目次
■出演者
■冒頭のあいさつ
■企業説明
■質疑応答
■終わりのあいさつ
■出演者
株式会社ドリーム・アーツ<4811> 代表取締役社長 山本孝昭
著名投資家VTuber はっしゃん
株式会社フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ(司会進行役)
■冒頭のあいさつ
▲フィスコ高井
皆様、こんにちは。フィスコマーケットレポーターの高井ひろえです。今回は、株式会社ドリーム・アーツ代表取締役社長 山本孝昭(やまもとたかあき)様にご登壇いただき、著名投資家VTuberはっしゃんさんから理論株価チャートに基づいた気になる質問をぶつけていただきます。後半部分で山本様にははっしゃんさんからの質問にお答えいただきたいと思います。それでは、本日登壇いただく、山本様、はっしゃんさんをご紹介させていただきます。まずは、株式会社ドリーム・アーツ代表取締役社長 山本孝昭様です。よろしくお願い致します。
■ドリーム・アーツ山本
よろしくお願いします。
▲フィスコ高井
山本様は、大学を卒業後、株式会社アシスト、インテルジャパン株式会社(現・インテル株式会社)を経て、1996年12月に株式会社ドリーム・アーツを設立しました。ドリーム・アーツは「協創する喜びにあふれる人と組織と社会の発展に貢献する」をミッションとして掲げており、大企業を通じて日本のDX・デジタル化をアップデートしています。2023年10月に東証グロース市場へ上場し、同じ年の12月にはアメリカのシリコンバレーITベンチャーFortanix社と技術提携を開始しています。続いて、著名投資家のはっしゃんさんです。よろしくお願いいたします。
●はっしゃん
こんにちは、よろしくお願いいたします。
▲フィスコ高井
はっしゃんさんは、ITエンジニア兼業投資家として割安成長株に長期投資するスタイルで1億円を達成しており、現在は独立・起業して「初心者にも持続可能な株式市場の実現」という理念のもと、専門的な金融知識なしで利用できる株式入門サイト「株Biz」を監修・開発しています。理論株価や月次情報など独自の投資コンテンツを配信する投資家Vtuberとしてマネー誌、投資メディア、SNSでも活動し、ビジネス著書累計10万部を突破しております。
山本様、はっしゃんさん、よろしくお願いいたします。それでは、まずは、山本様に企業説明を実施いただきます。はっしゃんさんも適宜気になる点などございましたらお話しいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
■企業説明
■ドリーム・アーツ山本
今日は貴重な機会をいただき本当にありがとうございます。冒頭で私の方からご説明申し上げます。今回の資料は2024年12月期第3四半期の決算説明資料から抜粋し、それに少しプラスアルファ加えたもので説明します。
まずは会社概要で、拠点は東京本社、広島本社、那覇、石垣、あとはグループ100%子会社として大連に技術拠点を設けています。約300名弱で大企業向けSaaSプロダクトの販売およびコンサルティング等のクラウド事業を推進しています。
続いて、経営メンバーは、社外役員も含めて非常にバランスよく組織できたかなと思います。
創業から2017年まで色々ありました。実は1回、ナスダック・ジャパンで上場承認まで下りて、直前のところで辞退して大変な騒ぎになりました。ただ、そのタイミングで実は大企業にマーケットターゲットをシフトして、2018年からクラウドサービスベンダーに完全に切り替えて、2024年はクラウド事業へビジネスモデルを転換した仕上げの年としています。
2018年以降の業績推移は、セグメント別でトップラインを伸ばすことができました。中央の折れ線グラフは、クラウド売上比率が今年の末で約8割弱までいき、全体のストック売上比率も約9割まで伸ばしました。利益推移は、2018年から下降し、2021年に底を打ってから上がってきている。これは典型的なフィッシュカーブと呼ばれる改革に際してのオーバーヘッドコストが大きくなって利益が一旦減るがそこから再逆転していく、その再逆転したところでIPOできたと認識しています。
当社は「協創する喜びにあふれる人と組織と社会の発展に貢献する」というミッションを掲げて徹底しています。協創という言葉がキーワードですが、人間・人類が地球上で繁栄している1つの大きな要因は「協創する」こと。農業化社会で大きく分業化が進んで、いろんなテクノロジーもそれぞれの分野で細かく時を追うごとに専門性が高まって細分化されていきましたが、それを1つにまとめることによって今の文明があり、人間はそもそも協創することに喜びを感じるだろうという前提を広げていきたいと考えています。
続いて、「DA Values」という、当社で働く上で「これは大事にしていこうね」という申し合わせ、本質的な価値観の部分です。創業以来内容は変わっていますが、27年間変わらず「DA Values」という理念を掲げて、いろんな形で浸透を共有させる取り組みを行い、実際には非常に模倣困難性が高い経営資源と認識し、大事にしています。
ビジネスの話に移り、こちらにドーナツがありますが、当社はビッグ・ドーナツ市場のリーディングカンパニーを目指すことを10年前から掲げています。これは企業のシステムを丸い円で考えて、ドーナツなので真ん中がないです。真ん中は何かと言うと、ERPとか基幹システムのようなバックオフィスを支える、人間の体で言えば心肺機能です。そこは「当社はやりません」。当社は、その組織の手足や筋肉など、実際に活動するための部分がドーナツエリアということで、ビッグは大企業だから大きなドーナツとしています。当社が価値提供するターゲットエリアを3つ掲げており、DXの革新エリア、戦略投資エリア、急拡大中のエリアがあり、ここのリーディングカンパニーになることを中期的な戦略的方針としています。
続いて、当社はエンタープライズに特化して、基本的には従業員1,000名以上をターゲットに、その中でも4,000名以上を非常に重視しています。現在、1組織における最大の利用ユーザーは10万名規模で、ここまでの大きなユーザー組織全てをカバーできるSaaSは日本では数少ないのではないかと思っています。
ビッグドーナツをカバーしていく製品群が、こちら4つのサービスになります。大企業向けノーコード開発ツール「SmartDB(スマートデービー)」が成長ドライバーで、大企業向け社内ポータル構築ツール「InsuiteX(インスイートエックス)」、チェーンストア業界向け情報共有ツール「Shopらん(ショップラン)」、そして特定顧客向けクラウド開発運用サービス「DCR」。「DCR」は、特定の信頼関係が非常に高いレベルで醸成されている顧客に限って、プロダクトを絡めて完全オーダーメイドのシステムも一部展開しています。
続いて、主力製品「SmartDB」についてです。「SmartDB」では入力・出力フォームを作成していくと、自動的にweb上でデータベースが生成されます。作成されたフォームは非常に高いセキュリティに守られていて、データベースだけではなくプロセス(業務処理、業務フロー)に沿ったワークフローをカバーするワークフローエンジン、コミュニケーション機能があり、あとは他社のシステムとも連携する機能等があります。他社のクラウドサービスと連携して動くことがユーザーの中でも盛んに行われているからこそ「SmartDB」を採用した、と言われるほど重要な機能になっています。
もう少し解像度を上げてドーナツをお話しすると、真ん中の濃いピンクの部分はMCSAエリアと命名してターゲットにしています。ドーナツの穴の部分にあたるMCS(ミッションクリティカルシステム)とは、当社がターゲットとしない基幹システムの部分で、この周りの部分を支援することをMCSA(ミッションクリティカルシステムエイド)エリアとしています。具体的には、ERPフロントとか本社業務の周辺システム、契約管理・予算管理などをカバーする。ここは多くの予算が積まれているエリアで、当社としても戦略ターゲットとして重視しています。それ以外のところは一般的な業務で、部門データベースと部門のワークフロー、人事総務系の申請システム、全社の稟議、グループ共通の色々な業務、デジタル化基盤のエリアなど、本当に多岐に渡ります。
続いて、右側のグレーの部分がERPです。財務会計のERPのクラウドの処理がありますが、左側のピンクの枠が「SmartDB」でカバーする部分です。大企業のERPは必ずかなり巨大なものになり、100億円を超えるERPプロジェクトは珍しくないが、それには、前受け処理、後受け処理のようなうまく稼働させるための連結部分が分厚くある。そこを「SmartDB」でカバーできます。
また、セキュリティ領域をカバーするために、ゴールドマンサックスなどのウォールストリートの巨大な金融機関を顧客に持った会社である米国シリコンバレーITスタートアップFortanix社と、暗号化と暗号を解くための鍵を分離させるサービス「BYOK(Bring Your Own Key)」を展開しています。例えば「SmartDB」が暗号化すると安心ですが、ユーザーからするとその暗号化を解く「鍵」は同じ「SmartDB」が保有しているから不安と。もし内部犯行でセキュリティインシデントがあった時にダメになる、この懸念を払拭するために暗号化しますが、それを解く鍵は第三者であるFortanix社が独立して保有している。その都度、必要な場合は時限機能付きの鍵をユーザーに発行して暗号を解いて使えるなど、かなり高度なセキュリティ技術ですが、これをすでに「SmartDB」の中に実装した実績もあります。日本では唯一の国際クレジットカードの発行体であるJCBで既に採用されています。あともう1つ特許出願中のダイナミックプランチ機能があり、複数のデータベースが連携して動く、同じ項目であれば1つを更新すると全てに連携される機能も持っており、これによって相当複雑な機能も「SmartDB」の中でノーコードでエンドユーザーが作れる状況になっています。
実際にダスキンで、ERPフロント・会計業務のフロントシステムとして「SmartDB」が採用されており、同システムを作成した部門はシステム部門ではなく財務会計部門のスタッフです。これはすごいことで、実はまだ発表できていない複数の企業がありますが、他社でも始まっています。
【ドリーム・アーツ】著名投資家はっしゃん氏が山本社長に質問!Vol.2に続く
目錄
■ 出演者
■ 開場致辭
■ 企業說明
■ 質疑回答
■ 結束致辭
■ 出演者
夢藝術株式會社<4811> 代表董事社長 山本孝昭
著名投資家VTuber 哈閃
株式會社菲斯科市場報告員 高井弘惠(主持人)
■ 開場致辭
▲菲斯科高井
大家好,我是Fisco市場記者高井弘江。這次我們請到了株式會社夢藝代表董事社長山本孝昭(やまもとたかあき)先生,與著名投資家VTuber哈閃先生圍繞理論股價K線進行一系列令人關注的問題的探討。在後半部分,山本先生將回答哈閃先生的問題。那麼現在,讓我們來介紹今天的嘉賓,山本先生和哈閃先生。首先是株式會社夢藝代表董事社長山本孝昭先生,感謝您光臨。
■夢藝山本
請多關照。
▲菲斯科高井
山本先生在大學畢業後,先後在株式會社Assist和英特爾日本株式會社(現爲英特爾株式會社)工作,於1996年12月創立了株式會社Dream Arts。Dream Arts以「爲充滿共創喜悅的人、組織和社會的發展做貢獻」爲使命,通過大企業更新日本的DX和數字化。2023年10月在東證Growth市場上市,同年12月開始與美國硅谷IT初創公司Fortanix進行技術合作。接下來是著名投資者哈聲,謝謝大家的參與。
●哈閃
你好,感謝大家的參與。
▲菲斯科高井
哈聲作爲兼任IT工程師和投資者,以長期投資於被低估的成長股的風格達成了1億日元的成績,現在獨立創業,在「讓新手也能實現可持續股市」的理念下,監督和開發了一個無需專業金融知識即可使用的股票入門網站「株Biz」。作爲提供理論股價和月度信息等獨特投資內容的投資者Vtuber,他也在財經雜誌、投資媒體和社交媒體上活躍,目前商業著作累計超過10萬本。
山本先生、哈聲,感謝大家的參與。那麼,首先請山本先生來進行企業說明。如果哈聲有任何疑問,請隨時提出來。謝謝大家。
■ 企業說明
■夢藝山本
非常感謝您今天給予我們這個寶貴的機會。接下來我將進行說明。這次的資料是2024年12月期第3季度的決算說明資料的摘錄,並在此基礎上稍作補充。
首先是公司資料,核心在於東京總部、廣島總部、那霸、石垣,以及作爲集團100%子公司的大連技術中心。我們大約有300名員工,推動面向大企業的Saas-雲計算產品的銷售及諮詢等雲業務。
接下來,我認爲管理層成員,包括外部高管,在組織中配備得非常平衡。
從創業到2017年,經歷了許多事情。實際上,有一次,我們在納斯達剋日本獲得了上市批准,但在最後階段選擇了放棄,引起了不少轟動。就在那個時機,我們實際上將市場靶材轉向了大企業,從2018年起完全轉型爲雲服務供應商,並將2024年定爲雲業務轉型的收官之年。
2018年以後的業績變化,按細分市場來看,我們的營收保持了增長。中央的折線圖顯示,雲銷售比例到今年年底將達到約八成的水平,而整體的庫存銷售比例也增長到了約九成。利潤的波動,自2018年以來下降,直到2021年觸底後開始回升。這是典型的魚曲線,當改革出現時,過多的間接成本導致利潤一度下降,但之後又恢復。因此,我們意識到在此時可以進行IPO。
我們秉持着 "爲充滿協創樂趣的人、組織和社會的發展貢獻力量" 的使命。協創這個詞非常重要,人類在地球上繁榮的一個重要原因就是 "協創"。在農業化社會中,分工明顯加劇,各種科技在不同領域裏隨着時間的推移越來越專業化,但通過將它們整合在一起,才有了現在的文明。我想擴展的是,人類本能夠在協創中感受到快樂。
接下來是 "DA Values",這是在我們公司工作時 "我們應該重視這些" 的共識,體現了我們的本質價值觀。自創立以來,內容雖有所變化,但我們27年來一直秉承 "DA Values" 的理念,進行多種形式的傳承共享,並實際上被視爲非常難以模仿的經營資源,因而非常重視。
談到業務,這裏有一個甜甜圈。我們從10年前開始就致力於成爲大型甜甜圈市場的領先公司。這是把企業的系統看作一個圓形,甜甜圈的中間是空的。中間的部分可以是ERP或核心系統等支持後臺的部分,就像人體的心肺功能。我們不做那個。我們提供的是那個組織的手腳和肌肉等實際活動的部分,這部分被稱爲甜甜圈區域。大型是指大企業,因此甜甜圈也很大。我們列出了三個作爲價值提供靶材的區域,分別是DX創新區域、戰略投資區域和快速擴張區域,我們希望在這裏成爲領先公司,這是我們的中期戰略方針。
接下來,我們專注於企業,基本上以1000名以上的員工爲目標,其中非常重視4000名以上的企業。目前,一個組織中最大的用戶規模爲10萬名,我認爲在日本能夠覆蓋如此大用戶組織的Saas非常少。
覆蓋大企業的產品群如下四個服務。面向大企業的無代碼開發工具「SmartDB」是成長驅動力,面向大企業的內部門戶構建工具「InsuiteX」,面向連鎖店行業的信息共享工具「Shopらん」,以及特定客戶的雲開發運營服務「DCR」。「DCR」是針對特定信任關係非常高的客戶,結合產品進行部分完全定製的系統展開。
接下來,關於主力產品「SmartDB」。使用「SmartDB」創建輸入和輸出表單時,數據庫會自動在網上生成。創建的表單受到非常高的安防保護,不僅覆蓋數據庫,還覆蓋與流程(業務處理、業務流程)相關的工作流引擎和溝通功能,此外,還有與其他公司的系統聯動的功能等。正因爲用戶頻繁與其他公司的雲服務聯動,才使得「SmartDB」成爲一個非常重要的功能。
再具體一些來討論「甜甜圈」,中間深粉色的部分被命名爲MCSA區域作爲目標。「甜甜圈」的中心部分MCS(任務關鍵系統)是我們不針對的基幹系統部分,我們稱之爲MCSA(任務關鍵系統輔助)領域。具體來說,覆蓋ERP前端或總部業務的周邊系統、合同管理和預算管理等領域。在這一領域有許多預算被分配,因此我們也將其視爲戰略目標。其他部分則是一般的業務,包括部門數據庫和部門工作流、人事總務的申請系統、全公司的決策、集團通用的各種業務、數字化基礎平台等,涉及的內容真的非常廣泛。
接下來,右側的灰色部分是ERP。雖然有財務會計的ERP雲處理,但左側的粉色框是「SmartDB」所覆蓋的部分。大型企業的ERP通常非常龐大,超過100億日元的ERP項目並不少見,但這需要前處理和後處理等部分,才能順利運作。這裏可以被「SmartDB」所覆蓋。
此外,爲了覆蓋安防領域,我們與擁有高盛等華爾街大型金融機構作爲客戶的美國硅谷IT初創公司Fortanix合作,推出了分離加密和解密密鑰的服務「BYOK(自帶密鑰)」。例如,雖然「SmartDB」加密後讓人安心,但用戶對加密的「鑰匙」仍是同樣由「SmartDB」持有而感到不安。如果發生內部犯罪導致安全事件,這種擔憂需要消除,因此進行了加密,但解密的鑰匙由第三方Fortanix獨立持有。在必要時,還可以向用戶發放帶有時限功能的鑰匙,以便解密使用,這種高度的安防技術我們已經在「SmartDB」中實現了。它已經被日本唯一的國際信用卡發行機構JCB採用。此外,還有一個正在申請專利的動態啓動功能,可以多個數據庫聯動運作,若同一項更新,則所有相關內容都會聯動更新,從而使得相當複雜的功能也可以在「SmartDB」中以無代碼方式由最終用戶創建。
實際上,在達斯基公司,作爲ERP前端和會計業務的前端系統「SmartDB」已被採用,該系統的創建部門不是系統部門,而是財務會計部門的員工。這是非常了不起的事,實際上,還有多家企業尚未被公開,但其他公司也已開始採用。
【夢藝】著名投資者哈什與山本社長的問答!將會繼續到Vol.2。