米労働省が発表する10月の生産者物価指数(PPI)、前月比は0.2%増、市場予想が0.2%増。ポートフォリオ運用サービス費が押し上げ要因となり、インフレ抑制に向けた進展がまだら模様であることを浮き彫りにした。
航空運賃も上昇し、2022年末以来最大の伸びとなった。また、ヘルスケア・カテゴリーは概ね堅調であった。
食品とエネルギーを除いた10月のコア生産者物価指数(コアPPI)、前月比は0.3%増、市場予想が0.3%増。PPI全体の上昇を緩和したのは、卸売食品価格とエネルギー価格の下落であった。
利下げ観測
卸売物価上昇率のデータは、より注目度の高い消費者物価指数に続くものである。今年に入り、物価上昇圧力は大分和らいできたが、最近になって前進が見られないことから、FRB政策担当者は利下げテンポを遅らせるだろう。
CMEグループのFedWatchツールによると、市場は12月にFRBが25bpの利下げを実施する可能性は79.1%、据え置きの可能性が20.9%程度とみている。
米国内製造業者の販売品目(約1万品目)について、価格を測定した指数(1982年=100)。指数の変化(前月比・前年比)の形で報じられることが多い。生産過程における3段階(原材料、中間財、完成財)についてそれぞれ測定しているが、一般的には完成財の数値が注目される。月ごとの変動の激しい食品とエネルギー関連を除いたコア部分の数字も発表され、基礎的なインフレを把握するために活用される。消費者物価指数(CPI)に比べると注目度がやや低いが、CPIよりも早く出ることが多いため、先行指標とて活用されることがある。
moomooニュース ー Zeber
出所:bloomberg、investing、CME FedWatch
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