现了收入减少、利润增加的财报。
该公司业务涵盖工厂业务、工业设备业务、交通运输业务三个分支。
其中,工厂业务虽然客户盈利环境并非理想,但在客户碳中和应对相关施工和维护项目的带动下表现良好。
在工业设备业务方面,企业设备投资意愿强劲,但受新冠疫情影响延迟进行的工程进度以及主要装备制造商生产调整的影响,导致营业收入下降。此外,交通运输业虽然总体需求增加,但未能弥补前一年同期完成的大型项目进度,面临营收减少。
展望未来,随着对该公司技术的需求增加,预计铁路等工厂业务客户的业务结构变化以及维护工作的订单将顺利进行。
在工业设备业务方面,特殊空调领域仍然受到活跃的询盘,例如接手成田国际机场的变电设施、水处理设备等订单,未来在各个领域都有望吸引客户。
在交通运输业务中,第一季度虽然略显亏损,但这是订单周期的尾声,由于本来就更倾向于下半年接受订单,因此后半年有望扭转局面。在这一领域,东武铁路<9001>提供的N100系列新特快列车SpaciaX的整体解决方案成绩斐然。
2025年3月度的合并业绩展望为:营业收入预计同比增长1.8%,达到6600百万日元;营业利润预计增长18.1%,达到4600百万日元;常态利润预计增长16.9%,达到4700百万日元;归属于母公司股东的当期净利润预计增长27.9%,达到3400百万日元。关于股利,预计每股年分红将增加32日元,比上期增加4日元。
(作者:FISCO特约分析师水野文也)