植田日銀総裁の異例の長い沈黙、決定会合前の利上げ思惑交錯の要因に

2024年7月26日 14:10 JST(一部抜粋)
日本銀行の金融政策決定会合を前に植田和男総裁からの情報発信がない期間がこれまでで最も長くなりそうだ。これにより金融政策予測の難しさが増し、金融市場のボラティリティーを高める要因となっている可能性がある。
　　植田総裁は６月18日の国会での発言を最後に金融政策に関して公の場で話をしていない。１日に何度も発言することもあり、世界の主要中央銀行の中で頻繁に情報発信する総裁の一人である植田氏にとって、この沈黙の長さは異例だ。
　　ＳＭＢＣ日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは、公の場で植田総裁の発言がないことに関して、「意図的だとは思わない」と述べた。もっとも、「最後までマーケットのさまざまな期待や臆測がくすぶる一つの要因にはなる」と語った。