■ドリーム・アーツ<4811>の事業概要
b) ホリゾンタルSaaS「InsuiteX」
「InsuiteX」は、2002年7月にリリースした「INSUITE Enterprise」の後継プロダクトとして、2020年に最新クラウドアーキテクチャをベースに全面刷新された。企業内の従業員が社内情報にアクセスするために訪れる「社内ポータル」を構築するためのツールで、利用ユーザー数は65万人を超える。「InsuiteX」は、経営情報から現場情報に至るまで、企業内のあらゆる情報を集約・発信・共有するプラットフォームとして、大企業の組織運営をサポートする。全社向けだけではなく、組織・個人ごとにポータルを作成し、業務遂行に必要な情報を集約することにより組織の生産性向上にも貢献する。企業文化・企業体質の強化に向け、単なる情報共有を「意識共有」と呼べるレベルまで発展させることをコンセプトとして、継続的な開発を進めている。
(主な機能)
・ポータルデザイン機能
あらかじめ用意されたテンプレートに、必要な部品をドラッグ&ドロップ操作で配置し、ポータルを作成する。ポータルに表示する部品は、アイコン形式、バナー形式、外部サイト埋め込み形式など複数の形式から選択する方式を採用しており、柔軟にカスタマイズできる。
・通知通達機能
社内に周知徹底させる必要のある通知や通達を作成し、指定したポータル上に表示する。部署、役職、グループなどの切り口で宛先指定したり、通知通達に回答フォームを設けることで、現場の実施状況を把握し、業務の抜け漏れを防止したりする。
・集計機能
簡易なアンケートや投票、クイズ形式の通知を作成する。収集したデータは組織やグループ単位で集計し、組織エンゲージメントを高める施策などに活用できる。
・業務ダッシュボード機能
ポータル内のデータだけでなく、他システムに蓄積されたデータも、グラフとして表示できる。あらかじめ用意されたテンプレートを選択し、様々な切り口からデータを可視化することで、分析に活用できる。
c) バーティカルSaaS「Shopらん」
「Shopらん」は、チェーンストアの店舗運営を支援するための情報共有ツールである。チェーンストア業界では本部店舗間の情報伝達に問題を抱えていることが多いが、「Shopらん」は本部からの指示を的確に店舗に届け、業務実施率を向上させることで機会損失の発生を防止する。また、現場情報をリアルタイムに収集し、店舗運営方針の転換に生かすなど、業界特有の課題に対応した機能を提供することで、現場の生産性向上や業務品質の改善、人材育成などをサポートする。「SmartDB」と同様に、「Shopらん」も「ITreview Grid Award 2024 Summer」において、店舗管理システムの部門で最高位の「リーダー」に2期連続で認定された。また、(株)富士キメラ総研の「業種別IT投資/デジタルソリューション市場 2024年版」においては、2023年の本部・店舗間コミュニケーションツール市場で「Shopらん」がベンダーシェア63.6%でNo.1を獲得した。
(主な機能)
・本部と店舗で異なるユーザーインターフェイス
「Shopらん」は、本部と店舗で異なるインターフェイスを採用している。本部のインターフェイスはスケジュール形式になっており、店舗への業務指示・業務負荷を一覧して把握できる。一方、店舗側のインターフェイスは、当日に処理すべき業務のみがタスクリストとして表示されるため、業務指示の選別や優先順位付けを行うことなく、対処すべき業務に集中できる。
・指示通達及び情報収集機能
あらかじめ用意されたテンプレートを使用して、経営戦略、販売戦略に基づく指示通達を作成し、店舗を選択のうえ発信する。テンプレートはドラッグ&ドロップで操作する。また、業務実施状況の回答欄や、店舗スタッフの意見やアイデアを入力する欄を設ける機能も備えており、現場情報を素早く収集できる。
・その他の機能
人材教育を目的とする動画コンテンツ共有機能や、電子マニュアル機能がある。また、各店舗のアイデアやクレーム情報、店頭ディスプレイ画像などの共有や、備品発注・在庫移動などのワークフロー、QSC※チェックなど、店舗運営に必要となる機能もある。
※ QSC:Quality、Service、Cleanlinessの略。クオリティ(品質)、サービス(接客)、クリーンネス(清潔さ)の頭文字で構成された略語。チェーンストア経営において最も重視される指標のこと。
d) 特定顧客向け開発運用一体型サービス「DCR」
「DCR」は、企業固有の戦略要件に基づいてシステムを開発し、クラウド基盤上で運用しつつ継続的な機能拡張開発を行う、特定顧客向け開発・運用一体型のサービスである。初期のシステム開発は、プロフェッショナルサービス事業で開発を請け負うが、運用開始後は月額利用料によるクラウドサービスとして提供する。「DCR」は特定の顧客3社に限定し提供しており、ソリューション例としては、ケーブルテレビ運営会社向け営業支援ソリューション、流通小売業向け画像共有ソリューション、特殊法人向けファシリティ活用管理ソリューションがある。顧客数を増やす計画はなく、収益を確保しながら、最先端テクノロジーの活用による技術力の向上や、新たなプロダクト開発につながる顧客ニーズの発掘を目的としている。顧客の要件によっては、「SmartDB」をDCRシステムのパーツとして組み込むことも想定され、「SmartDB」を基盤とする新たなソリューション開発の可能性を模索している。
(2) オンプレミス事業
オンプレミス事業は、「SmartDB」及び「INSUITE」のアプリケーションソフトウェアをオンプレミス環境で利用するパッケージソフトウェアとしてライセンス提供している。ただし、新規顧客にはSaaSを提供し、パッケージソフトウェアの提供は既存顧客の追加発注に限定している。なお、パッケージソフトウェアの継続的な利用を促進するため、ソフトウェアメンテナンスを提供している。ソフトウェアメンテナンスには、技術的な問い合わせ対応に加え、バージョンアップ版の提供が含まれる。また、パッケージソフトウェアの拡張機能として開発したプラグインソフトウェア※の保守サービスも提供している。
※ プラグインソフトウェア(plug-in software):あるアプリケーションソフトウェアの機能を拡張するソフトウェアを指す。個別に追加してバージョンアップが可能で、不要になればアプリケーションに影響を与えることなく削除できる。
(3) プロフェッショナルサービス事業
プロフェッショナルサービス事業は、クラウド事業及びオンプレミス事業にかかるサービスを提供している。請負契約もしくは準委任契約に基づくシステム開発及び役務提供を行い、投入した工数に応じてスポット収益を得る。
サービスの一例としては、各種SaaSのオンボーディング(導入支援)サービス、各種SaaSの利活用コンサルティングサービス、「DCR」の初期開発及び拡張開発などが挙げられる。また、パッケージライセンス用プラグインソフトウェアの改修及び追加開発やオンプレミス環境からのSaaS移行サービス、そのほかの役務提供サービスも提供している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘)
■DreamArts<4811>業務概要
b) 水平SaaS"InsuiteX"
"InsuiteX"是於2002年7月發佈的"INSUITE Enterprise"的繼任產品,於2020年基於最新的雲架構進行全面更新。這是用於構建員工訪問公司內部信息的"企業門戶"工具,用戶數量超過65萬。"InsuiteX"作爲一個平台,彙集、發佈和共享公司內從管理信息到現場信息等各種信息,支持大型企業的組織運營。它不僅針對整個公司,還可以針對組織、個人創建門戶,通過彙總必要的業務執行信息,促進組織生產力提高。爲了加強企業文化和企業氛圍,將信息共享提升到"意識共享"的層面,作爲概念進行持續發展。
(主要功能)
・門戶設計功能
預先準備的模板,通過拖放操作放置所需的元件,創建門戶。門戶顯示的元件可選擇多種格式,包括圖標格式、橫幅格式、外部網站嵌入格式等,靈活定製。
・通知傳達功能
創建需要在公司內廣爲宣傳的通知或通達,顯示在指定的門戶上。可以通過部門、職務、群組等方式指定收件人,通過設置回覆表單來了解現場執行情況,防止業務遺漏。
・彙總功能
創建簡易問卷、投票,以及以問答形式通知。收集的數據可以按組織或群體進行彙總,可用於提高組織參與度等措施。
・業務達世幣板塊功能
不僅顯示門戶內的數據,還可以顯示存儲在其他系統中的數據。通過選擇預先準備的模板,以各種方式將數據可視化,可用於分析。
c) 垂直SaaS"Shop蘭"
"Shop蘭"是一種信息共享工具,用於支持連鎖店的店鋪運營。連鎖店行業通常存在着總部和門店之間信息傳遞的問題,而"Shop蘭"可以準確將總部的指示傳達到店鋪,通過提高業務執行率來防止機會損失。此外,實時收集現場信息,並以此支持店鋪經營方針的轉變等,通過提供滿足行業特殊挑戰的功能,支持現場生產力提升、業務質量改進、員工培訓等。與"SmartDB"一樣,"Shop蘭"也連續第2個季度榮獲"ITreview Grid Award 2024夏季"店鋪管理系統部門的最高"領導者"認證。同時,在(株)富士基美拉研究所"行業板塊IT投資/數字解決方案市場 2024年版"中,"Shop蘭"在2023年的總部店鋪間通訊工具市場獲得63.6%的供應商份額,位居第一。
(主要功能)
・總部和門店擁有不同的用戶界面
「Shop蘭」採用不同的界面設計,總部界面以日程形式呈現,可以一目瞭然地列出向店鋪下達的業務指示和業務負荷。而店鋪界面只顯示當天需要處理的任務列表,使店鋪可以集中精力處理應對的任務,無需對業務指示進行篩選和優先級排序。
・指示下達和信息收集功能
使用預先準備的模板,創建基於經營戰略和銷售戰略的指示下達,然後選擇店鋪進行發送。模板可通過拖放操作。此外,還提供了填寫工作執行情況回答欄、店鋪員工意見和想法輸入欄等功能,可以快速收集現場信息。
・其他功能
包括人才培養目的的視頻內容共享功能,電子手冊功能。此外,還有各店鋪的想法和投訴信息共享、店內陳列圖片等的共享,以及備品訂購、庫存移動等工作流程、QSC※檢查等,爲店鋪運營提供必要功能。
※ QSC:Quality、Service、Cleanliness的縮寫。由Quality(品質)、Service(服務)、Cleanliness(清潔度)的首字母構成的縮寫。在連鎖店經營中是最受重視的指標。
d) 特定客戶開發運營一體化服務"DCR"
"DCR"是基於企業特定戰略要求開發系統,並在雲平台上運營,進行持續的功能擴展開發,是針對特定客戶的開發和運營一體化服務。初始的系統開發由專業服務業務承擔,但運營開始後將作爲月度使用費提供雲服務。"DCR"僅限於向特定3家客戶提供,作爲解決方案示例,包括有線電視運營公司的營銷支持解決方案、流通零售業的圖像共享解決方案、特殊法人的設施利用管理解決方案。計劃不是增加客戶數量,而是通過確保收益,提高技術實力並挖掘與最新技術應用相關的客戶需求,從而推動新產品開發。根據客戶要求,還可以考慮將"SmartDB"作爲DCR系統的一部分,並探索基於"SmartDB"的新解決方案開發可能性。
(2) 本地業務
雲計算業務提供了在雲計算環境中使用「SmartDB」和「INSUITE」應用軟件的許可證。然而,對於新客戶提供saas,並且提供包裝軟件僅限於現有客戶的追加訂單。爲了促進包裝軟件的持續使用,提供了軟件維護服務。軟件維護包括技術支持以及提供升級版本。此外,還提供了作爲包裝軟件擴展功能開發的插件軟件的維護服務。
插件軟件指的是用於擴展某一應用軟件功能的軟件。可以單獨添加並進行版本升級,如果不需要了,可以在不影響應用的情況下進行刪除。
(3) 專業服務業務
專業服務業務提供雲業務和雲計算業務服務。根據施工合同或準託合同進行系統開發和役務提供,根據投入的工時獲得現金回報。
例如,提供各種SaaS的上手(引導支持)服務,各種SaaS的利用諮詢服務,「DCR」的初次開發和擴展開發等服務。此外,還提供用於包裝許可的插件軟件的改進和開發,以及從雲計算環境向SaaS遷移服務,以及其他役務提供服務。
(編寫:Fisco客戶體驗分析師Matsumoto Akira)