米労働省が発表する11月の生産者物価指数(PPI)、前月比は0.4%増と市場予想の0.2%増を上回り、インフレ抑制の進展が鈍化しているとの見方が強まっている。前年比3.0%増、2023年2月以来最大の伸びとなった。労働省によれば、この上昇の80%は食品価格の3.1%上昇によるものである。
食品とエネルギーを除いた11月のコア生産者物価指数(コアPPI)、前月比は0.2%増、市場予想の0.2%増と一致だった。
利下げ観測
CMEグループのFedWatchツールによると、市場は12月にFRBが25bpの利下げを実施する可能性は98.1%、据え置きの可能性が1.9%程度とみている。
米国内製造業者の販売品目(約1万品目)について、価格を測定した指数(1982年=100)。指数の変化(前月比・前年比)の形で報じられることが多い。生産過程における3段階(原材料、中間財、完成財)についてそれぞれ測定しているが、一般的には完成財の数値が注目される。月ごとの変動の激しい食品とエネルギー関連を除いたコア部分の数字も発表され、基礎的なインフレを把握するために活用される。消費者物価指数(CPI)に比べると注目度がやや低いが、CPIよりも早く出ることが多いため、先行指標とて活用されることがある。
ーmoomooニュースVicky
出所:bloomberg、investing、CME FedWatch
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