更新日時 2024年12月3日 10:35 JST(一部抜粋)
3日の債券相場は先物が小幅上昇。日本銀行の植田和男総裁の発言を受け早期追加利上げの織り込みが進んだため、この日行われる10年債入札は無難に通過するとの期待感から買いがやや優勢だ。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広シニア債券ストラテジストは、12月利上げの織り込みはまだ少し足りないものの、植田総裁のインタビュー記事の内容は織り込み切ったと指摘。「このあたりで押し目買いが出てきても不思議ではない」と言う。
大塚氏は、10年債利回りは1.05%付近で需要が乏しくなる一方、1.1%手前では分厚い買いがあるとし、「今は微妙な水準にあるが、キャリー(利息収入)とロールダウン(残存期間減少に伴う債券価格上昇)による収益の高さを踏まえれば、入札は無難に通過できる」との見方を示した。