8日前場は日経平均株価が、前日比140円35銭安の3万9942円95銭、TOPIX(東証株価指数)が同16.33ポイント安の2770.24ポイントと、そろって反落した。現地7日の米国株式市場では、堅調な経済指標を受け利下げ期待が後退。NYダウが続落し、ナスダック総合指数も3日ぶりに反落した。その動きから日本株も売りが先行。日経平均は午前9時35分に、同377円49銭安の3万9705円81銭を付けた。その後は、押し目を拾う動きや、時間外取引で米株価指数先物が上昇していることも支えに、下げ渋る展開となった。
東証プライム市場の出来高は9億912万株、売買代金は2兆2244億円。騰落銘柄数は値上がりが509銘柄にとどまり、値下がりは1070銘柄と多い。変わらず65銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち23業種が下落、10業種が上昇した。MS&AD<8725.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、オリックス<8591.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株が下落。バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も安い。三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株や、7&iHD<3382.T>、ファストリテ<9983.T>などの小売株も軟調。丸紅<8002.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株や、アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株も弱い。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、DOWA<5714.T>、古河電工<5801.T>などの非鉄金属株が高い。
個別では、インターメス<262A.T>、三井松島HD<1518.T>、アダストリア<2685.T>、丹青社<9743.T>、F&LC<3563.T>が下落。半面、キオクシア<285A.T>、三井金<5706.T>、YACHD<6298.T>、ジンズHD<3046.T>、TOWA<6315.T>などが上昇した。
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