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四半期成長率でみつけた銘柄5選

四半期成長率でみつけた銘柄5選
 本レポートでは、注目銘柄を5つほどピックアップしている。 注目銘柄を紹介するレポートというと、企業の業務内容から将来業績を予想し、解説するアプローチが多い。私の場合は、一般的な個人投資家とはやや異なっており、ファクターと呼ばれるものをチェックして銘柄を選定している。 ファクターとは、簡単に言えば「株価を動かす要因」のことである。私たちに馴染みの深いものを挙げると、PERやPBRなどがそうである。PERやPBRの値の大小は割高割安を表すことから、株価を動かす要因になる。ファクターは他にも様々なものがある。JPX 400などは、ROEを用いたファクター指数といえる。 2010年頃からファクターを用いたファンド運用として、スマートベータという言葉を聞くようになった。くじらと呼ばれたGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が用いているのが、まさにスマートベータ運用であるが、機関投資家の間では有効な運用法としてかなり浸透しているようである。ただし、基本的にファクターを用いることは、金融工学を駆使したクオンツ的な手法ということもあり、個人投資家には相当に敷居の高いものであった。私自身はそういったファクターを、個人投資家向けにアレンジして使っている。
 私が重視しているファクターは「四半期成長率」というものである。 四半期成長率は四半期ごとに開示される業績の成長を率で表したものである。「成長」という言葉が示す通り、このファクターは日経225に採用されているような大型株よりも、スタンダードやグロースといった市場の方が有効に機能する傾向がある。 四半期成長率の有効性を確認するため、ROEとの比較を5分位分析で行ってみた。
図:スタンダート市場における四半期成長率とROEの5分位分析比較
図:スタンダート市場における四半期成長率とROEの5分位分析比較
図:スタンダート市場における四半期成長率とROEの5分位分析比較
図:スタンダート市場における四半期成長率とROEの5分位分析比較
 約20年間にわたるリターン推移を(週次リバランス)・日次で示したものであるが、ROEに比べ、四半期成長率の方が、綺麗な三角形に近い形になっている。この分析は、形の整ったものほど有効性が高いことを示す。つまり、四半期成長率はROEよりも有効性が高いことを示している。
 なお、ファクターという定量分析をベースにしているとはいえ、今回の銘柄選定には「暴落後の動きが強い銘柄」という絞り込み基準を設けた。具体的には「直近の値上がり率ランキングに2回以上の登場している」、「植田ショックの暴落で下げが少ない、下げてもすぐに戻している」、そして「強いなりの理由(材料)を持っている」である。 各銘柄の説明は最低限にとどめているので、より詳細に知りたい場合は各企業のホームページ等で確認してほしい。
 今現在の相場状況であるが、9月の自民党総裁選、11月の米国大統領選を控え、明確なテーマや動きがハッキリとしにくい。それでも過去の例を調べてみれば、米国大統領選後の日本株は大きく上昇する傾向がある。2012年、2016年、2020年いずれも大統領選後に、日本株の大きな上昇が起きた。今回もそうなる可能性は高いと見ている。 さらに大暴落後には、グロース市場が活況になる傾向もあることから、植田ショックによる大暴落後も同様になるだろうと考え、スタンダードやグロース市場から選んでみた。
注)四半期成長率について詳しく知りたい方は、拙著『四半期成長率とチャート分析』(パンローリング刊)を参照してほしい。年成長率はローゼンバーグ方式を使っている。
四半期成長率でみつけた銘柄5選
不動産関連は好調なものが多いが、この銘柄も最高益増進中であり、四半期成長率は3Q:8.58%→4Q:22.79%と大きく向上している。ただし、年成長率が前期51.39%で今期予想21.18%と年単位では減少している。しかし、まだ1Qも始まったばかりなので、上方修正が起きるかどうか注目したい。
$日華化学 (4463.JP)$ 東証スタンダード 化学
四半期成長率でみつけた銘柄5選
大暴落前の7/31に発表された2Qでは業績、配当ともに大幅上方修正。翌8/1は寄付かずS高。8/5は下げたが、それでも8/6には何事もなかったかのように上昇再開し、2024年12月期は過去最高益の予想である。四半期成長率、年成長率ともに良い数字である。
$ビザスク (4490.JP)$ 東証グロース 情報・通信業
四半期成長率でみつけた銘柄5選
米国の同業大手米コールマンの買収によるのれん減損で純資産大幅減、継続前提に重要事象であるが、7/12の1Q発表で大きく窓を開けて上昇し、7/19の安値を底に植田ショック暴落でも窓埋めをせずに価格を維持した。暴落が収まると同時に上昇トレンドを形成中である。四半期成長率は高い水準で、年成長率も良好である。
$ジーニー (6562.JP)$ 東証グロース サービス業
四半期成長率でみつけた銘柄5選
大暴落後の8/13発表の1Qが好決算で、四半期成長率は前回▲97.10%→1Q:36.69%と大きく伸びた。今期予想も前期実績の倍近い数字を出しており、サプライズ決算の中、Amazon Adsパートナーネットワークの「ベリファイドパートナー」に認定されるなどの好材料も出ている。
$識学 (7049.JP)$ 東証グロース サービス業
四半期成長率でみつけた銘柄5選
7/10にサプライズ決算で翌7/11に大きく窓を開けるも、そのまま窓上を維持し、植田ショックでも窓を埋めずに保ち合い状態を続けている。業績は前期から今期予想は黒字転換、1Qの四半期成長率は前回▲3.61%から107.08%と大きく伸びている。
 ところで、個別株投資において、銘柄選びはまだほんの入り口です。利益を出すためには売買タイミングを見極めることも重要です。私のやり方では、ファクターで選別した銘柄に対して、チャートの波動を分析して戦略を立てるのですが、最後におまけとして、5つの注目銘柄から4490ビザスクに対して、その分析を行ってみました。
 チャート分析にはmoomoo証券のデスクトップアプリを使用しましたが、「こういうのが有ったらいいな」という投資家視点の機能が多く、使い勝手の良さに驚きました。 私がチャート分析で特に重視するのが「日柄」や「サイクル」といった時間に絡んだ部分ですが、それらがお絵描きソフト並みの手軽さでスピーディーに書き込めることで、年単位の長期的な分析はもちろんのこと、ディトレなどの分足を使った短期売買まで幅広く対応できるのではないでしょうか。今後も色々な使い方を発見できそうで楽しみなツールです。
長期的なチャート分析
過去につけた最高値、最安値、それらの半値などをチェック
四半期成長率でみつけた銘柄5選
短期的な日足分析
出発点、支持線、抵抗線、トレンドライン、チャネルライン、日柄をチェック
四半期成長率でみつけた銘柄5選
免責事項:このコンテンツは、Moomoo Technologies Incが情報交換及び教育目的でのみ提供するものです。 さらに詳しい情報
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