■富士紡ホールディングス<3104>の会社概要
3. 特長と強み
(1) 顧客に選ばれるニッチナンバーワン
同社の中期経営計画「増強21-25」のあるべき姿の「顧客に選ばれるニッチナンバーワン」が特長及び強みである。「ニッチナンバーワン」には2つの意味があり、1つは一般に使われる「事業領域でのニッチポジション」、もう1つは「顧客のニーズにシッカリ応えるという意味でのニッチ」と称している。研磨材事業では、欧米トップシェア企業のデファクトスタンダード(標準化)戦略に対して、同社は独自開発のソフトパッドにより“小さな池で大きな魚になる”ことに成功している。また、化学工業品事業でも、大手化学メーカーが自社生産しない小ロット品の中間体製品の受託生産でニッチナンバーワンポジションを築いている。
(2) 利益重視
同社は、「売上規模は追求しない。利益重視」を徹底している。この背景には、2006年から始まった「事業構造改革」を実践した経験が生かされている。実際に、旧 繊維事業は2006年には売上高500億円からリーマンショックの2008年には300億円まで縮小した。その間、合理化と構造改革を推進、複数の工場を閉鎖して赤字体質から脱却した。今では営業利益率10%台(2023年3月期下期から2024年3月期上期までの半導体不況期は除く)を達成し、高収益事業へ見事変身した。このストーリーを経営層や現場の幹部が体現しているので、新しい経営体制への移行後も、経営の軸はブレないと弊社では見ている。
(3) 繊維技術から派生した技術を応用
レーヨン技術の延長線上でフィルム加工技術や不織布技術へと発展してきた同社の技術は、元々繊維関連がベースである。研磨材(ソフトパッド)は、有機合成技術(ポリウレタン樹脂)、フィルム加工技術を活用したものである。一方、化学工業品もレーヨン材料(二硫化炭素)から派生したものである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水啓司)
■富士紡控股有限公司<3104>的公司資料
3. 特點和優勢
(1) 被客戶選擇的利基市場第一
該公司的中期經營計劃「增強21-25」所追求的理想狀態是「被客戶選擇的利基市場第一」,這也是其特點和優勢。「利基市場第一」有兩個意思,一個是一般所說的「業務領域中的利基位置」,另一個是指「在滿足客戶需求方面做到紮實的利基」。在磨料業務中,公司通過自主開發的軟墊成功實現了「在小池塘裏成爲大魚」,以應對歐美頂級企業的事實標準(標準化)戰略。此外,在化學工業品業務中,也通過受託生產不大批量的中間體產品,建立了利基市場第一的地位。
(2) 以利潤爲重
公司堅持「不追求規模,重視利潤」。這一背景得益於從2006年開始實施的「事業結構改革」經驗。實際上,舊的紡織業務在2006年的營業收入爲500億日元,到了2008年金融危機期間縮減至300億日元。在此期間,公司通過推動合理化和結構改革,關閉多家工廠,從赤字體質中脫身。如今,其營業利潤率已達到10%台(2023年3月期下半年到2024年3月期上半年半導體不景氣期除外),成功轉型爲高收益業務。由於這一故事得到了管理層和現場幹部的體現,因此在新的經營體制轉型後,公司認爲經營的核心不會動搖。
(3) 應用從紡織技術衍生的技術
公司的技術在粘膠纖維技術的延續線上發展到膜加工技術和無紡布技術,最初就是基於紡織相關。磨料(軟墊)是利用有機合成技術(聚氨酯樹脂)、膜加工技術製成的。另一方面,化學工業品也是源於粘膠材料(二硫化碳)。
(執筆:Fisco特約分析師 清水啓司)