衆院選を通過したことで今週明けの東京株式市場には買い戻しが入ったが、米大統領選や日銀の追加利上げといったイベントを控え、相場の不透明感は依然高い。国内主力大型株で構成する指数「東証株価指数(TOPIX)コア30」のPER(株価収益率)は年初以降19.5~21.8倍前後で推移していたが、8月からは16倍程度と大幅に低下し、割安感が出ている。リスクオンとなった時に海外資金が入りやすいこうした大型株を、割安となった際に仕込んでおくのも安全性の高い戦略の一つとなりそうだ。日本株は世界の中でも相対的にボラティリティー(変動率)が高いとされる。流動性が高く、安定感のある時価総額が大きい主力株のうち、高配当でボラティリティーの低い増配期待銘柄をピックアップした。