ククレブ・アドバイザーズ<276A>は、AIを中心とした不動産テックシステムを活用した企業不動産(CRE)へのソリューション提供及び不動産テックシステムの開発・販売を行う。
同社グループは、CREマーケットにおいてプレイヤー兼プラットフォーマーという独自のポジショニングを形成している。難易度の高いCREマーケットに対して膨大な企業データを可視化することで潜在的なニーズを網羅的に掘り起こすCRE営業支援ツール「CCReB AI」やあらゆる不動産ニーズを即時マッチングする事業用不動産テックシステム「CCReB CREMa」を同社で活用して案件を組成し、顧客にソリューションを提供。CREの中でも大手の不動産プレイヤーが金額規模などの問題で取り扱わないコンパクトサイズの企業不動産を商材としてフォーカスし、不動産テックを活用しながら企業間の不動産ニーズのマッチングやソリューション提供を行っている。つまり、土台は同社独自の不動産テックシステムにあり、これを有効に活用することで他社にはない独自のソリューション提供につなげている。案件の約93%はマッチングシステムの活用で組成されている。
CREソリューションビジネス(2024年8月期売上に対して88.3%)では、顧客のニーズに合わせてCREアドバイザリー/CREファンド組成/バランスシートを活用した不動産投資・不動産賃貸/プロジェクトマネジメント/不動産仲介などのサービスを提供。一般的なCREソリューションの提供ではターゲティング・ソーシング・マッチング・エグゼキューションまで1年以上かかっているが、同社の場合は業務フローのDX推進により案件成約までの期間を半年以下まで大幅に短縮できる。営業担当者5名という少数精鋭でも案件を多数こなせる体制ができているため、高い営業利益率を維持している。一方、不動産テックビジネス(同11.7%)では、導入企業のCRE営業に関する業務効率向上、デジタルトランスフォーメーション(DX)に資する不動産テックシステム等の開発及びサブスクリプションサービスの提供を行っている。2024年8月期末時点におけるマッチングシステムのユーザー数は325名、情報登録者数は5,474件。
2024年8月期の売上高は前期比80.4%増の1,269百万円、営業利益は同80.6%増の420百万円で着地した。CREマーケットという新たな市場を開拓し、増収・増益を継続中。DXによる業務効率化を推進することで、高い営業利益率・ROEを確保している。バランスシートを活用した不動産投資、不動産賃貸、不動産仲介で7割程度の売上を形成した。ただ、企業のあらゆるCREニーズに合わせて最適なソリューションを提供できるため、毎期売上構成は変動する可能性がある。2025年8月期の売上高は前期比41.2%増の1,792百万円、営業利益は同22.5%増の512百万円の大幅増収増益見通し。投資による費用増も見込むため、現時点では通期計画は維持している。2025年1月14日(火)に2025年8月期第1四半期決算を発表予定。
民間法人が持つ不動産ストックは膨大(日本国内における民間法人の保有する不動産規模約524兆円)で、資本効率の観点からも企業のCRE戦略の必要性は今後ますます高まることが予想されている。資本効率に課題を持つ上場企業で特にPBR1倍割れ企業を中心に改善策の検討や実行が必要となっている状況で、バランスシートに占める割合の大きい不動産に関してもその活用方法や保有方針の見直しが行われることが予想され、すでにCRE戦略を盛り込んだ対策案の開示や具体的な施策を実行する企業も出てきている。同社が主にフォーカスしているコンパクトサイズのCREマーケット(上場企業が保有する簿価20億円以下の不動産ストック約12兆円)は、専門知識・ノウハウが必要なため取り組むプレイヤーは限定的。CREビジネスのみを専業で行う事業者は少なく参入障壁が高いなか、市場の追い風は今後も続いていくため、同社の成長余地は大きいといえる。
今後は、マッチングシステムが案件組成のドライバーなため、システムユーザ数と情報登録数の拡大を目指すことで潜在案件数の拡大を目指す。金融機関(特に地方銀行・リース会社)など取引先の不動産ニーズを多く持つ先をメインターゲットとして営業を強化していくようだ。また、潜在案件を拡大することで案件組成件数を増加させつつ、採用増加によって人員体制も強化していく。既にシステム活用によって案件獲得はできており、未経験メンバーも即戦力として育成し、少数精鋭でもCRE営業を強化していく。将来的には固定収入(不動産テック・CREアドバイザリー・不動産賃貸)を伸ばしながら、CREソリューションによる変動収入(不動産投資・不動産仲介・コンパクトCRE)の更なる拡大を目指す。そのほか、株主利益の最大化と内部留保のバランスを図りながら配当を決定する方針。直近上場した企業ではあるが、CREソリューションに特化したビジネスで市場環境も追い風に、自社システムを活用した少数精鋭部隊で継続的に業績拡大を期待できる銘柄として注目しておきたい。
庫克雷布顧問<276A>利用以人工智能爲中心的房地產科技系統,爲企業房地產(CRE)提供解決方案,並進行房地產科技系統的開發和銷售。
該公司集團在CRE市場中形成了獨特的角色,即既是參與者又是平台提供者。通過將大量企業數據可視化,對高難度的CRE市場潛在需求進行全面挖掘,使用CRE銷售支持工具"CCReB AI"和即刻匹配各種房地產需求的商業地產科技系統"CCReB CREMa",成立項目並向客戶提供解決方案。聚焦於大型房地產參與者因金額規模等問題未處理的緊湊型企業房地產,利用房地產科技實現企業間房地產需求的匹配和解決方案的提供。換句話說,基礎是該公司獨特的房地產科技系統,充分利用這一點,提供其他公司所不具備的獨特解決方案。約93%的案件是通過匹配系統的運用而組建的。
在CRE解決方案業務(2024年8月期營業收入佔88.3%)中,根據客戶需求提供CRE顧問/CRE基金組建/利用資產負債表進行的房地產投資、房地產租賃/項目管理/房地產中介等服務。一般的CRE解決方案提供,從目標設定、資源獲取、匹配到執行,通常需要超過一年,但該公司通過推動業務流程的數字化轉型(DX),將項目成約的時間大幅縮短至半年以下。儘管只有5名少數精英的銷售人員,卻已構建出能夠處理大量項目的體制,維持着高的營業利潤率。另一方面,在房地產科技業務中(佔11.7%),提供與企業CRE銷售相關的業務效率提升、推動數字化轉型(DX)的房地產科技系統等的開發和訂閱服務。到2024年8月期末時,匹配系統的用戶數爲325名,信息註冊用戶數爲5,474件。
2024年8月期的營業收入爲前期比增長80.4%,達到1,269百萬元,營業利潤同樣增長80.6%,達到420百萬元。正在開拓CRE市場這一新市場,並持續增加收入與利潤。通過推動數字化轉型實現業務效率化,確保了高的營業利潤率和ROE。利用資產負債表進行的房地產投資、房地產租賃、房地產中介佔據了大約70%的收入。儘管如此,因爲可以提供針對企業各類CRE需求的最佳解決方案,所以每期營業構成可能會有所變化。預計2025年8月期營業收入將較上一期增長41.2%,達到1,792百萬元,營業利潤增長22.5%,達到512百萬元,顯示出大幅增收增益的前景。雖然預計投資將導致費用增加,但目前仍維持全年計劃。預計2025年1月14日(星期二)將發佈2025年8月期第一季度業績。
民間企業擁有的房地產存量龐大(日本國內民間企業持有的房地產規模約524萬億日元),從資本效率的角度看,企業的CRE戰略需求預計將日益增長。在面對資本效率挑戰的上市公司中,尤其需要着重考慮和實施改善方案的則是PBR低於1倍的公司。預計佔資產負債表很大比例的房地產的使用方法和持有政策也將進行重新審視,已有將CRE戰略納入應對方案並執行具體措施的企業出現。該公司主要聚焦於緊湊型CRE市場(上市公司持有賬面價值20億日元以下的房地產存量約爲12萬億日元),由於需要專業的知識和經驗,從事該領域的參與者有限。在僅從事CRE業務的企業數量較少且存在較高的准入壁壘的情況下,市場的順風局面將繼續,因此該公司的成長空間可以說是非常大的。
未來,由於匹配系統是項目組建的驅動,因此目標是通過擴大系統用戶數和信息註冊數,來增加潛在項目數量。將金融機構(尤其是地方銀行和租賃公司)等擁有大量房地產需求的合作方作爲主要目標,強化銷售。此外,通過擴大潛在項目來增加項目組建件數,同時通過招聘增加人力資源。通過系統應用已經可以獲得項目,將未經驗成員培養成隨時可用的力量,即使是少數精英也能加強CRE銷售。將來將在固定收入(房地產科技、CRE顧問、房地產租賃)增長的同時,進一步擴大CRE解決方案帶來的變動收入(房地產投資、房地產中介、緊湊型CRE)。此外,將在最大化股東利益與內部留存的平衡中決定分紅。儘管是一家最近上市的公司,但專注於CRE解決方案的業務在市場環境的順風下,期待通過自有系統的少數精英團隊持續擴展業績。