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【2025年の米国株ETF】 ”アニマルスピリッツ”復活で資金流入加速か、「ベーシック銘柄+出遅れ組」8選

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ビットバレー投資家 コラムを発表しました · 23 時間前
2024年も残りわずかとなった。2024年の米国株式市場を振り返ってみると、”夏枯れ相場”こそ経験したが、年間ではS&P500指数が3割近く上昇した。世界主要株価指数の上昇率は2割を下回っており、米国株の好調さが際立つ。
2025年は減税・規制緩和や「米国第一主義」を掲げるトランプ氏が大統領に就任する予定で、米国株の”優位性”や注目度は一段と高まりそうだ。「トランプ2.0」政策は米国企業の「アニマルスピリッツ」を再び呼び起こすと期待されており、米国株への資金流入は加速するかもしれない。2025年の注目米国株ETFとして、資金フローの恩恵が期待されるETFをピックアップした。
米国上場ETFの直近1カ月フロー「TOP15銘柄」
米国上場ETFの直近1カ月資金フローを確認してみると、TOP15銘柄には米国を除く先進国株ETFは1銘柄だけで、その他はS&P500指数やナスダック100指数、ダウ工業株30種平均指数など米主要株指数に連動するETFが並んだ。
1カ月フローが300億ドル近くに達し、首位となったのはS&P500指数に連動する $iシェアーズ・コア S&P 500 ETF (IVV.US)$ となった。続いてTOP5入りしたのは、同じくS&P500指数に連動する $SPDR S&P 500 ETF (SPY.US)$ $SPDR ポートフォリオS&P 500 ETF (SPLG.US)$ 、およびS&P500イコールウェイト指数に連動する $インベスコ S&P 500 等ウェイト ETF (RSP.US)$ CRSP米国総合指数(米国株式市場全体を網羅する株価指数)に連動する $バンガード・トータル・ストック・マーケットETF (VTI.US)$で、20億~100億ドルのフローとなった。
【2025年の米国株ETF】 ”アニマルスピリッツ”復活で資金流入加速か、「ベーシック銘柄+出遅れ組」8選
1カ月フローが約17億ドルで6位となったのは $iシェアーズ コア S&P 中型株 ETF (IJH.US)$だ。続いて10億ドルを超えたETFは、テック株の代表指数であるナスダック100指数に連動する $インベスコ NASDAQ 100 ETF (QQQM.US)$ 、グロース株ETFの $バンガード・米国グロースETF (VUG.US)$ 、バリュー株ETFの $バンガード・米国バリューETF (VTV.US)$、ダウ平均指数に連動する $SPDR ダウ工業株平均 ETF (DIA.US)$ 、増配株ETFの $バンガード・米国増配株式ETF (VIG.US)$ 、プレミアム・インカムETFの $JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF (JEPQ.US)$、中小型株ETFの $バンガード・スモールキャップETF (VB.US)$ $iシェアーズ ラッセル 2000 ETF (IWM.US)$ などだ。
2025年の注目米国株ETF
トランプ氏公約の減税や規制緩和は米国株全般にとってプラス材料で、米国株の先高観につながっている。複数のウォール街ストラテジストは、「トランプ2.0」政策は米国企業の「アニマルスピリッツ」(※)を再び呼び起こすだろうとし、米国株の優位性がさらに高まることを予想している。過去1カ月間で、代表的な米国株指数であるS&P500指数に連動するETFに最も資金が流入しているのはそのためであろう。したがって、2025年の注目米国株ETFとして、まず外せないのは、S&P500指数に連動するETFと言えそうだ。そして、「アニマルスピリッツ」で常に米国企業をリードしてきたハイテク株から構成されているナスダック100指数に連動するETFにはコンスタントな資金流入が期待できそうだ。これらは米国株ETFとして「ベーシック銘柄」に該当するすると言えよう。
(※11月11日付Bloomberg報道によると、「トランプ次期米大統領による経済政策への期待が『アニマルスピリッツ』を解き放ちつつあると、ベテランストラテジストのエド・ヤルデニ氏は指摘。S&P500種株価指数は2029年末までに1万の大台に到達するだろうと述べた」という。それをきっかけに、米国株式市場ではトランプ政策の関連キーワードの一つとして、「アニマルスピリッツ」が急速に普及し始めている。)
S&P500指数連動型ETF
1カ月フローでTOP2になったのは、 $iシェアーズ・コア S&P 500 ETF (IVV.US)$ $SPDR S&P 500 ETF (SPY.US)$ だった。そのうち、経費率やトラッキングエラー(※)がやや低いIVVの1カ月フローは300億ドル近くとなり、年初来フローに占める比率も3割を超える。ただ、SPYへのフローも過去1カ月で増加していることが伺える。
(※トラッキングエラーはベンチマークとなる指数とどれだけ乖離しているかを示す指標。)
【2025年の米国株ETF】 ”アニマルスピリッツ”復活で資金流入加速か、「ベーシック銘柄+出遅れ組」8選
S&P500種指数のパフォーマンスに連動する投資成果を目指す。S&P500種指数の全構成銘柄に投資し、主に米国の大型株を保有。四半期ごとに時価総額方式を用いて保有銘柄のウエートを算定し、リバランスする。
【2025年の米国株ETF】 ”アニマルスピリッツ”復活で資金流入加速か、「ベーシック銘柄+出遅れ組」8選
S&P500種指数に連動する投資成果を目指す。S&P500種指数の全構成銘柄を組み入れる。主に米国の大型株を保有。ユニット型投資信託であるため、四半期ベースで配当を再投資する。
【2025年の米国株ETF】 ”アニマルスピリッツ”復活で資金流入加速か、「ベーシック銘柄+出遅れ組」8選
ナスダック100指数に連動するETF
ナスダック100指数に連動するETFの $インベスコ NASDAQ 100 ETF (QQQM.US)$ $JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF (JEPQ.US)$の1カ月フローは10億ドルを超えている、1カ月フローが年初来フローに占める比率は10%以上で、コンスタントに資金流入が続いていることが示された。ナスダック100指数連動型ではないが、グロース株で構成れている $バンガード・米国グロースETF (VUG.US)$も同様な動きとなっている。
【2025年の米国株ETF】 ”アニマルスピリッツ”復活で資金流入加速か、「ベーシック銘柄+出遅れ組」8選
ナスダック株式市場に上場している非金融企業上位100社を含むナスダック100指数に連動する投資成果を目指す。同じくナスダック100指数連動するETFの $インベスコQQQ 信託シリーズ1 (QQQ.US)$ の廉価版として知られている。
【2025年の米国株ETF】 ”アニマルスピリッツ”復活で資金流入加速か、「ベーシック銘柄+出遅れ組」8選
$JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF (JEPQ.US)$
ナスダック100指数に関連するリターンの大部分を提供するとともに、ボラティリティを低く抑えることで投資家のリスクを軽減し、なおかつインカムの増加を提供することを目指す。
【2025年の米国株ETF】 ”アニマルスピリッツ”復活で資金流入加速か、「ベーシック銘柄+出遅れ組」8選
$バンガード・米国グロースETF (VUG.US)$
CRSP USラージキャップ・グロース・インデックスに連動する投資成果を目指す。全資産をインデックス構成銘柄に同比率で投資する。
【2025年の米国株ETF】 ”アニマルスピリッツ”復活で資金流入加速か、「ベーシック銘柄+出遅れ組」8選
2024年の出遅れ組
「ベーシック銘柄」に”プラス”しておきたい銘柄として、2024年の出遅れ組が挙げられそうだ。これらの銘柄は、減税・規制緩和の恩恵期待から出遅れ修正が入る可能性がありそうだ。2024年初来騰落率でS&P500指数やナスダック100指数に後れをとっているS&P500イコールウェイト指数( $インベスコ S&P 500 等ウェイト ETF (RSP.US)$ )やダウ工業平均指数に連動するETF( $SPDR ダウ工業株平均 ETF (DIA.US)$ )、中小型株ETF( $iシェアーズ コア S&P 中型株 ETF (IJH.US)$ $バンガード・スモールキャップETF (VB.US)$ $iシェアーズ ラッセル 2000 ETF (IWM.US)$ )、増配株ETF( $バンガード・米国増配株式ETF (VIG.US)$ が候補銘柄として挙げられる。
【2025年の米国株ETF】 ”アニマルスピリッツ”復活で資金流入加速か、「ベーシック銘柄+出遅れ組」8選
ダウ工業平均指数の構成銘柄は、S&P500指数と比較した際、 $ゴールドマン・サックス (GS.US)$ $ホームデポ (HD.US)$ $キャタピラー (CAT.US)$など値がさ株かつ景気敏感株の構成比率が高い。これらの銘柄はS&P500指数の上位構成銘柄である $アップル (AAPL.US)$ $エヌビディア (NVDA.US)$など米テック大手7社のM7に比べて出遅れており、それが年初来リターンの差につながっている。中小型株も2024年はM7などテック株より出遅れている。増配株ETFの $バンガード・米国増配株式ETF (VIG.US)$はダウ工業平均やラッセル2000指数よりは年初来上昇率が高いが、S&P500指数やナスダック100指指数に比べると出遅れ感がある。これらの銘柄の1カ月フローが年初来フローに占める比率は、いずれも2割を占めており、すでに資金流入が加速していることが伺える。そのうち、DIAIWMVIGは5割を超えている。
$SPDR ダウ工業株平均 ETF (DIA.US)$
ダウ・ジョーンズ工業株30種平均指数に連動する投資成果を目指す。同指数を構成する米国の大型株30銘柄を保有する。ユニット型投資信託として登録され、原証券と同額の配当金を毎月支払う。
【2025年の米国株ETF】 ”アニマルスピリッツ”復活で資金流入加速か、「ベーシック銘柄+出遅れ組」8選
Russell 2000 Indexのパフォーマンスに連動する投資成果を目指す。米国の中型・小型株を保有。ラッセル3000種指数のうち時価総額が下位の2000銘柄に投資する。通期ごとに時価総額ベースで保有銘柄のウエートを算定し、リバランスする。
【2025年の米国株ETF】 ”アニマルスピリッツ”復活で資金流入加速か、「ベーシック銘柄+出遅れ組」8選
$バンガード・米国増配株式ETF (VIG.US)$
ETF tracks the S&P US Dividend Growers指数に連動する。米国の中型・大型株を保有。過去10年間連続増配の米国の普通株(REITを除く)への投資に注力す る。時価総額ベースで保有銘柄のウエートを算定。
【2025年の米国株ETF】 ”アニマルスピリッツ”復活で資金流入加速か、「ベーシック銘柄+出遅れ組」8選
24年12月27日作成 マーケットアナリスト Julie
出所:Bloombergよりmoomoo証券作成
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