■スペースシャワーSKIYAKIホールディングス＜4838＞の業績動向
1. 2025年3月期第2四半期累計（中間期）連結業績の概要
2025年3月期第2四半期累計（中間期）の連結業績は、売上高が前年同期比18.6%増の10,581百万円、営業利益が同15.0%減の581百万円、経常利益が同14.2%減の582百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同23.8%減の323百万円だった。当期より子会社コネクトプラスの会計処理方針を変更したため前期を遡及適用して比較している。利益面は経営統合（SKIYAKIを新規連結）に伴って顧客関連資産の減価償却費、のれんの償却費負担、人件費、諸経費などが増加したため営業減益だった。ただし売上面は、主催イベントにおいて台風の上陸・接近による公共交通機関の乱れに伴い一部チケットを払い戻した影響が約160百万円の減収要因となったものの、経営統合により大幅増収と順調だった。売上総利益は増収効果などで同52.6%増加し、売上総利益率は同5.9ポイント上昇して26.5%となった。販管費は同92.7%増加し、販管費比率は同8.1ポイント上昇して21.0%となった。この結果、営業利益率は同2.2ポイント低下して5.5%となった。減価償却費などを除くベースのEBITDA（営業利益＋減価償却費＋のれんの償却額）は同12.2%増の915百万円だった。なお特別損失にオフィス統合による本社移転費用44百万円を計上した。
ライブ・コンテンツが好調、ファンプラットフォームが大幅伸長
2. セグメント別の動向
セグメント別の動向（当期よりセグメント区分を変更したため2024年3月期中間期を新区分に組み替えて比較、売上高は顧客との契約から生じる収益、セグメント利益は全社費用等調整前営業利益）は以下のとおりである。
コンテンツセグメントは売上高が前年同期比9.1%増の5,757百万円、営業利益が同18.1%減の539百万円、EBITDAが同12.1%減の672百万円だった。売上高の内訳はメディアが同4.5%減の1,357百万円、ライブ・コンテンツが同13.1%増の2,791百万円、エンタテインメントカフェが同15.7%増の1,608百万円だった。売上面ではメディアが伸び悩んだものの、ライブ・コンテンツとエンタテインメントカフェが好調だった。ライブハウスとエンタテインメントカフェの店舗ビジネスは稼働率上昇や来場者数増加で好調だった。エンタテインメントカフェでは創業20周年を記念して5月に「あっとフェス2024」を開催、8月に「あっとフェス2024summer」を開催した。なおイベントについては、8月30日～9月1日開催の「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2024」において、台風10号の影響で8月30日及び31日公演分のチケット払い戻しを実施した。この払い戻しを除いた入場券売数は6.2万枚だった。
ソリューションセグメントは売上高が前年同期比32.4%増の4,824百万円、営業利益が74百万円（前年同期は4百万円）、EBITDAが275百万円（同30百万円）だった。売上高の内訳はファンプラットフォームが1,702百万円（同153百万円）、ディストリビューションが前年同期比12.4%減の2,059百万円、クリエイティブソリューションが前年同期比6.7%減の1,062百万円だった。SKIYAKIとの経営統合（新規連結）により大幅増収増益だった。アーティスト、文化人、俳優、女優、アイドル、女流プロ雀士など様々なジャンルで新規ファンクラブサイトがオープンし、9月末時点の「Bitfan Pro」及び「Bitfan」を中心としたファンクラブの有料会員数は132.7万人、サービス数は1,190となった。そしてストック収益であるファンクラブ売上及びフロー収益であるクリエイターグッズなどのEC売上が好調だった。
財務の健全性は良好
3. 財務の状況
財務面で見ると、2025年3月期中間期末の資産合計は前期末比8,315百万円増加して16,480百万円となった。主に現預金が1,831百万円増加、受取手形及び売掛金が2,429百万円増加、のれんが1,253百万円増加、顧客関連資産が1,970百万円増加した。負債合計は3,998百万円増加して8,221百万円となった。主に買掛金が1,171百万円増加、預り金が1,926百万円増加、繰延税金負債が637百万円増加した。長短借入金残高は126百万円となった。純資産合計は4,316百万円増加して8,258百万円となった。株式交換に伴う新株発行によって資本剰余金が4,055百万円増加したほか、利益剰余金が185百万円増加した。この結果、自己資本比率は1.9ポイント上昇して50.0%となった。SKIYAKIとの経営統合に伴ってB/Sが膨らんだ形だが、実質無借金経営であり、自己資本比率が上昇したことや、キャッシュ・フローの状況にも特に懸念点は見られないことなども勘案すれば、財務の健全性は良好と弊社では考えている。
（執筆：フィスコ客員アナリスト 水田雅展）
■空间水族SKIYAKI控股公司＜4838＞的业绩动态
1. 2025年3月期第二季度累计（中期）合并业绩概况
2025年3月期第2季度累计（中间期）的合并业绩是，营业收入同比增长18.6%，达到10,581百万元，营业利润同比减少15.0%，为581百万元，经常利润同比减少14.2%，为582百万元，归属于母公司股东的中间净利润同比减少23.8%，为323百万元。由于本期改变了子公司Connect Plus的会计处理方针，因此对前期进行了追溯适用比较。由于经营整合（SKIYAKI新加入合并）导致客户相关资产的折旧费、商誉的折旧费负担、人力成本、其他费用等增加，因此营业出现了减少。然而，从销售方面来看，主办活动因为台风的登陆与接近导致公共运输的混乱，部分票务进行了退款，影响了约160百万元的减收因素，但由于经营整合导致了大幅增收并且非常顺利。营业总利润由于增收效果等同比增长52.6%，营业总利润率同比上升5.9个百分点，达26.5%。销售和管理费用同比增长92.7%，销售和管理费用比例同比上升8.1个百分点，达21.0%。因此，营业利润率同比下降2.2个百分点，达5.5%。去除折旧费用等计算的EBITDA（营业利润+折旧费用+商誉的折旧金额）同比增长12.2%，为915百万元。此外，将因办公室整合而产生的总部搬迁费用44百万元作为特别损失计入。
现场内容表现优异，粉丝平台大幅增长
2. 按部门划分的趋势
各个细分市场的动态（由于本期改变了细分区分类，所以将2024年3月期中间期重新分类比较，营业收入是源于与客户的合同所产生的收入，细分利润是全公司费用等调整前的营业利润）如下所示。
内容细分市场的营业收入为同比增长9.1%，达5,757百万元，营业利润同比减少18.1%，为539百万元，EBITDA同比减少12.1%，为672百万元。营业收入的构成中，广播同比减少4.5%，为1,357百万元，现场内容同比增长13.1%，为2,791百万元，娱乐咖啡馆同比增长15.7%，为1,608百万元。在营业收入方面，广播未能取得增长，但现场内容和娱乐咖啡馆表现良好。现场音乐场所和娱乐咖啡馆的店铺业务因稼动率上升和来访者数量增加而表现良好。娱乐咖啡馆为庆祝创办20周年于5月举行了「AT FEST 2024」活动，并于8月举行了「AT FEST 2024夏季版」活动。关于事件，在8月30日至9月1日举行的「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2024」中，由于受到台风10号的影响，对8月30日及31日的演出部分实施了票务退款。除去这项退款的入场券销售数量为62,000张。
解决方案细分市场的营业收入同比增长32.4%，达4,824百万元，营业利润为74百万元（去年同期为4百万元），EBITDA为275百万元（同30百万元）。营业收入的构成中，粉丝平台为1,702百万元（同153百万元），分发同比减少12.4%，为2,059百万元，创意解决方案同比减少6.7%，为1,062百万元。由于与SKIYAKI的经营整合（新加入合并），大幅增长了收入和利润。在艺术家、文化人、演员、女演员、偶像、女流职业麻将选手等各个领域新开设了粉丝俱乐部网站，截至9月底，以「Bitfan Pro」及「Bitfan」为中心的付费会员数达132.7万，服务数为1,190。同时，作为存量收入的粉丝俱乐部收入以及作为流入收入的创作者商品等电子商务收入表现良好。
财务健康程度良好
3. 财务状况
从财务角度来看，2025年3月期中期末的资产总额较上期末增加了83.15亿日元，达到了164.80亿日元。主要是现金和存款增加了18.31亿日元，应收票据和应收账款增加了24.29亿日元，商誉增加了12.53亿日元，客户相关资产增加了19.70亿日元。负债总额增加了39.98亿日元，达到了82.21亿日元。主要是应付账款增加了11.71亿日元，预收款项增加了19.26亿日元，递延税款负债增加了6.37亿日元。短期和长期借款余额为1.26亿日元。净资产总额增加了43.16亿日元，达到了82.58亿日元。由于股票交换而发行的新股使资本公积增加了40.55亿日元，此外，留存收益增加了1.85亿日元。结果，自有资本比率上升了1.9个百分点，达到了50.0%。由于与SKIYAKI的经营整合，资产负债表膨胀，但实际上是无负债经营，自有资本比率上升，以及现金流状况没有特别担忧的情况，综合考虑我们认为财务健康状况良好。
(撰写: FISCO特约分析师 水田雅展)
