■加藤製作所<6390>の今後の見通し
● 2025年3月期通期連の業績見通し
2025年3月期通期の連結業績予想は2024年11月8日付で修正し、売上高が前期比7.0%増の61,500百万円、営業利益が同9.3%減の1,500百万円、経常利益が同37.9%減の1,600百万円、親会社株主に帰属する当期純損失が4,200百万円(前期は4,235百万円の利益)としている。前期比で見ると、売上高は前期から発生していた建設用クレーンの一部機種における主要部品供給制約の解消や拡販強化などにより増収を見込むが、営業利益は全般的な需要鈍化、中間期の一過性要因、原材料価格上昇や成長投資などにより減益、経常利益も為替差益を見込まず減益予想とし、子会社整理損の計上により最終損失計上となる見込みである。なお下期の想定為替レートは1米ドル=140円、1元=19円、1ユーロ=155円としている。
前回予想(2024年8月9日付修正値、売上高70,000百万円、営業利益2,100百万円、経常利益1,500百万円、親会社株主に帰属する当期純損失5,400百万円)との比較で見ると、売上高を8,500百万円下方修正、営業利益を600百万円下方修正、経常利益を100百万円上方修正、親会社株主に帰属する当期純損失が1,200百万円縮小の上方修正となっている。売上高については、国内や欧州の需要が想定を下回る見込みのため下方修正したが、前期比では増収を確保する見込みだ。営業利益については売上高の下方修正に伴って下方修正した。経常利益については受取賃貸料等の増加により上方修正した。親会社株主に帰属する当期純利益については、中国子会社2社の解散及び清算に伴う特別損失(子会社整理損)の見込みを従来は約7,000百万円としていたが、回収可能性の高い価格での在庫販売計画を見直した結果、損失額が従来の見込み額よりも縮小したため、上方修正して前回予想比で損失が縮小する見込みとした。なお中間期で計上した子会社整理損6,180百万円の内訳は退職関係費用561百万円、貸倒引当金繰入額2,930百万円、たな卸資産評価損2,566百万円、減損損失23百万円、その他費用98百万円だった。
2025年3月期は減益予想となったが、販売先送りとなっていた新エンジン搭載80t吊りラフテレーンクレーンを2024年12月に販売開始するほか、中国子会社2社の解散及び清算処理完了など一過性のマイナス要因が一巡し、さらに売価・原価改善効果の進展なども寄与して2026年3月期の収益は大幅改善が期待できると弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
■加藤製作所的未來展望 <6390>
● 截至2025/3財年的全年業績預測
截至2025/3年的全年合併收益預測於2024/11/8進行了修訂,銷售額爲615億日元,比上一財年增長7.0%,營業利潤下降9.3%至15億日元,普通利潤下降37.9%至1.6億日元,歸屬於母公司股東的淨虧損爲42億日元(上一財年的利潤爲42.35億日元)。與上一財年相比,由於取消了某些型號的建築起重機的主要零部件供應限制和加強銷售擴張等,預計銷售額將增加,但由於需求普遍放緩、過渡期的暫時因素、原材料價格上漲、增長投資等,預計營業收入將下降,並且預計普通利潤將在不預測匯率差異的情況下減少利潤,最終虧損爲記錄是因爲子公司合併損失的記錄。請注意,下半年的估計匯率爲 1 美元 = 140 日元,1 元人民幣 = 19 日元,1 歐元 = 155 日元。
與之前的預測(截至2024/8/9年的修正值,銷售額爲7億日元,營業利潤爲210億日元,普通淨虧損爲54億日元,歸屬於母公司股東的淨虧損)相比,銷售額向下修正了85億日元,營業收入向下修正了6億日元,歸屬於母公司股東的淨虧損向上減少了1億日元。由於預計國內和歐洲需求將低於預期,銷售額向下修正,但預計與上一財年相比,銷售額將得到保證。隨着銷售額的向下修正,營業收入向下修正。由於收到的租金增加等,普通收益向上修正。至於歸屬於母公司股東的淨收益,與兩家中國子公司的解散和清算相關的特別損失(子公司合併虧損)的預測通常約爲70億日元,但由於以可收回性高的價格對庫存銷售計劃進行了審查,損失金額從傳統的估計金額有所減少,因此向上修正,預計虧損與之相比要縮小先前的預測。此外,中期記錄的61.8億日元的子公司合併虧損明細爲退休相關費用5.61億日元,債務損失29.3億日元,庫存估值虧損25.66億日元,減值損失2300萬日元以及其他支出9,800萬日元。
預計截至2025/3財年的利潤將下降,但除了在2024/12年度開始銷售配備新發動機的80噸懸掛式越野地形起重機外,暫時的負面因素如兩家中國子公司解散和清算程序的完成以及銷售價格/成本改善效果的進展也起到了推動作用等,我們認爲截至2022財年的收益大幅改善可以預期 6/3。
(作者:FISCO客座分析師水田正史展覽)