■和田興産<8931>の業績動向
3. 財務状況と経営指標
2025年2月期中間期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比4,205百万円増加の105,433百万円となった。流動資産は同3,178百万円増加の75,559百万円となった。主な要因は、次期以降の事業用地取得や建築進捗などによる棚卸資産(仕掛販売用不動産)の増加4,558百万円、現金及び預金の減少1,470百万円による。仕掛販売用不動産は分譲マンション用地の仕入進捗に伴い増加したが、用地のままのものや建築中のものまで含まれることから、2〜3期先に収益貢献する見通しだ。固定資産は同1,026百万円増加の29,874百万円となった。主な要因は、一部の収益物件について長期保有のために販売用収益物件から固定資産に振替えたことで、有形固定資産が1,191百万円増加したことによる。
負債合計は前期末比3,537百万円増加の74,107百万円となった。流動負債は同1,029百万円減少の33,693百万円となった。主な要因は、前受金の減少3,311百万円、仕入債務の減少156百万円、短期借入金など(1年内返済予定の長期借入金、社債を含む)の増加2,537百万円によるものだ。固定負債は同4,567百万円増加の40,413百万円となった。主な要因は、プロジェクト用地仕入の進捗により長期借入金(社債を含む)の増加4,535百万円による。また、純資産合計は同667百万円増加の31,326百万円となった。主な要因は、利益処分に伴う利益配当金377百万円、自己株式の取得203百万円などに対し、中間純利益1,242百万円を計上したことによる。
以上から、有利子負債(長短借入金等)は前期末比7,072百万円増加の59,662百万円となった。安全性指標の自己資本比率は29.7%(同0.6ポイント低下)、D/Eレシオ(有利子負債資本倍率)は1.9倍(同0.2上昇)となった。自己資本比率は、2024年3月期プライム・スタンダード・グロース市場の不動産業平均33.3%をやや下回っている。また、収益性指標では、2024年2月期のROA(総資産経常利益率)4.1%、ROE(自己資本当期純利益率)8.9%で、2024年3月期プライム・スタンダード・グロース市場の不動産業平均4.0%、8.8%とおおむね同水準であった。同社はマンション・デベロッパーであることから、成長に伴いバランスシートは拡大傾向であり、自己資本比率やROA・ROEが低くて当然な面があるものの、業界平均から大きく乖離しないように注視が必要であろう。また、同社では、土地の仕入れやマンション建築費などのために、金融機関からの借入が不可欠である。現状、大手銀行、地方銀行、信用金庫など27機関と取引があり、良好な関係を維持している。取引金融機関をさらに増やすことも可能であり、資金調達に懸念はないと弊社では見ている。
4. キャッシュ・フローの状況
2025年2月期中間期末における現金及び現金同等物(以下、資金)は、13,626百万円(前年同期比754百万円増)となった。
営業活動の結果減少した資金は、7,166百万円(前年同期は5,159百万円の減少)となった。主な要因は、税引前中間純利益の計上1,816百万円などによる資金の増加に対し、用地仕入や建物建築進捗などによる棚卸資産の増加5,424百万円及び前受金の減少3,311百万円などによる資金の減少によるものである。
投資活動の結果減少した資金は、670百万円(同184百万円の減少)となった。主な要因は、有形固定資産取得による954百万円などによる資金の減少によるものである。
財務活動の結果増加した資金は、6,493百万円(前年同期は9,077百万円の増加)となった。主な要因は、事業資金調達にかかる長期借入金の増加6,389百万円などによる資金の増加によるものである。
以上から、企業が得た利益のうち自由に使える資金を意味するフリー・キャッシュ・フローはマイナスとなり、同社が用地を仕入れて成長を続けるためには、外部からの資金調達が不可欠であることを示している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
■和田興產<8931>的業績動態
3. 財務狀況和經營指標
2025年2月期中間期末的財務狀況顯示,資產總額比上期末增加4,205百萬元,達到105,433百萬元。流動資產增加3,178百萬元,達到75,559百萬元。主要原因是未來期業務土地購置和建築進度等導致存貨資產(在建售賣用房地產)增加4,558百萬元,現金及存款減少1,470百萬元。在建售賣用房地產因分籌公寓用地購置進度而增加,由於包含土地和在建中的項目,預計未來2至3期會爲收入做出貢獻。固定資產增加1,026百萬元,達到29,874百萬元。主要原因是將部分收入物業轉爲固定資產用於長揸,有形固定資產增加1,191百萬元。
負債總額增加3,537百萬元,達到74,107百萬元。流動負債減少1,029百萬元,達到33,693百萬元。主要原因是預收款減少3,311百萬元,應付賬款減少156百萬元,短期借款等(一年內應還長期借款、包括債券)增加2,537百萬元。固定負債增加4,567百萬元,達到40,413百萬元。主要原因是項目用地購置進度導致長期借款增加4,535百萬元。淨資產總額增加667百萬元,達到31,326百萬元。主要原因是隨着交易利潤分配金377百萬元和自有股票回購203百萬元等,中間淨利潤爲1,242百萬元。
根據以上,有息負債(長短期借款等)增加7,072百萬元,達到59,662百萬元。安全性因子自有資本比率爲29.7%(較去年同期下降0.6個百分點),D/E比率(有息負債資本倍數)爲1.9倍(較去年同期上升0.2倍)。自有資本比率略低於2024年3月期主板標準成長市場的房地產業平均33.3%。另外,從收益能力指標來看,2024年2月期ROA(總資產經常利潤率)爲4.1%、ROE(自有資本當期淨利潤率)爲8.9%,與2024年3月期主板標準成長市場的房地產業平均4.0%、8.8%基本持平。由於該公司是公寓開發商,隨着增長,資產負債表呈現擴張趨勢,自有資本比率、ROA和ROE較低是合理的,但需要關注不要過大偏離行業平均水平。此外,該公司現階段借款是必不可少的用於土地購置和公寓建設成本。目前與27家金融機構進行交易,包括大型銀行、地方銀行、信用合作社等,保持良好關係。公司認爲可以進一步增加金融機構交易,資金籌集無需擔憂。
4. 現金流狀況
2025年2月期中間期末的現金及等價物(以下稱資金)爲13,626百萬元(同比增加754百萬元)。
經營活動導致資金減少7,166百萬元(去年同期減少5,159百萬元)。主要原因是計入稅前中間淨利益1,816百萬元等導致資金增加,而土地購置和建築進度等導致存貨增加5,424百萬元,預收款減少3,311百萬元導致資金減少。
投資活動的結果導致資金減少了6.7億日元(同比減少1.84億日元),主要原因是因爲購買有形固定資產導致資金減少了9.54億日元等。
財務活動的結果導致資金增加了649.3億日元(與去年同期增加9.077億日元相比),主要原因是長期借款的增加導致資金增加了6,389億日元等。
由上述可知,企業獲得的利潤中可自由使用的資金,即自由現金流,出現負數,表明爲了持續發展併購置土地,公司需要從外部融資。
(作者:富士客座分析師國重希)