川崎重工は、液化水素サプライチェーンの構築に向けて、豪州ビクトリア州の未利用資源(褐炭)から水素を製造し、日本へ輸送するプロジェクトに今後も取り組んでいきます。
当社が筆頭株主である日本水素エネルギー株式会社(以下「JSE」)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から公募された「グリーンイノベーション基金事業/大規模水素サプチェーンの構築プロジェクト」において「液化水素サプライチェーンの商用化実証」の採択を受け、豪州ビクトリア州の褐炭を水素源としてフィジビリティ―スタディー(実現可能性調査)およびFEED業務(基本設計)を進めてきました。
その中で明らかとなったスケジュール等の制約により、JSEは商用化実証フェーズの範囲を見直し、実証に使う水素を国産水素とすることを決定しております。これにより商業規模の機器の実証を2030年までに完了することができ、商業化の準備が整います。
なお、2030年以降の社会実装フェーズに向けては、グローバルな液化水素サプライチェーンの商用化を引き続き推進し、ビクトリア州の褐炭水素プロジェクトについても、中長期での有力な水素供給候補地として、これまでと同様に検討して参ります。