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半導体材料関連の厳選出遅れ3銘柄!営業利益の高成長が予想されるのは?“日本版”SOX指数構成銘柄からチェック!

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ビットバレー投資家 コラムを発表しました · 05/21 04:21
半導体市況の回復期待が高まる中、半導体製造装置株に比べて出遅れている半導体材料関連の化学株への資金流入が増加しそうだ。日本経済新聞が3月から算出をスタートした「日経半導体株指数」は、構成銘柄30銘柄のうち10銘柄を化学株が占めている。同指数は、米国の半導体関連銘柄で構成する「フィラデルフィア半導体株指数」(SOX指数)の”日本版”として注目されている。6月には同指数に連動した上場投資信託(ETF)も上場予定で、構成銘柄にはこのETFによるパッシブ資金が今後大きく流入する可能性がある。
同指数を構成する化学株のうち、時価総額1000億円~5000億円の中型株で、高い営業利益成長が見込まれている銘柄をピックアップし、現在株価とアナリスト(平均)目標株価との乖離、今後12か月の予想PER(株価収益率)を確認した。
日経半導体株指数の化学セクター構成銘柄(ウェート順)、JSR除く
日経半導体株指数の化学セクター構成銘柄(ウェート順)、JSR除く
(注:JSRは産業革新投資機構(JIC)によるTOBを経て上場廃止予定のため除外。営業利益成長率予想、直近配当利回り、日本化薬アナリスト目標株価はブルームバーグデータ)
【概要】
今期の営業利益成長率予想が最も高いのは $日本化薬 (4272.JP)$ $トリケミカル研究所 (4369.JP)$ $トクヤマ (4043.JP)$が続く。
来期の営業利益成長率予想が最も高いのは $トリケミカル研究所 (4369.JP)$で、 $日本化薬 (4272.JP)$ $東京応化工業 (4186.JP)$が続く。
$デクセリアルズ (4980.JP)$は資本効率の高さを示す実績ROE(自己資本利益率)が最も高いが、アナリスト平均目標株価を最も大きく上回って買われている。
・現在株価からアナリストらの平均目標株価までの乖離が最も大きく、上昇余地が期待されるのは $トリケミカル研究所 (4369.JP)$で、 $太陽ホールディングス (4626.JP)$ $信越化学工業 (4063.JP)$ $ADEKA (4401.JP)$が続く。
直近配当利回りが最も高いのは $日本化薬 (4272.JP)$で、 $トクヤマ (4043.JP)$ $ADEKA (4401.JP)$が続く。
中型株で、今期と来期の営業利益成長率予想(%)がいずれも二桁以上、現在株価からアナリスト平均目標株価までの乖離(%)も二桁で、上昇期待が大きい3銘柄は!?
$トリケミカル研究所 (4369.JP)$ 
先端半導体製造で使われるエッチングガスなど特殊化学材料を多品種少量生産。山梨県南アルプス市で建設する新工場が25年に稼働する予定。AI半導体向け「HBM(広帯域メモリー)」に使われる絶縁膜「High–K」などの引き合いが強い。
25年1月期連結売上高は、前期比32.4%増の148億円、純利益は51%増の37億円を見込む。
自己資本比率86.5%。5月31日に25年1月期1Q決算発表予定
・今期の営業利益成長率予想75%、来期は58%
・直近PERは58.3倍で、12か月後の予想PERは36.9倍
・21日終値4295円からアナリスト平均目標株価6333.33円まで47.5%上昇期待がある。
23年秋以降の株価推移(以下同)
23年秋以降の株価推移(以下同)
$太陽ホールディングス (4626.JP)$ 
半導体基板の表面を保護する絶縁材のソルダーレジスト(SR、レジストインキ)の世界トップメーカー。エレクトロニクス事業と医薬事業が柱。24年3月期のエレクトロニクス事業は中国販売が好調で売上高、営業利益ともに過去最高となった。医薬事業は再生医療関連の受託事業など手掛ける。
25年3月期連結売上高は前期比7.7%増の1128億円、純利益は38.7%増の120億円を見込む。
自己資本比率47.2%
・今期の営業利益成長率予想12%、来期は10%
・直近PERは20.7倍で、12か月後の予想PERは13.1倍
・21日終値3105円からアナリスト平均目標株価4166.67円まで34.2%上昇期待がある。
半導体材料関連の厳選出遅れ3銘柄!営業利益の高成長が予想されるのは?“日本版”SOX指数構成銘柄からチェック!
$日本化薬 (4272.JP)$ 
環境対応型の半導体の高純度封止用エポキシ樹脂で世界シェア首位。エポキシ新製造工場を25年稼働開始予定。半導体製造装置も手掛ける。医薬事業は、抗がん剤に強みがある。
25年3月期連結売上高は前期比4.1%増の2100億円、純利益は118.8%増の90億円を見込む。
自己資本比率74.2%
・今期の営業利益成長率予想125%、来期は27%
・直近PERは52.3倍で、12か月後の予想PERは16.7倍
・21日終値1267円からアナリスト平均目標株価1400円まで10.5%上昇期待がある。
半導体材料関連の厳選出遅れ3銘柄!営業利益の高成長が予想されるのは?“日本版”SOX指数構成銘柄からチェック!
後記:まとめ】
・トリケミカル研究所は参入障壁の高い特殊材料を数多く取り扱っていることや自己資本比率の高さから安定感があるが、時価総額が1500億円にも満たないことや出来高の面から海外投資家が参加しやすいとは言えず、出遅れているように見える。5月22日(日本時間23日早朝)のエヌビディア決算や5月末に発表される今期1Q決算発表を待ちたい。
・日本化薬のPERの今後12か月の低下予想幅は9銘柄の中で最も大きい。配当利回りも高く、買い安心感がある。
・時価総額が突出して大きい信越化学工業は、中型株をテーマとする今回は対象外となったが、塩化ビニル事業の不振という懸念点がありつつも今期、来期の営業利益成長率予想は高く、現在株価も割安感がある。
・「日本半導体株指数」に連動した初めての上場投資信託(ETF)、「NEXT FUNDS 日経半導体株指数連動型上場投信」が6月4日に上場する予定だ。ファクトセットによる日本半導体指数に連動した「グローバルX半導体関連 日本株式ETF」(21年9月設定日)とともに指数連動を選好する投資家の人気を集める可能性がある。

―moomooニュースKathy
出所:日本経済新聞、Bloomberg、四季報、トレーダーズウェブ、moomoo
半導体材料関連の厳選出遅れ3銘柄!営業利益の高成長が予想されるのは?“日本版”SOX指数構成銘柄からチェック!
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