■システムインテグレータ<3826>の業績動向
1. 2025年2月期第2四半期累計の業績概要
2025年2月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で2,228百万円、営業利益で79百万円、経常利益で98百万円、親会社株主に帰属する中間純利益で75百万円となり、いずれも期初計画を超過達成した。ERP事業で想定を上回って受注を獲得できたことに加えて、福岡支社及び大阪支社の移転・増床にかかる一時費用が想定よりも15百万円程度抑制できたことが主な上振れ要因となった。
前年同期の単体業績と比較すると、E-Commerce事業がなくなった影響により売上高で8.1%減、営業利益で60.7%減となったが、既存事業ベースでは売上高で11.6%増、営業利益で7.5%減となった。営業利益の減益要因は、支社の移転・増床にかかる一時費用(約30百万円)の計上や研究開発費の増加(前年同期比28百万円増の48百万円)、並びに積極的な人材投資やSAP事業の立ち上げ準備等によるエンジニアの一時的な稼働率低下(同1.8ポイント低下の63.7%)が要因だ。第2四半期末の単体の従業員数は244名で前年同期比4名減だが、E-Commerce事業の人員32名が転籍した影響によるもので、既存事業ベースでは28名増(うち、新卒15名)となっている。そのほか、ベトナム子会社で49名の社員を有している。なお、E-Commerce事業にかかる持分法投資利益として18百万円を営業外収益として計上した。
ERP事業は2ケタ増収を持続、AI事業やその他事業は損失額が縮小
2. 事業セグメント別動向
(1) Object Browser事業
Object Browser事業の売上高は前年同期比7.9%増の394百万円、セグメント利益は同3.4%減の167百万円となった。「Object Browser」シリーズの売上高は前年同期比横ばい水準にとどまったものの、「OBPM Neo」が既存大手IT企業の追加案件や新規契約の獲得により順調に拡大した。「OBPM Neo」のMRR(月次売上収益)は第2四半期で前年同期比19.2%増の34,996千円と2ケタ成長が続き、解約率も1.3%と低水準となっている。利益面では、組織改編を実施したことに伴う一時的な販売費用の増加が減益要因となった。
(2) ERP事業
ERP事業の売上高は前年同期比12.3%増の1,781百万円、セグメント利益は同4.3%減の329百万円となった。製造業を中心に新規顧客からの引き合いが増加し、体制強化に取り組んできた効果もあって売上高は「GRANDIT」を中心に好調に推移した。また、「SAP S/4HANA」についても初受注を獲得し、2024年6月より開発業務に着手しているが今のところ順調に進んでいるようだ。連結子会社のKEYSTONE SOLUTIONS COMPANY LIMITEDもグループ外の日系製造業向けERP案件を受注するなど順調に拡大しており、利益も若干ながら貢献している。同子会社については、売上高の52.7%を同社以外の受注案件で占めており、今後も同様の売上比率を維持すべく営業活動を進める方針だ。利益面では、福岡支社及び大阪支社の移転・増床費用の計上やSAP事業の立ち上げ準備によるエンジニアの一時的な稼働率低下が減益要因となった。
(3) AI事業
AI事業の売上高は前年同期比56.3%増の34百万円、セグメント損失は17百万円(前年同期は19百万円の損失)となった。売上高はディープラーニング外観検査システム「AISIA-AD」の導入可能性を判断する簡易検証案件が大幅に増加したこと、PoC案件も4件と堅調となったことが増収要因となった。また外観検査だけでなく、製造業で用いられる図面を読み取り、大規模言語モデルと確認ルールを用いて図面の確認業務を効率化する新サービスの検討が進んでいる。既に同技術を用いたPoC案件を第2四半期に受注した。
(4) その他
新規事業が含まれるその他の売上高は前年同期比18.2%減の17百万円、セグメント損失は8百万円(前年同期は35百万円の損失)となった。プログラミングスキル判定サービス「TOPSIC」が伸び悩んだほか、アイデア創出プラットフォーム「IDEA GARDEN」の事業を前期末で終了したことが減収要因となったが、関連コストの減少により損失額は縮小した。
なお、「TOPSIC」については、多くの顧客企業の契約更新時期となる3月に解約が一部発生した影響により、契約社数は前年同期並みの水準にとどまった。また、第2四半期のMRRは同10.8%減の2,604千円と5四半期連続で減少した売上単価の高い顧客の解約が響いたものと見られる。解約率は3.5%に上昇したが、契約社数が40~50件程度と少ないため、1社解約しただけでも変動幅は大きくなる。同社は機能の拡充や顧客ターゲットを企業のHR部門並びに研修サービス企業などに絞ってマーケティング活動を強化し、契約社数の増加につなげていく考えだ。
財務内容は良好で手元キャッシュはM&Aも含めた成長投資と株主還元に充当する方針
3. 財務状況と経営指標
2025年2月期第2四半期末の連結ベースの資産合計は、単体の前期末と比較して116百万円減少の4,635百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産は配当金支出や法人税等の支払いにより現金及び預金が346百万円減少し、売掛金及び契約資産が109百万円増加した。固定資産は有形固定資産が85百万円、投資その他が24百万円それぞれ増加し、ソフトウェア(ソフトウェア仮勘定含む)が12百万円減少した。
負債合計は前期末比60百万円減少の1,027百万円となった。買掛金及び契約負債が189百万円増加した一方で、未払法人税等が320百万円減少した。純資産合計は同56百万円減少の3,608百万円となった。中間純利益75百万円の計上と配当金131百万円を支出したことにより、利益剰余金が62百万円減少した。
経営指標を見ると、自己資本比率で77.7%、無借金経営で手元キャッシュも26億円強と同社の売上規模としては潤沢にあり、財務内容は良好と判断される。同社は手元キャッシュの使い道として、M&Aも含めた成長投資や株主還元に充当する方針である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
■系統集成商<3826>的業績動態
1. 2025年2月期第2季度累計的業績概要
截至2025年2月期第2季度累計的合併業績爲,營業收入爲22,280百萬元,營業利潤爲7900萬元,經常利潤爲9800萬元,歸屬於母公司股東的中期淨利潤爲7500萬元,均超出期初計劃。這主要是由於ERP業務超出預期獲得訂單,加上福岡分公司和大阪分公司的遷址和擴建的一次性費用比預期減少約1500萬元。
與去年同期的單體業績相比,由於E-Commerce業務的消失,營業收入減少8.1%,營業利潤減少60.7%;但在現有業務基礎上,營業收入增加11.6%,營業利潤減少7.5%。營業利潤的減少因素包括與分公司的遷址和擴建相關的一次性費用(約3000萬元)的計入和研發費用的增加(較去年同期增加2800萬元至4800萬元),以及由於積極的人才投資和SAP業務的啓動準備等導致工程師的一次性工作率下降(同比下降1.8個百分點至63.7%)。第2季度末的單體員工人數爲244名,比去年同期減少4名,因E-Commerce業務的人員32名轉職所致,但在現有業務基礎上增加了28名(其中,畢業生15名)。此外,越南子公司有49名員工。值得一提的是,E-Commerce業務的權益法投資收益作爲1800萬元計入營業外收入。
ERP業務持續保持兩位數增長,AI業務和其他業務的虧損額有所縮小
2.按業務部門的動態劃分:
(1) Object Browser業務
Object Browser業務的營業收入爲394百萬元,同比增長7.9%,細分利潤爲167百萬元,同比減少3.4%。雖然"Object Browser"系列的營業收入保持在去年同期的平盤水平,但由於"OBPM 小蟻"在現有大型IT企業的追加項目和新合同的獲得方面表現良好,正在順利擴展。"OBPM 小蟻"的MRR(月度收入)在第2季度同比增長19.2%,達34,996千日元,持續實現兩位數增長,解約率也保持在1.3%的低水平。就利潤方面而言,由於實施組織重組而導致的一次性銷售費用的增加是利潤下降的因素。
(2) ERP業務
ERP事業的營業收入爲1781百萬日元,比去年同期增長12.3%, segment利潤爲329百萬日元,同比減少4.3%。以製造業爲中心的新客戶諮詢增多,體制強化的成效也讓營業收入在「GRANDIT」的推動下表現良好。此外,關於「SAP S/4HANA」也首次獲得訂單,預計從2024年6月開始開發工作,目前看來進展順利。連結子公司KEYSTONE SOLUTIONS COMPANY LIMITED也在群外的日企製造業ERP項目中順利接單,利潤也有些許貢獻。該子公司的營業收入中,有52.7%來源於非公司訂單項目,今後將持續推進營業活動,以維持相同的營業收入比例。在利潤方面,福岡分社和大阪分社的遷移和擴建費用的會計處理,以及SAP事業的啓動準備工作導致工程師的臨時工作率下降,是減利因素。
(3) AI業務
AI事業的營業收入爲34百萬日元,比去年同期增長56.3%,segment損失爲17百萬日元(去年同期爲19百萬日元的損失)。營業收入的增長主要得益於深度學習外觀檢測系統「AISIA-AD」的導入可能性評估簡易驗證項目大幅增加,PoC項目也達到了4個,表現強勁。此外,不僅僅是外觀檢測,製造業中用於讀取圖紙的新服務,利用大規模語言模型和確認規則來提高圖紙確認工作的效率的方案也在不斷研究中。已經在第二季度接到了應用該技術的PoC項目。
(4)其他板塊
新業務包含的其他營業收入爲17百萬日元,同比減少18.2%,segment損失爲8百萬日元(去年同期爲35百萬日元的損失)。編程技能判定服務「TOPSIC」業績疲軟,同時,創意生成平台「IDEA GARDEN」的業務在上期末已經結束,導致收入下降,不過,由於相關成本的減少,損失金額縮小。
就「TOPSIC」而言,由於許多客戶公司的合同更新時機在3月份發生了一些解約,合同公司數量維持在去年同期水平。此外,第二季度的MRR爲2604千日元,同比減少10.8%,連續五個季度的高營業單價客戶解約情況影響較大。解約率上升至3.5%,但由於合同公司數量僅在40到50件,因此即使是一家公司解約,波動幅度也會很大。該公司計劃加強功能拓展及針對企業HR部門和培訓服務企業等目標客戶的營銷活動,從而增加合同公司數量。
財務狀況良好,手頭現金計劃用於包括M&A在內的成長投資和股東回報。
3. 財務狀況和經營指標
2025年2月期第2四半期末的合併資產總額爲4635百萬,與單獨的上期末相比減少了116百萬。從主要的增減因素來看,流動資產因支付股息和公司稅等,現金及存款減少了346百萬,而應收賬款及合同資產增加了109百萬。固定資產中,有形固定資產增加85百萬,投資其他增加24百萬,而軟件(含軟件暫估)減少12百萬。
負債合計爲1027百萬,比上期末減少60百萬。應付賬款及合同負債增加189百萬,而未付公司稅等減少320百萬。淨資產合計爲3608百萬,比上期減少56百萬。由於中期淨利潤75百萬的計入及支出股息131百萬,利潤餘金減少62百萬。
從經營因子來看,自有資本比例爲77.7%,無借款經營,手頭現金也超過260億,相比公司的營業規模非常充裕,財務狀況被判斷爲良好。公司將手頭現金的使用計劃作爲包括M&A在內的成長投資和股東回報。
(撰寫:FISCO客座分析師佐藤讓)