どちらの結果も市場予想通りだった。 市場では12月FOMCでの追加利下げ観測がやや高まっている。
米11月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.7%上昇、市場予想が2.7%上昇、10月の2.6%上昇からやや加速している。前月比は0.3%上昇、市場予想の0.3%上昇と一致、前期が0.2%上昇。
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エネルギーと食品を除く米11月のコア消費者物価指数(CPI)は前年比3.3%上昇、市場予想の3.3%と一致、伸び率は前月から変わらなかった。前月比は0.3%上昇、市場予想の0.3%と一致、前期が0.3%上昇。
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11月のCPI上昇の大部分は、0.3%上昇した住居費によるもので、インフレの最も頑固な構成要素の一つとなっている。FRB当局者や多くのエコノミストは、新しい賃貸契約が交渉されるにつれて住宅関連のインフレは緩和されると予想しているが、この項目は毎月上昇を続けている。
中古車価格は前月比2%上昇し、新車価格は0.6%上昇した。その他、食費は前月比0.4%上昇、前年同月比2.4%上昇、エネルギー指数は0.2%上昇したが、前年同月比3.2%下落した。
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米CPI発表後、FRBが12月に25ベーシスポイント利下げする確率は96%に上昇。
CME「フェド・ウォッチ」によると、FRBが12月の会合で金利を据え置く確率は3.7%、25ベーシスポイントの利下げを実施する確率は96.3%(CPI発表前はそれぞれ13.9%、86.1%)。
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ゴールドマン・サックスのアナリスト、ホイットニー・ワトソンは、今日の消費者物価指数(CPI)は来週の利下げへの道を開いたと述べた。
FRBは来週、25bpの利下げを3回連続で実施するとの見方が大勢を占めているが、インフレ率を2%の水準に維持し、健全な労働市場を維持するという2つの使命を達成するため、来年の利下げペースはまだ不透明だ。
市場反応
11月米消費者物価指数(CPI)発表後の市場反応は、株式先物上昇、米国債利回り低下とともにドル売りとなっている。米長期金利が4.22%台まで低下。ドル円は発表前の152.59円付近から152.22円付近まで下落。
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米労働省労働統計局(BLS)が、都市部の消費者が購入する商品やサービスの価格の変化を調査して指数化したもの。変動が激しい食品とエネルギー価格を除いたコア部分の指数も同時に発表される。米国のインフレターゲットの対象は個人消費支出(PCE)デフレータであり、日本を含め多くの国でインフレターゲットの対象とされているCPIではない。しかし、発表時期が対象月の翌月15日前後と、対象月の翌月末もしくは翌々月初めとなるPCEデフレータに比べて2週間程度早く、変化の傾向が似ているため、市場の注目度は物価関連指標の中で最も高い。計測期間中の代替品の扱いの違いなどから、PCEデフレータに比べると水準は若干高く出ることが多い。
ーmoomooニュースVicky
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