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前場に注目すべき3つのポイント~大統領選通過後は経済政策などへの期待感が高まる~

Fisco ·  18:44

6日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■大統領選通過後は経済政策などへの期待感が高まる

■任天堂、25/3下方修正 営業利益 3600億円←4000億円

■前場の注目材料:DMG森精機、新潟・長岡市で生産再編、グループ連携加速


■大統領選通過後は経済政策などへの期待感が高まる

6日の日本株市場は、米大統領選の結果をにらみながらの相場展開になりそうだ。5日の米国市場はNYダウが427ドル高、ナスダックは259ポイント高だった。大統領選挙通過により不透明性が払拭されるとの期待から買い優勢の展開となった。また、10月の米ISM非製造業景況指数の予想外の改善によって、ソフトランディング期待を受けた買いも強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比310円高の38970円。円相場は1ドル151円60銭台で推移している。

日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い優勢の展開から始まりそうだ。日中は大統領選の開票結果を受けて波乱の展開になる可能性はあるだろうが、米国市場では半導体株の強さが目立っていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価を牽引する可能性がありそうだ。また、大統領選通過後は経済政策などへの期待感が高まる可能性があるため、押し目待ち狙いの買い意欲は強まりやすいと考えられる。

日経225先物はナイトセッションで一時391000円まで買われる場面もみられた。終値でも抵抗線として意識されていた25日線を上回ってきており、ショートカバーを誘う流れも意識されてきそうである。大統領選後は米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているが、2大イベント通過後をにらんだ先高期待からの買いが入りやすい需給状況になりそうだ。もっとも、決算発表がピークを迎えるなか、積極的には手掛けづらい面はあるものの、インデックスに絡んだ売買が中心になりやすい。また、決算が通過している銘柄などへは、改めて評価した買いが入りやすいだろう。

大統領選の開票が進む毎に弱含む局面もありそうだが、押し目狙いのスタンスでの対応。なお、東証は現物株にクロージング・オークションと呼ぶ時間帯を15時25分から30分に設けており、この5分間は、株価は動かずに注文のみ受け付ける板寄せ方式を採用している。昨日の動きをみても、日経平均株価はこの5分間で38556.26円から38474.90円に軟化して終えた。5分間とはいえ、クロージング・オークションの短期的な影響は今後もでてきそうだ。

昨夕の決算では川崎船<9107>、東和薬品<4553>、松田産<7456>、FUJIMI<5384>、ワークマン<7564>、綜研化学<4972>、国際計測<7722>、日本電技<1723>、和井田<6158>、クラウドW<3900>、デコルテHD<7372>、ニッタゼラチン<4977>、ヤマシンF<6240>などが注目される。


■任天堂、25/3下方修正 営業利益 3600億円←4000億円

任天堂<7974>は2025年3月期業績予想の修正を発表。売上高は1兆3500億円から1兆2800億円、営業利益を4000億円から3600億円に下方修正した。主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」やソフトウエアの販売が落ち込む。今期のスイッチの販売計画は20%減の1250万台、スイッチのソフトの販売本数は20%減の1億6000万本と、それぞれ従来予想から100万台、500万本下方修正した。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(38474.90、+421.23)

・NYダウは上昇(42221.88、+427.28)

・ナスダック総合指数は上昇(18439.17、+259.19)

・シカゴ日経先物は上昇(38970、大阪比+310)

・SOX指数は上昇(5057.83、+83.84)

・VIX指数は低下(20.49、-1.49)

・米原油先物は上昇(71.99、+0.52)

・米長期金利は低下

・米国のインフレ沈静化期待

・活発な自社株買い

・東証による企業価値向上の要請

・DMG森精機<6141>新潟・長岡市で生産再編、グループ連携加速

・日精樹脂工業<6293>大型射出成形機の米工場を増強、3000トン級対応

・コニカミノルタ<4902>遺伝子検査の米子会社売却、機能材などに資源集中

・ライオン<4912>執行役員・中林紀彦氏、全社員にデジタルスキル

・ニデック<6594>ニデックマシンツール、大型工作機械の販売網、伊社と相互活用

・豊田通商<8015>いすゞ自動車など8社で、大型トラック自動運転、新東名で走行実証

・マツダ<7261>組織風土改革を全社展開、工場社員1万人に

・スズキ<7269>初のBEV、来夏にも市場投入、インドで量産モデル生産

・オークマ<6103>旋盤・タップ向けAI機能を拡充、加工機損傷防止

・森永乳業<2264>富士通と、原材料の価格変動予測、基盤開発

・日置電機<6866>全固体電池材料を評価・測定、EV向けシステム

・ミネベアミツミ<6479>貝沼由久会長兼最高経営責任者「未来のベッド」

・ダイセル<4202>受託合成・分析を拡大、中国・欧米でサービス

・鹿島<1812>ダム工事、生産性20%増、タワークレーン遠隔操作システム

・カネカ<4118>肌のうるおい、内側から、Q10ヨーグルト飲料

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:50 日銀金融政策決定会合議事要旨(9月19・20日分)

<海外>

・06:45 NZ・7-9月期失業率(予想:5.0%、4-6月期:4.6%)

・06:45 NZ・7-9月期雇用者数増減(前期比予想:-0.4%、4-6月期:+0.4%)

これらの内容は、情報提供及び投資家教育のためのものであり、いかなる個別株や投資方法を推奨するものではありません。 更に詳しい情報
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